崩落編
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(ナタリア、ガイ、ジェイド、アニス、ティア、イオン)
「本当に、私たち以外に生存者はたった20人しかいませんの…?」
「そうだな。多分みんな…あの泥の海に…」
「…多分、ハナがいなければアクゼリュスの生存者はゼロだったと思いますよ」
「え?それってどういうことですか、大佐?」
「あの時、ティアの譜歌は私たちの周りしか覆っていませんでしたが、同時にハナは何か譜術を使用していました。おそらく本人のキャパシティぎりぎりの、大きな規模の術です」
「…確かに、亡くなった方の遺体は損傷が激しかったのに、生き残った人たちは崩落に遭ったにしては軽症すぎるくらいだったわ…。まさかハナが障壁を張ったんですか?」
「ええ、本人もそのようなことを言っていました」
「凄いな…。あの状況で、たった一人で20人も救ったのか、あの子は」
「本人が言ってた…って、そういえば大佐、ハナはどうしてるんですか?」
「……、精神的なダメージが大きかったようです。別室で休んでいますよ」
「…そうですわよね。こんな惨状を目の前にしたら、参ってしまうのも無理もありませんわ……」
「……僕の責任です……僕があの時、安易に扉を開かなければ……」
「確かに扉を開けたのはイオン様かもしれませんけど、本当に悪いのは主席総長と……!」
「アニス。彼のことは放っておきなさい。時間の無駄です」
「……そんな言い方するなよ。だいたい今は仲間割れしている場合でもないだろう?」
「……確かにそうですね。ユリアシティに辿り着かないと、私たちも危険です」