短編
「おはよう、麻友」
「あ、アレンおはよー」
ここは某県にある原黒(はらぐろ)高校。
そして、2年A組の教室。
中性的な顔立ちをしたプラチナブロンドの美しい髪が特徴的な美男子・光坂(ひかりざか)アレンは、窓際の席にいる眼鏡をしている地味な少女・田中麻友(たなか まゆ)に我一番と言わんばかりに挨拶をした。
麻友はシャーペンを動かしていた手をを止めて、アレンに笑顔を向ける。
「今日も絵を書いてるのかい?」
「へへーっ、昨日見たアニメのキャラがカッコよかったからついっ」
前の席に座ったアレンは、麻友の絵が描かれたノートを見る。
「昨日…と言えばガン●ムSEEDだね」
「そう!もしかしてアレンも見たの!?」
「見たよー。ア●ランカッコよかったね。葛藤しながらも自分の信念を貫き通すシーンとか」
「でしょでしょ!?もー!アレンったらさすが!わかってる!!」
「あははっ」
尻尾があったら振りまくってるぐらい、麻友は目を輝かせてアレンに食いつく。
そう、麻友は所謂オタクという部類の女の子なのだ。
いつもアニメを見たり漫画を見たりしては、家や教室の隅で絵を描いたりしている。
部屋にはフィギュアやポスターまで飾ってある。
包み隠さない典型的なオタクである。
そんなオタオタした彼女が、何故見てからにしてオタクとは無縁そうなアレンと話しているかと言うと……。
この二人……実は付き合っているのである。
所謂カレカノの仲。
「でねでね!キラ・ヤ●トも描いたんだよー!」
「ふふっ、上手だね」
無邪気な笑顔で描いた絵を次から次へと見せてくる麻友を、アレンは愛しそうに微笑みながら見る。
タイプ的に交じることのない二人がどういう経緯で付き合うことになったのか誰も知らないが、まぁお互いが幸せなら別にいいか、とクラスメートは特に気にしなかった。
オタク系女子とハーフ系美少年。
異端な組み合わせだが、そんなのどこ吹く風と言わんばかりに仲睦まじい二人。
だが、その二人に一つの影が近づいていた……。
「田中さーん」
「?」
近くから声が聞こえたので、麻友とアレンは振り返る。
するとそこには、隣のクラスの女子生徒がいた。
「?、はい……?」
見るからにカースト上位系の女子で、麻友は苦手意識と緊張を感じながらもなんとか反応を返す。
だが、そんな麻友のぎこちない反応を気にする素振りもなく、女子生徒はにこりと笑うと一冊のノートを麻友に差し出した。
「これ」
「あ!」
「昨日図書室にノート忘れて行ったでしょ?」
差し出されたノートを受け取るなり、麻友はそれを見つめて安堵と喜びが込められた息を吐く。
何故ならそのノートは、小学生の頃から描いてきた推しキャラの絵がぎっしりと詰まった大切なノートだったからだ。
麻友はそのノートを抱きしめるように胸に寄せて、先ほどのぎこちない様子から打って変わり、安心しきった笑顔で女子生徒を見上げる。
その様子を見ていたアレンの眉が、ぴくっと動いたのも知らずに。
「良かったぁあ……、見つからないから知らず知らずに廃品回収に出したかと思った~。ありがとう〜」
「うふふっ、次から気をつけてね。あ、それ……」
「?」
机の上にあるノートに描かれてるキャラ。
女子生徒は興味津々な様子で、それを見る。
「もしかしてガ●ダムの……?」
「!、そう!ア●ランって言うんだよ!」
「やっぱり!すごくカッコいいキャラだよねっ!」
「そうなのそうなの!もしかしてガン●ム見てるの!?」
「見てるよー!昨日なんてアス●ン様がね〜!」
まさかのガ●ダム視聴者という繋がりで、麻友は女子生徒は全く話したことない者同士であったにも関わらず、わいわいきゃっきゃっとヲタトークを始める。
