①短編
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「むぅー……。」
イン「エースバーン?どうしたんだい?」
「ユエが最近よそよそしいんだよ。」
エースバーンは口をとがらせる。
イン「ユエちゃんが君に冷たく当たるわけないと思うけどな。」
「いーや、冷たい!見てろよ。」
エースバーンはユエに近付く。
「ユエ!」
『!! あ、エースバーン。どうしたの?』
「ワイルドエリア行きたい!レイドでもいい!遊ぼうぜ!」
『う、うーん…今はちょっと、都合悪くて…。』
ゴリ「ユエ、準備出来たか?」
『あ、ゴリランダー!うん、もう大丈夫だよ。』
エースバーンの目を見ようともしなかったユエは、ゴリランダーに笑顔を向けた。
イン「(確かになんだかよそよそしいね。何か隠したがってるって感じもするけど。)」
「………あっそ。」
『どうしたの、そんな素っ気ない言い方しないでよ。』
「素っ気ないって…俺の事だけ避けてる癖に素っ気ない言い方がなんだよ!」
『!』
イン「ちょっと、エースバーン…。」
「あーあ、俺だけでもチャンピオンのポケモンになればよかったなー!!」
イン「エースバーン!!言い過ぎだよ!」
『…………。』
ユエは目に涙をためる。
「ふんっ。」
ユエは家から飛び出した。ゴリランダーはユエを追いかけ、インテレオンは家に残った。
イン「本当にそんな事を思っているのかい?」
「当たり前だ!」
イン「…見損なったよ。本当に君はユエちゃんの元に来るべきじゃなかったかもね。」
インテレオンはエースバーンから距離を取った。
「…なんだよ…。」
10分後。
「……ふんっだ。」
30分後。
「………………。」
イン「………。」
「なあ、インテレオン…。」
イン「…なんだい?」
「……謝ったら許してくれるか?」
イン「2度とあんな事を口にしないと誓うなら、いいよ。」
「おう…絶対言わない。俺…ユエに会えて本当に幸せに思ってるし…ユエの事、大好きだし…勢いで言ったこと反省してる…。」
イン「うん、分かった。」
「…さんきゅー…。」
イン「分かってたよ、君が本気で言ったんじゃないって。でも思ってもない事は言ってはいけないよ。」
「おう…気を悪くさせてごめんな…。」
イン「ふふ、いいよ。素直に謝れるのは君の良い所だよ。」
エースバーンとインテレオンは2匹で盛り上がって話をしていた。
1時間が経った頃だった。
「遅い…。」
イン「ゴリランダーがいるから大丈夫だよ。それとも迎えに行く?」
「なあなあ、ユエは玄関で待ってるのと謝りに行くのどっちが良く思う?」
イン「そりゃ、謝りに迎えに来てくれたらユエも悪い気はしないと思うよ。」
「じゃあ、行ってくる。インテレオンは留守番しててくれよ!」
イン「はいはい、本当は僕も行きたいけど今日はエースバーンに譲るよ。いってらっしゃい。」
「おう!行ってくる!」
エースバーンは駆け足で外へ出掛けた。
時は遡り、1時間30分前のユエとゴリランダー。
『……。』
ゴリ「ユエ。」
『家からだいぶ離れたよね。』
ゴリ「ああ。良い演技だ。」
『ちょっとエースバーンの言葉はきつかったけど、理由言わずに外に出れて良かった~!』
ゴリ「エースバーンは後で謝らせるぞ。」
『ふふ、エースバーンは良い子だから絶対謝りに来るよ。だから、早く用事済ませちゃおう。』
ゴリ「エースバーンはサプライズなんかしなくても、プレゼントならとても喜ぶだろう?」
『喜ぶのは分かってるの!サプライズだと意外な反応するかもしれないじゃん!それが見たいんだ。』
ユエはにこにこと笑顔を浮かべる。
エースバーンに言われた事はほとんど気にしていない様子だった。
なんでもない日にサプライズのプレゼントをあげたいと、ゴリランダーにだけ話していたユエ。
無事プレゼントを購入しユエ達は家の方へ向かう。
『ちゃんと私のお小遣いで買った!』
ゴリ「そうだな、必ず喜ぶだろう。」
『うん!』
プレゼントを大事そうに抱えるユエを、微笑みながら見守るゴリランダー。
その時だった。
「助けて…!」
「キャーーっ!!?」
『えっ?』
ゴリ「ポケモンと人間の声だ。」
『行こう!』
ゴリ「ああ。」
助けを求める声の方へユエとゴリランダーは向かう。
そこは家が1件火がついていた。
