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①短編

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「はあ…はあ…!助けて!」


野生のリオルがアーマーガアに襲われていた。


「あっ…!!」


リオルは転んでしまい、恐怖にぎゅっと目を閉じる。


『かえんボール!!』

エー「おう!」


ユエのエースバーンはアーマーガアにかえんボールを当てる。
アーマーガアは瀕死になる。


『いじめたらダメでしょ。』


ユエはアーマーガアに回復のかけらを使ってあげる。


アー「ゲッ、ユエかよ。運ねぇなー。逃げるから見逃してくれ。」

『このリオルをいじめないって誓うならいいよ。』

アー「はいはい、分かりましたよー。じゃあな。」


野生のアーマーガアは逃げて行った。
その様子を確認したユエはリオルに手を伸ばす。


『大丈夫?』

「う、うう…。」


リオルは震えていた。


『助けてあげたのに怯えるのは酷いんじゃない?』

「あ…す、すみません…。」

『ふふ、素直だね。』

「助けてくれてありがとうございます…。」

『どういたしまして。』


ユエが微笑むと、リオルもつられて微笑んだ。


「あの、ユエさんって…あのユエさんですよね…?」

『ん?』

「ポケモンの声が聞こえるって、神様って言われてる…。」

『うん、ポケモンの声が聞こえるユエだよ。助けてって声が聞こえたからこっちに来たんだ。』

「そうだったんですね…。」


と、いうとリオルのおなかが鳴る。


「あ…す、すみません。」

『ふふ、ちょうどキャンプにしようと思ってたから、良かったら食べていきなよ。』

「いいのですか?私は野生のポケモンですが…。」

『体力も回復するよ。』

エー「しかもユエのカレーは真心たっぷりでめっちゃ美味いぜ!」

「………。」


リオルは自分のお腹をさする。


『食べていきなよ。』

「…お言葉に甘えさせてください。2日ほど何も食べれなくて…。」

『そうなの!?じゃあカレーは身に染みるだろうね。』


ユエはカレー作りを始めた。
その間リオルが暇しないよう、インテレオンとゴリランダーも出す。


「あ……えっと……。」

エー「だいじょーぶ!俺達の仲間だぜ!インテレオンはスカしてるけど頭いいし、ゴリランダーは堅物だけど優しいんだ!」

イン「…それは褒めてるのかい?」

エー「馬鹿にもしてる!」

イン「君ねぇ!僕がいつスカしていたっていうんだい!?」

ゴリ「…やめないか、リオルが困惑している。」

「あ……す、すみません…。」


暫くユエがカレーを作っている間に、4匹は少し仲良くなっていた。


『カレー出来たよー!』

エー「よっしゃ!俺いっちばーん!」

イン「ちょっと、ユエちゃんのカレーを食べるのは僕が一番って決まってるんだよ。」

ゴリ「ユエを困らせるな。」

「そ、そんなに美味しいんですね。」


全員はカレーを受け取り、ユエは椅子に座りカレーを食べる。
リオルはカレーをじーっと見る。


『食べた事ないから不安?』

「は、はい…とても惹かれるにおいなのですが。」

『はい、じゃあ口開けて。』

「あ…んむ!?」


リオルは正直にあー、と口をあけるとユエにカレーを食べさせられる。
すると、リオルはぽろぽろと涙を零した。


「美味しい…です…。」

『えー!?そ、そんな泣くほど!?』

「全部、食べていいんですか…?」

『もちろん、食べて!』


リオルは涙を何度も零し、カレーを口に運んだ。
ユエより遥かに早くリオルはカレーを食べ終えた。


『おかわり、いる?』


リオルはうんうんと頷いた。
ユエはカレーのおかわりをあげる。


「…とても美味しいです…。」

『良かった。』


リオルはぽつりぽつりと語り始める。


「私はある日、人間の裕福な家庭で卵から孵りました。何やら6Vと呼ばれ、期待をされていました。」

『6V…そうだったんだ。』

「私達リオルは進化をする為には、心から誰かを信頼をしなけらば進化する事が出来ないという事はご存知でしょうか?」

『うん、知ってるよ。』

「裕福な人間は私を進化させようと常に側に置きました。…私達リオル、ルカリオは人間の心を読む読心術を心得ています。私の主人だった方は、ポケモンを道具のように扱うとても悪い人だった事が分かってしまったのです。」