まるで昔から仲良しな友人の如くの勢いで。
その様子を黙って見るアレン。
それはいつもと変わらない柔らかい笑みを浮かべたような表情だったが、心なしか……どこかつまらなさそうな雰囲気を感じさせた。
「でも私はやっぱキラ・ヤ●ト推しかなー」
「えーっ」
「けど安心しなされ!ここに●スラン派がいるから!」
そう言って、麻友はビシッと前にいるアレンを指差す。
アレンを見るなり、女子生徒は目を輝かせる。
「え!?光坂くん、ア●ラン派なの!?」
「……まぁ、どっちかと言ったらね」
詰め寄る女子生徒に、アレンは柔和な笑みを崩すことなく答える。
「光坂くんと推しが一緒だなんて私超嬉しい!」
「ちぇーっ、二対一になっちゃった」
「ふふ、でも推しは違えどガ●ダム好きには変わらないからねっ。ねぇ、田中さん。よかったらLIEN交換しない?私、もっと田中さんとガン●ムのこととか語りたい!」
「!、もちろん!私でよろしければ!」
「やったぁ!」
二人のやり取りを目の前で見ているアレンは、依然として柔らかな笑みを浮かべつつも、その目は全く笑っていなかった。
「あ、光坂くんもよければ……」
「そろそろチャイム鳴るから戻った方がいいんじゃないかな?」
何か言おうとしてきた女子生徒の声を遮るように、アレンは時計を見ながら言う。
その言葉を聞いて、もうそろそろ朝礼が始まる時間だと気づいた女子生徒は、慌ててスマホを下げる。
「え、あ!そうだね!またねっ、田中さん、光坂くんっ!」
「うん!またねー!」
慌てて教室を出て行く女子生徒に、麻友は大きく手を振って見送る。
女子生徒の方を見てにこにこと笑っている麻友を、アレンは笑っていない目で見る。
そんなアレンの変化に全く気づかない麻友は、は〜と歓喜のため息をついて、ふにゃあと笑いながら頬杖をついた。
「アレン〜……」
「何?」
「もしかしたら……もしかしたら、ついに、やっっと……!アレン以外にヲタトーク出来る友達ができるかも!!」
心底嬉しそうに笑いながら言ってきた麻友のその発言に、アレンの笑っていない目が笑っていないを通り越して黒くなっていく。
「あ、アレンは友達じゃなくて彼氏だけどね!でもやっと友達……しかも女友達が私に出来るかもしれない!何これ運命!?いきなりだから運命だよね!?」
「……」
いよいよ麻友を見ていられなくなったのか、アレンはだんだんと顔をうつ向かせていく。
目元が前髪の影に隠れていく。
アレンが今どんな目をしているのか、それはアレンにしかわからない。
だが、口元だけは微笑を浮かべているせいか、麻友はアレンの変化に気づくどころかアレンも快く聞いてくれていると思い、無邪気に今感じてる喜びを彼に伝える。
「はぁ~……アレンに会うまで友達らしい友達いなかったからなぁ。私ってどうもオタモード入ると自重出来ないから、ドン引きされちゃうんだよね……」
「……そうだね」
「ちょっと!そこは嘘でも否定してよ!まぁアレンだからいいけど!とにかくもしまたフラれた時は慰めてね〜、アレン〜ッ」
友達を失う瞬間を想像した麻友は、半泣きになりながらアレンの両手を掴むなり彼に擦り寄る。
その瞬間、前髪の影から出てきた彼の目が、ぱっといつもの澄んだスカイブルーに戻る。
そして、目の前にいる麻友を見て愛しそうに笑いながら、
「はいはい」
と、嬉しそうな声で返事をして彼女の頭を撫でた。
(……まぁ、時間が解決するか……)
一瞬だけ、また重苦しい雰囲気をまとった目つきに変わって、意味深なことを思いながら……。
***
そして、一週間が経った。
「麻友ちゃーん!光坂くんーお昼一緒しよー!!」
「お、ゆかりん!いいよー!しよしよ!」
「……」