『火事!?』
ゴリ「火か……。」
ゴリランダーは冷や汗を流す。
「貴女、草タイプのポケモン以外持ってないですか!?」
『すみません、今は…!』
「ああ、私の可愛いチェリンボちゃんが…!!」
女の人は泣き崩れた。ユエは髪を結び始める。
『ゴリランダー、パス!』
ゴリ「!?」
『絶対についてくるな!』
「そんな…!」
エースバーンのプレゼントをゴリランダーに投げ渡し、ユエは燃えている家の中へ入っていった。
ゴリ「くっ……!」
ゴリランダーは水ポケモンの力を借りようと湖の方へ走ろうとした時、見覚えのある姿がゴリランダーの横を素早く通り過ぎた。
ゴリ「…。」
その頃ユエ。
『チェリンボ!何処!?』
チェ「わああん!!」
ユエはチェリンボを抱きかかえた。その瞬間、ユエが来た道が崩れ落ち、ふさがった。
『…!いた!チェリンボ、大丈夫!?』
チェ「う、うん、熱かったけど、まだ大丈夫…!」
『私はユエ、名前だけで分かるでしょ!家の裏口とか口頭で教えて!』
チェ「声が聞こえる、あの…!あっちよ…!」
チェリンボの誘導でユエは裏口につくが、ドアノブは熱く触れない状態だった。
『ゴホッ!ゴホッ!』
チェ「ユエ、大丈夫…?」
『大丈夫!ねぇ、此処の通り抜けの穴ってチェリンボが通れる穴じゃない?』
チェ「そ、そうだけど…。」
『はやく逃げて!!』
チェ「でも…!」
『いいから!』
チェリンボは申し訳なさそうに通り抜けできる穴を通っていった。
『……ゴホッ!ゴホッ!』
ユエはその場で膝をつく。
『はあ………!やば……!』
その瞬間、ユエは空中に身体が浮く感覚がした。
『…!』
「お待たせ!」
『…うん…。』
後から来たエースバーンはユエを姫抱きにすると2階へ駆けあがる。
「ゴリランダー!!」
ゴリ「ああ!」
2階からエースバーンが飛び出すと、ゴリランダーは下で構えエースバーンごとキャッチした。
「ナイス!」
ゴリ「出てくるのが遅くて少し不安になったぞ。」
「大丈夫に決まってるだろー!?」
『はあ……新鮮な空気吸ったらよくなった…。』
「さっきのお嬢さん…!ありがとうございます!」
『あ…無事でよかった。』
ユエはチェリンボを助けれた事を誇りに思えた。チェリンボ達はさっていった。
呼吸を整え、ゴリランダーからおろしてもらい、エースバーンはユエの方を向いた。
「あの…ユエ!」
『うん?』
「その……俺…最低な事言っちゃって…本当にごめん!」
『うん、本気で言ったんじゃないってわかってるよ。』
「その、インテレオンとも約束した!2度とあんな事を、思ってもない事は言わないって!」
『うん、偉い偉い。素直に謝れる所がエースバーンの良い所だよ。大好きだよ、エースバーン!』
ユエはぎゅっとエースバーンを抱きしめると、エースバーンもユエよりも強くぎゅーーっと抱きしめ返す。
「俺も!俺もユエの事がだーい好きだ!ずっとずっと俺のパートナーで居てくれ!」
『うん、もちろん!…そうだ、ちょっと一回離れて。』
エースバーンは離れ、ユエはゴリランダーから預けてるプレゼントを受け取る。
「なんだ?」
『サプラーイズ!!プレゼントだよ!』
「サプライズのプレゼント…?」
エースバーンはユエからプレゼントを受け取ると、ぽろぽろと涙を零した。
『えっ!!?そ、そんな泣くほど!?』
ゴリ「流石に意外だったな…。」
「だって俺……ユエがよそよそしいって…最低なこと言って…ただ秘密でプレゼント用意してくれてるだけって…俺……俺…。」
『本気じゃないって分かってるって言ったじゃん!大丈夫だよ!そんな事よりはやく中見てよ!』
「うん…。」
袋を開封すると、中にはサッカーボールが入っていた。
『ほら、欲しがってたでしょ?嬉しい?』
「うれしい…。」
エースバーンはさらにぽろぽろと涙をこぼす。
「嬉しすぎる…!」
エースバーンは涙目になりながらリフティングやヘディングをしている。
『初めてなのに上手だねぇ。』
「だろ!」
サッカーボールを手で持ち、またユエに向き直る。
「ありがとう、ユエ!大好きだ!」
『ふふ、どういたしまして。これからもよろしくね。』
イン「……中々帰ってこないなぁ。」
その日からエースバーンはサッカーボールと一緒に寝るようになった。
