継承式編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「分かった。D・スペードはオレ達が倒す。
ただ、その代わり…
ボンゴレとシモンの戦いは無くなったんだ!
お兄さんやシモンのみんなを牢獄から出してくれ!!」
「………古里炎真、お前の意見は」
「僕も同じだ!!」
「…いいだろう。Dを倒せば牢獄にいるファミリーを解放する」
「しかし10代目…こいつら信用出来ません!!」
「約束は守る」
こうして復讐者との取引によりツナ達がDを倒し、牢獄のみんなを取り戻す事になった。
ーーー美香、来ます!
「!!」
次の瞬間、あたしは不透明な球体に包まれた。
「なに…きゃあ!!」
そして真上からまるで隕石でも落ちてきたかのような衝撃。
しかし球体の中では風も、衝撃も、土煙も影響がなかった。
建物は全壊し、ツナ達は山本くんと獄寺くんの炎で守られたが余程強い衝撃だったのか防ぎきったのを確認すると二人は膝をつく。
あたしはいつの間にかツナ達から引き離されていた。
「あ……」
「あの人が!」
ツナ達がいる場所以外の地面が深く抉られている。
あたしの球体も解かれると抉れた地面の中心に立った。
「ヌフ…」
Dの声がすぐ近くで聞こえる。
「ごきげんよう。
そして、お迎えにあがりました。姫」
あたしのすぐ隣に黒い空間。
そこから手がスゥ…と出てきて、すぐにズルリと本体が出てきた。
ーーー美香、下がってください。
何とも形容し難い相手の雰囲気に圧倒され、怯えていると意識が下げられた。
そして私に変わった途端D様は私の手を取り、いつもの挨拶として紳士に甲にキスをする。
「さぁ…終えましょう」
次に綱吉くん達を見て
「君達の世代を」
「D・スペード!!」
「D…よくもシモンのみんなを…僕を…騙したな!!」
「ヌフフ…
まぁ、少しお待ち下さい。
我等が姫君への挨拶が終わっておりませんので」
「結構ですD様!」
私の頬に触れようとした彼の手を私はパシン!と振り払った。
「少し気安すぎます。私に触れて良いのはジョットのみです!」
D様は微笑みながら振り払われた自分の手を摩り
「なんと気の強い。そんな所もか弱く愛らしい。
姿が変わろうとも、貴女の魅力は変わりませんね」
ガシッと両手で私の顔を掴み、密着させるのではないかと思うほど顔を近付け
「どうせ全て私のものになるというのに…!!」
「くっ…」
「大人しくお待ち下さいⅠ世の愛したボンゴレの姫…!
その身、Ⅰ世から全て奪い…私の好きにさせて頂きます!!」
「離して!!」
顔は離されたがまた球体に閉じ込められる。
その球体に触れると特に害はないようだが、どんなに叩いてもビクともしない。
どうやら閉じ込められたようだ。
「彼女を離せ!!」
「許さないぞD…!
お前が僕達を騙しただけでなく、彼女を傷付けてきたことも知っている!!」
「おやおや。君達世代のボンゴレとシモンには関係のない女性でしょう。
中身は私の世代ではⅠ世、そしてコザァートに愛された姫。
私も昔は戦えずともボンゴレの為に、ボンゴレを守ろうと奔走する彼女に好感持ち…大切にしていたものです。
君達が怒る理由があるのですか?」
「中身とかガワとか関係ない!」
「それに、ちゃんともう一人いる!僕の好きな人が!!」
「ヌフフ…ならば取り返してみるといい。
では…始めま、しょうか?」
『!!!』
さっきまで私のすぐ傍にいたDが、今は綱吉くん達の中に紛れるように移動していた。
「っみんな…!」
次の瞬間、強烈な爆音と共にその場一帯が爆発した。
私は球体で守られているからか大した爆音にならず耳は無事。
爆風も全て遮断され体が吹き飛ぶ事もなかった。
煙が落ち着くと綱吉くん達のメンバーが減っていた。
残っているのは綱吉くんと炎真、そしてクロームちゃんとリボーンくんとムクロウ。
「彼等には堕落したボンゴレの10代目候補討伐の物語を語り継ぐ語り部となってもらうため
私の作った幻覚世界へ行ってもらいました。
本当は姫も案内して良かったのですが…
せっかくⅠ世とコザァートの血を濃く受け継ぐ子孫が私に八つ裂きにされるのです。
特等席を用意させて頂きました」
「趣味の悪い事を…貴方はそのような方ではなかったはずです!」
「そのような人間になったのですよ。ボンゴレのために」
その時D様に向かって鎖が飛んできた。
それは復讐者の鎖ではなく、鞭のようにしなる二本の鎖。
「語り継がれるのは、君の死の方だよ」
トンファーを構えた雲雀くんがそう言ってD様を見据えていた。
「ヌフフフ。似ている。
見れば見るほど初代雲の守護者アラウディに。
そうは思いませんか?姫」
「確かにアラウディ様によく似ていますが」
「誰も寄せ付けず、孤高であった彼も貴女には優しく甘かったですね」
「アラウディ様は一人が好きなだけで元々お優しい方です!」
「そう捉えるのは貴女の自由です。
しかし…この時代にそのような男と戦えるというのはまったくもって」
「おつですね」というDの声が聞こえたのは口からでなく、腹部からだった。
私は彼の背しか見えないが、よく見れば太腿等に大きな目が付いている。
「ひ…」
「これは失礼。シュールが過ぎました。
姫も申し訳ありません」
明らかに私が知ってる頃の彼と違う。
本当に、化け物のようだ。
雲雀くんは一人だけ楽しそうに「いいね」と笑っている。
「(もしかしてアラウディ様もああいう趣味があったのかな)」
バカでしょ。と言われてしまいそうですが…
「その調子で何があっても驚かないで下さいよ」
余裕そうな雲雀くんの様子がD様は気に入ったらしい。
そのまま戦闘を開始した。
D様はさすが初代霧の守護者だけあって強いが、それにプラスして復讐者の牢獄に囚われているシモンのみんなからシモンリングも奪ってきたようだ。
更には綱吉くん達が持つVGまで幻覚で作り、しかし性能は本物そのもの。
ーーーあんなのなんでも有りのチートじゃない!
「(私もそう思います。
けれど…悔しいですがやはり彼の実力あってのものですね)」
ーーーそんな
「(いや〜あんなのに捕まっちゃうなんて…
そろそろ潮時かもですね私達。辞世の句でも読んでおきますかーあはは。
あ、そもそも私死んでました)」
ーーー笑ってる場合じゃないわよ!それにあたしは死んでないし!
雲雀くんはそれでもD様と戦い続けた。
D様はわざと攻撃に当たっていたりと戦うというよりリングの力を確認しているように感じる。
やがてD様は雲雀くんの猛攻を全て受け始め
「…そろそろ良いでしょう」
「!?」
いつの間にかD様の二の腕には了平くんの晴のVGがフルチャージ状態で光っていた。
「私の番だ」
雲雀くん目掛けてD様が拳を振り下ろすと紅葉くんとの戦いで見たまるで太陽のように直視出来ない強大な光が噴出された!
それは辺りの森も吹き飛ばす程の威力。
雲雀くんはそれをかわしてはいたものの…
「わざと外したのですよ」
D様はそう言うとカードを放ち、カードは雲雀くんがかわした方向への飛んでいくと大きくなって彼は為す術なくそのカードに飛び込むように入ってしまった。
「これ以上の戦いは無意味。勝負の行方は明白です。
彼もまた、語り部となってもらいましょう」
・NEXT