あれからあの女子生徒(通称・ゆかりん)は、麻友とアレンがいる教室へ来るようになった。
いや……、正確には教室だけではなく、廊下、裏庭、保健室、屋上と、二人が二人っきりでいる時に、図ったかのようによく現れてきた。
今日も今日とて、屋上にて麻友の隣に座ってワイワイと楽しそうに話すゆかりん。
その反対側の隣で、アレンはいつもの柔和な笑みを浮かべたままいちごオ・レを飲んでいた。
パックを思いっきり握り潰しながら……。
「光坂……」
「結構キてるな……」
その少し離れた場所で昼食をとっていた黒川と矢見野は、アレンの様子を見て心配そうに呟いていた。
***
そして、また一週間後。
「でね!フリー●ンの話もしたんだよー!」
「へぇ……」
ゆかりんと話したことをにっこにっこと笑いながらアレンに話す麻友。
そんな麻友の隣で、アレンは笑みを浮かべつつも心底つまらなさそうな目をして彼女の話を聞いていた。
ゆかりんと関わるようになってから、麻友は唯一二人っきりになれる登下校でもゆかりんの話ばかりするようになってしまった。
(麻友……、最近はあの女子のことばっかり……)
アレンは笑顔の下で色々と思う。
主に不満を。
(まぁ……、今まで友達がいなかった麻友にとってヲタトークの出来る友達……しかも女友達は新鮮で嬉しいんだろうけどさぁ……)
でも………ちょっとあの女子に気を取られ過ぎじゃない?
というか気に入り過ぎじゃない?
そもそも麻友と楽しく話せるのは僕だけで十分じゃん。
麻友に友達なんて必要ないんだよ。
僕だけがいればそれでいいんだよ。
話し相手にしろ、遊ぶことにしろ、ヲタワールドに浸るにしろ、キスやエッチするにしろ。
(なーんて、言ったら怒りそうだから言わないけどね)
そう思いながら、麻友の話に適当に相槌をする。
(まぁ、あと二年したら卒業だし。僕はそこまで鬼じゃないから我慢我慢……)
と、思ってたアレンだったが……。
「でねでねっ。今度、私ん家にお泊まりしにくるんだよ!女子二人っきりなんて初めてだから楽しみだなぁ!これは巷でいう女子会ってやつかな!?ドキドキワクワクする〜!」
「……」
アレンの中でブチィッ!!!と何かが勢いよく切れる音がした。
その日の夜。
ゆかりんの家、そして自室では。
「は〜〜っ、今日も田中の激キモヲタトークにまいったまいった」
ゆかりんはおげ〜と吐くような仕草をしながら、鞄を放り投げてベットに転がり込む。
「ったく、何が『甘露寺●璃たん萌え~』よ。キモキモキモッ、紙に描かれたもんのどこがいいのよ。だから友達出来ないんだっつーの」
まるで豹変したかのように、麻友や漫画・アニメを拒絶するゆかりん。
だが、この姿こそゆかりんの本来の姿なのだ。
そう、ゆかりんは所謂カースト下位やオタクという存在を見下しているタイプの陽キャなのだ。
しかも実は密かにいじめの先導もしているという最悪なカースト上位系女子なのである。
そんな彼女がどうして麻友に近づいたのかというと……。
「あ〜、マジで田中のこと知れば知るほどわからなくなってくる……。アレンくんがなんであんな激キモオタクと付き合ってんのか……」
そう、アレンである。
ゆかりんはアレン目的で麻友との接触を図ったのだ。
(だって原黒高校の王子様って言われているアレンくんよ……?美形で、物腰も柔らかくて、紳士的で……マジで王子様って称号がぴったり!)
なのに……。
なのになんで……。
私じゃなくて、キモオタで地味女の田中麻友と付き合ってんの!?
(きっと何か脅されてるんだわ……!キモオタって妙に頭の回転が早かったりするから……!!)
待っててねアレンくん!
今度あいつの家に泊まりに行った時、逆に私が脅してアレンくんを解放させるように言うから!