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イン「エースバーン?どうしたんだい?」
「ユエが最近よそよそしいんだよ。」
エースバーンは口をとがらせる。
イン「ユエちゃんが君に冷たく当たるわけないと思うけどな。」
「いーや、冷たい!見てろよ。」
エースバーンはユエに近付く。
「ユエ!」
『!! あ、エースバーン。どうしたの?』
「ワイルドエリア行きたい!レイドでもいい!遊ぼうぜ!」
『う、うーん…今はちょっと、都合悪くて…。』
ゴリ「ユエ、準備出来たか?」
『あ、ゴリランダー!うん、もう大丈夫だよ。』
エースバーンの目を見ようともしなかったユエは、ゴリランダーに笑顔を向けた。
イン「(確かになんだかよそよそしいね。何か隠したがってるって感じもするけど。)」
「………あっそ。」
『どうしたの、そんな素っ気ない言い方しないでよ。』
「素っ気ないって…俺の事だけ避けてる癖に素っ気ない言い方がなんだよ!」
『!』
イン「ちょっと、エースバーン…。」
「あーあ、俺だけでもチャンピオンのポケモンになればよかったなー!!」
イン「エースバーン!!言い過ぎだよ!」
『…………。』
ユエは目に涙をためる。
「ふんっ。」
ユエは家から飛び出した。ゴリランダーはユエを追いかけ、インテレオンは家に残った。
イン「本当にそんな事を思っているのかい?」
「当たり前だ!」
イン「…見損なったよ。本当に君はユエちゃんの元に来るべきじゃなかったかもね。」
インテレオンはエースバーンから距離を取った。
「…なんだよ…。」
10分後。
「……ふんっだ。」
30分後。
「………………。」
イン「………。」
「なあ、インテレオン…。」
イン「…なんだい?」
「……謝ったら許してくれるか?」
イン「2度とあんな事を口にしないと誓うなら、いいよ。」
「おう…絶対言わない。俺…ユエに会えて本当に幸せに思ってるし…ユエの事、大好きだし…勢いで言ったこと反省してる…。」
イン「うん、分かった。」
「…さんきゅー…。」
イン「分かってたよ、君が本気で言ったんじゃないって。でも思ってもない事は言ってはいけないよ。」
「おう…気を悪くさせてごめんな…。」
イン「ふふ、いいよ。素直に謝れるのは君の良い所だよ。」
エースバーンとインテレオンは2匹で盛り上がって話をしていた。
1時間が経った頃だった。
「遅い…。」
イン「ゴリランダーがいるから大丈夫だよ。それとも迎えに行く?」
「なあなあ、ユエは玄関で待ってるのと謝りに行くのどっちが良く思う?」
イン「そりゃ、謝りに迎えに来てくれたらユエも悪い気はしないと思うよ。」
「じゃあ、行ってくる。インテレオンは留守番しててくれよ!」
イン「はいはい、本当は僕も行きたいけど今日はエースバーンに譲るよ。いってらっしゃい。」
「おう!行ってくる!」
エースバーンは駆け足で外へ出掛けた。
時は遡り、1時間30分前のユエとゴリランダー。
『……。』
ゴリ「ユエ。」
『家からだいぶ離れたよね。』
ゴリ「ああ。良い演技だ。」
『ちょっとエースバーンの言葉はきつかったけど、理由言わずに外に出れて良かった~!』
ゴリ「エースバーンは後で謝らせるぞ。」
『ふふ、エースバーンは良い子だから絶対謝りに来るよ。だから、早く用事済ませちゃおう。』
ゴリ「エースバーンはサプライズなんかしなくても、プレゼントならとても喜ぶだろう?」
『喜ぶのは分かってるの!サプライズだと意外な反応するかもしれないじゃん!それが見たいんだ。』
ユエはにこにこと笑顔を浮かべる。
エースバーンに言われた事はほとんど気にしていない様子だった。
なんでもない日にサプライズのプレゼントをあげたいと、ゴリランダーにだけ話していたユエ。
無事プレゼントを購入しユエ達は家の方へ向かう。
『ちゃんと私のお小遣いで買った!』
ゴリ「そうだな、必ず喜ぶだろう。」
『うん!』
プレゼントを大事そうに抱えるユエを、微笑みながら見守るゴリランダー。
その時だった。
「助けて…!」
「キャーーっ!!?」
『えっ?』
ゴリ「ポケモンと人間の声だ。」
『行こう!』
ゴリ「ああ。」
助けを求める声の方へユエとゴリランダーは向かう。
そこは家が1件火がついていた。
『火事!?』
ゴリ「火か……。」
ゴリランダーは冷や汗を流す。