『…。』

「なので私はその方を信用する事が出来ませんでした。いつまで経っても進化出来なかったのです。」

『そうだったんだ。』

「私はいつの日か捨てられてしまいました。バトルなどもろくに教わらないまま野に放たれ、食事を1人で取る方法も分からず…。だからこのカレーは、本当に身に染みるほど美味しかったです。」

『そっか。』


リオルはカレーを食べ終えると、またポロポロと涙をこぼす。


「裕福な家庭の家だったので料理は全て美味しかったはずなのですが、味がしないのです。このカレーより絶対に美味しかったはずなのですが、このカレーの方が美味しく感じました。ごちそうさまでした、ユエさん。」

『ふふ…ありがとう、リオル。』

「…?何故ユエさんがお礼を言う側なんですか?」

『だって、そんな嬉しい事言ってくれたらお礼を言うものだよ。』

「私、お礼なんて言われたの初めてで…。そういう物なんですね…。」


その様子をニヤニヤと見ていたエースバーン。


エー「お前俺達の仲間になれば?」

「えっ!?」

イン「ちょっと、それは僕達が決める事じゃ……でも、いいと思っちゃうな。」

ゴリ「………。」

「…いいのですか?」

『うん、リオルがまたトレーナーの元で居てもいいって思えるなら是非きてほしいな。』

「……私、ユエさんの元で戦いたいです。ユエさんを守れるポケモンになりたいです!」

『リオルがそういうなら!ちゃんと戦い方も教えてあげるし、私のカレーなんかで良ければ毎日食べさせてあげるよ。』

「光栄です!必ず、貴方を守れるぐらい強くなります!」


そう微笑んだ瞬間、リオルは身体が光始める。


『えっ、進化!?』


リオルは進化し、ルカリオへと姿を変えた。


「これは…!」

『ふふ、早かったね。』

「………すごい、さすが神様と言われる方ですね。」


ルカリオはユエへ近付く。


「今はまだユエさんに守られる立場かもしれませんが、必ず貴女を守れるポケモンになる事を誓います。どうかお側に居させてください。」

『は、はい!』


ユエはルカリオに真っすぐに見つめられ、思わず敬語になり、顔を赤らめた。


『…さて、ボールを使おうか。』

「はい。準備は出来ています。」

『いくよ、それ!』


ユエはルカリオにボールを投げると、あっさりとボールにおさまった。


『よろしくね、ルカリオ。』


ボールへ軽く口づけをした。
唇を離した瞬間、ボールからはルカリオが飛び出す。


ユエさん、どうぞよろしくお願い致します。」

『うん、よろしくね。』

「あの…1つだけ分からない事があるのですが。」

『なあに?』

「何故、ボールへキスをしてくれたのですか?」

『!?』


ユエは顔を赤らめる。


イン「キスってどういうこと!?僕にしてもらった事ないと思うんだけど!!」

エー「俺もしてもらいたい!!なんで俺には!?」

ゴリ「………………。」


インテレオンとエースバーンに囲まれ、ゴリランダーから熱い目線が送られる。


『あ、えと…別にそんな深い意味はないよ、よろしくねって思って。』

「そうでしたか。…よろしくお願い致します、ユエさん。」


ルカリオはユエに近付き、ユエの額へキスをした。


『~!!!(や、やばい…!ルカリオめっちゃかっこいい…!超一目惚れしてる…!)』

「(…カッコいい?一目惚れ?…私へ好意を寄せてくれているんですね。)」

イン「ちょ、ちょっとルカリオ!ユエちゃんはみんなのユエちゃんなんだから自分だけ特別に思わないでよ!」

「ええ、正々堂々ユエさんをもらいたいと思います。」

イン「なっ!さっきまでのリオルと思えないぐらい生意気になったね…!」

「進化しましたから。」

エー「インテレオンがこんなに怒ってるの珍しいなー?」

ゴリ「そうだな。」

エー「ルカリオお前面白いやつだな!ユエにちゅーしてもらったのは悔しいけど、改めてよろしくな!」

ゴリ「戦い方は教えるが私に勝てると思うな。…よろしく頼む、ルカリオ。」

「はい。負ける気もありませんが、よろしくお願い致します。」


ルカリオはまたにこりと笑顔を浮かべた。





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