そしたらアレンくんはきっと私のことを……。
やだっ、私ったら!
まだ付き合えるとは決まったわけじゃないのにぃ~!
……と、盛大な思い込みをぶちかましながら、自分に微笑みかけてるアレンを想像し、顔を赤くしてニマニマ笑いながら首を横に振るゆかりん。
(よし、とりあえず明日は田中のキモトークに付き合ったストレスをブス子にぶつけるかぁ……。椅子に接着剤ぶちまけてやろ)
と、ゆかりんが最低なことを考えていた時だった。
コンコンッ
「?」
ドアからノック音が聞こえ、ゆかりんは反応する。
「ママ……?もう仕事から帰ってきたの?」
ベットから立ち上がり、ドアを開けようとするゆかりん。
だが、次の瞬間だった。
ヴゥイィイ゙イ゙ィイイ゙ィーーーッッ!!!
バギバギバギイ゙ィィィッ!!!
「え?」
ザシュッ!
ゴトンッ
何が起きたのかわからずに、ゆかりんは呆然とした顔のまま床に落ちたものを見る。
それは……切断された自分の腕だった。
「い゙っ!!?あ゙っ、ぎぃいい゙い゙いっ!!?!?」
ゆかりんは悲鳴をあげて、肘から下がなくなった腕を押さえて尻餅をつく。
それと同時にバンッ!とドアが乱暴に開かれる。
ドアの向こうから現れた人物を見て、ゆかりんは顔面を蒼白とさせながらも驚愕する。
何故ならそこには……、
「ア……アレンくん!!?」
正統派メイド服にメイドカチューシャ、そして手には見るからにして重そうなチェーンソーという異様な姿をしたアレンがいたからだ。
「え……!?な……!?」
「こんばんは。スプラッタホラー界にて名作のチェーン●ーメイドでございます。知ってるかな?」
「えっ、え!?」
あまりにもわけがわからない状況に、ゆかりんは混乱する。
部屋でリラックスしていたら、ドアをノックされて……。
母かと思って開けようとしたら、凄まじい音がしてドアが壊れて自分の腕が跳ねて……。
腕がやばいくらい痛くてのたうち回ってたら、壊れたドアからメイド姿のアレンが出てきて……。
……いや、やっぱり落ち着いて今までの流れを思い出してみてもわけがわからない。
と、ゆかりんは更に混乱する。
そんなゆかりんの心境を知ってか知らずか、アレンはいつもの柔らかい笑みを消して、凍りつくような冷たい目つきになると顔を上げてゆかりんの部屋を見回す。
「……なるほどねぇ。麻友とアニメや漫画を語らうわりには、随分と一般的で味気ない部屋だねぇ。てかジャ●ーズ系のポスターやグッズばっかじゃん。ガ●ダムや●滅の影も形もないねぇ、なるほどなるほど」
「ア、アレンくん……なんで……」
「なんで?決まってるだろ。僕、今メイドだよ?なりきりコスプレしてるんだよ?」
「え?」
「あ、マジで知らない感じ?チェーン●ーメイド。僕は好きなんだけどなぁ」
「?、??」
「ま、つまりはさ」
アレンはチェーンソーを起動させるコードを引っ張って、ヴィイィイインッ!!と激しい音をたてさせる。
そして、目をかっ開いてそれを思いきり振り上げると、
「ご主人様(麻友)に寄生するゾンビを排除しにきたってことだよおぉぉおおおっ!!!!!」
ドグシュウゥウウウッッ!!!