「貴女、草タイプのポケモン以外持ってないですか!?」
『すみません、今は…!』
「ああ、私の可愛いチェリンボちゃんが…!!」
女の人は泣き崩れた。ユエは髪を結び始める。
『ゴリランダー、パス!』
ゴリ「!?」
『絶対についてくるな!』
「そんな…!」
エースバーンのプレゼントをゴリランダーに投げ渡し、ユエは燃えている家の中へ入っていった。
ゴリ「くっ……!」
ゴリランダーは水ポケモンの力を借りようと湖の方へ走ろうとした時、見覚えのある姿がゴリランダーの横を素早く通り過ぎた。
ゴリ「…。」
その頃ユエ。
『チェリンボ!何処!?』
チェ「わああん!!」
ユエはチェリンボを抱きかかえた。その瞬間、ユエが来た道が崩れ落ち、ふさがった。
『…!いた!チェリンボ、大丈夫!?』
チェ「う、うん、熱かったけど、まだ大丈夫…!」
『私はユエ、名前だけで分かるでしょ!家の裏口とか口頭で教えて!』
チェ「声が聞こえる、あの…!あっちよ…!」
チェリンボの誘導でユエは裏口につくが、ドアノブは熱く触れない状態だった。
『ゴホッ!ゴホッ!』
チェ「ユエ、大丈夫…?」
『大丈夫!ねぇ、此処の通り抜けの穴ってチェリンボが通れる穴じゃない?』
チェ「そ、そうだけど…。」
『はやく逃げて!!』
チェ「でも…!」
『いいから!』
チェリンボは申し訳なさそうに通り抜けできる穴を通っていった。
『……ゴホッ!ゴホッ!』
ユエはその場で膝をつく。
『はあ………!やば……!』
その瞬間、ユエは空中に身体が浮く感覚がした。
『…!』
「お待たせ!」
『…うん…。』
後から来たエースバーンはユエを姫抱きにすると2階へ駆けあがる。
「ゴリランダー!!」
ゴリ「ああ!」
2階からエースバーンが飛び出すと、ゴリランダーは下で構えエースバーンごとキャッチした。
「ナイス!」
ゴリ「出てくるのが遅くて少し不安になったぞ。」
「大丈夫に決まってるだろー!?」
『はあ……新鮮な空気吸ったらよくなった…。』
「さっきのお嬢さん…!ありがとうございます!」
『あ…無事でよかった。』
ユエはチェリンボを助けれた事を誇りに思えた。チェリンボ達はさっていった。
呼吸を整え、ゴリランダーからおろしてもらい、エースバーンはユエの方を向いた。
「あの…ユエ!」
『うん?』
「その……俺…最低な事言っちゃって…本当にごめん!」
『うん、本気で言ったんじゃないってわかってるよ。』
「その、インテレオンとも約束した!2度とあんな事を、思ってもない事は言わないって!」
『うん、偉い偉い。素直に謝れる所がエースバーンの良い所だよ。大好きだよ、エースバーン!』
ユエはぎゅっとエースバーンを抱きしめると、エースバーンもユエよりも強くぎゅーーっと抱きしめ返す。
「俺も!俺もユエの事がだーい好きだ!ずっとずっと俺のパートナーで居てくれ!」
『うん、もちろん!…そうだ、ちょっと一回離れて。』
エースバーンは離れ、ユエはゴリランダーから預けてるプレゼントを受け取る。
「なんだ?」
『サプラーイズ!!プレゼントだよ!』
「サプライズのプレゼント…?」
エースバーンはユエからプレゼントを受け取ると、ぽろぽろと涙を零した。
『えっ!!?そ、そんな泣くほど!?』
ゴリ「流石に意外だったな…。」
「だって俺……ユエがよそよそしいって…最低なこと言って…ただ秘密でプレゼント用意してくれてるだけって…俺……俺…。」
『本気じゃないって分かってるって言ったじゃん!大丈夫だよ!そんな事よりはやく中見てよ!』
「うん…。」
袋を開封すると、中にはサッカーボールが入っていた。
『ほら、欲しがってたでしょ?嬉しい?』
「うれしい…。」
エースバーンはさらにぽろぽろと涙をこぼす。
「嬉しすぎる…!」
エースバーンは涙目になりながらリフティングやヘディングをしている。
『初めてなのに上手だねぇ。』
「だろ!」
サッカーボールを手で持ち、またユエに向き直る。
「ありがとう、ユエ!大好きだ!」
『ふふ、どういたしまして。これからもよろしくね。』
イン「……中々帰ってこないなぁ。」
その日からエースバーンはサッカーボールと一緒に寝るようになった。
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