アレンがチェーンソーを振り下ろしたと共に、その部屋の中にはビチャビチャビチャと嫌な水音をたてて大量の血が飛び散った。
チェーンソーの音が消え、血の海と化したその場でアレンはふぅと一息つく。
そして、肉塊となったゆかりんを冷たく見下ろす。
「努力も何もしてないにわかオタゾンビが……」
吐き捨てるようにそれだけ言うと、アレンはチェーンソーを片手にさっさと部屋を出て行く。
アレンにとって、自分を包み隠さずさらけ出してる麻友は安息出来る居場所だった。
嘘を吐かない(吐いてもバレる)、思ったことは言う、陰口は言わない、単純で優しいとこもある……。
そんな麻友が、アレンにとってこの上ない癒やしだった。
だから、麻友がアニメ・漫画大好きオタクと知って、彼女が好きそうなものを徹底的にリサーチした。
アニメ視聴、漫画読破はもちろん、設定資料本や限定品を手に入れたりイベントに参加したり等オタクの生態や性質を猛勉強した。
興味のないことに時間かけて勉強するのは、酷く苦痛だった。
けど、それで麻友と楽しく会話が出来るなら……。
あわよくば付き合うことが出来るのなら……。
自分はオタに染まるなりコスプレするなり何だってする……!!
(ここまで努力きたのに、ぽっと出のにわかオタに麻友を横取りされたら……すっっっごくムカつくんだよねぇ)
ついでにいいストレス解消になった!!
そう思いながら、アレンは玄関に置いてた大きめのフードマントを羽織るとそそくさとゆかりんの家を去って、とある場所に向かった。
二時間後、帰ってきたゆかりんの母親の悲鳴が響き渡ったのは言うまでもない。
***
「はわわわわぁああ……!!」
麻友の家にて。
家に来たアレンを部屋に入れて、麻友はフードを脱いだ彼のその姿を見て感動を露わにしていた。
「チェ、チェー●ソーメイド……!それ……チェーンソー●イドのコスプレだよね!?」
「はい、ご主人様」
にこっと愛嬌のある笑みを浮かべて、アレンは麻友の言葉に応じる。
「うわわわ……!チェーン●ーメイドの金髪verだぁ……!しかも血のりとかすっごいリアル……!匂いまでするし……!!チェーンソーもちゃんと持って……!しかもアレンが美人でスタイルいいからすごい完璧……!最高ぉっ!!」
理想を越えた完璧なコスプレに、麻友は思わずアレンはに抱きつく。
アレンは嬉しそうな笑みを浮かべつつも、チェーンソーが麻友に当たったりしたら危険なので、それを後ろにそっと置く。
「あーっ、オタクに理解あってしかもコスプレしてくれる彼氏がいるなんて私ゃ幸せものだよ〜。眼福眼福~」
「ふふ、僕もだよ。それに麻友のおかげで、ゾンビ(邪魔者)退治の気合いを入れる(コスプレ)のに、ちょうどいいスプラッタな粘土アニメに出会えれたしね」
「?、よくわからないけどアレンの癖に刺さるアニメに出会えれたならよかった!」
「うんっ。というわけで、ご主人様……」
アレンは麻友の肩を掴んで、ベットに押し倒す。
「ご主人様を襲おうとしたゾンビを倒しましたので、何かご褒美をくださいませんか?」
「あ、そ、そういう設定?」
「ダメです?」
「い、いや……。ダメ……じゃないよ。うん……、ア、アレンの好きにしていいよ……?」
「ありがとうございます。では……」
顔を真っ赤にしてもじもじする麻友に微笑みかけ、アレンは血塗れのメイド姿で彼女に覆い被さる。
そして、親にはお泊まり会と言って、外からパトカーの音が鳴り響く中、アレンと麻友は一夜を共にした。
こうして、翌日ゆかりんが空き巣か強盗に襲われて亡くなったことを知り、酷く悲しんだ麻友だったが、後々アレンや人づてで聞いたゆかりんの悪行の数々に衝撃を受けて、まぁそれだけのことしたら誰かの恨みを確実に買ってるし今回のことは遅かれ早かれ起きる出来事だったと納得した。
悪いことはするもんではないなぁと、麻友はゆかりんを通して学んだ。
どこまでも素直な麻友に、アレンはほっこりとした。
ちなみに、
(次に邪魔者現れたら何のコスプレして殺ろうかなっ)
今回の件をきっかけにアレンがコスプレしながらの邪魔者排除(殺人)に目覚めたのは、ここだけの話。
おわり