継承式編
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炎真が気持ちが落ち着いた頃、山本くんと獄寺くんの後ろにそっと立つあたしと目が合った。
「ぁ……」
炎真はあたしを凝視すると座り込んでいた状態から足を動かして走り出し、そして突進するかのようにあたしを思いっきり抱き締めると
「ごめん!!」
そう叫んだ。
突然の事にあたしはキョトンとして動けずにいる。
炎真は構わずぎゅううっと抱き締め続け
「ごめん…ごめん…本当にごめんなさい!
あんなに僕達に教えてくれてたのに…
あんなにっ伝えてくれてたのに!!
信じなくてごめん…!酷いこと言ってごめん!!
もう…僕は君にどう償えば良いのか分からない…!
ごめんなさい…っごめんなさい…!」
声が震え涙声であたしに謝り続ける炎真。
そんな彼にあたしはフッと笑うと、背中をポンッと優しく叩き
「もういいのよ。
炎真達だってずっと苦しんでたじゃない」
「だからってそれを理由に疑って傷付けて良いわけないよ!
それも…好きな人を…大切な人を…!」
「そう判断出来る余裕すらなかったってことでしょ?
だからもういいの」
「ごめん…っ
僕、もう疑わないから…!
信じるよ。何があっても、信じる…!」
「ありがとう炎真…」
そしてあたしと炎真はしばらくそのまま抱きしめ合う。
やがて炎真が満足したのか体を離し、ちょっとバツが悪そうに微笑んでからツナに振り返る。
「ツナくん」
「え…あ、なに?」
あたし達を見てぼーっとしていたツナがハッとする。
「ツナくん達はクロームって子を助けに行くんだろ?」
「うん」
「僕も行っていいかな?力になりたいんだ」
「エンマ…!も、もちろんだよ!!」
「ツナとエンマのダメダメコンビ結成だな」
と、リボーンくん。
「んなーーーーー!?変なネーミングするなよ!!」
そこにランボくんが乗っかり
「ツナとエンマはどっちがダメダメなの?」
「どっちって…」
「ランボさんツナがいい!!」
「はあ!?」
「ツナが一番似合うもんね!」
「エンマの方がツナより進んでるのは確かだしな」
と、チラリとリボーンくんがあたしを見た。
「ちょっ…それは関係ないだろ!?
つーか全然嬉しくねー!!」
城内が明るい笑い声に満たされる。
和やかな雰囲気に包まれていたというのに、思い出させるように不穏な存在が姿を現した。
復讐者だ。
「勝敗は決した。
敗者はシモンファミリーボス、古里炎真」
「まっ…待って!もうオレ達は憎しみあってないよ!!
戦う意味はなくなったんだ!!」
「いいや。この戦いは最後まで止まることは無い。
お前達の先祖により決められた掟だ。
…6つめ『鍵』を授ける。これだ」
復讐者の手には透明のおしゃぶり。
ーーーおしゃぶり…アルコバレーノですね。
「(アルコバレーノ?えっと…確かリボーンくんがそう呼ばれてたような)」
ーーーアルコバレーノ。そして復讐者に関してはジョットが私には絶対に関わらせてくれませんでした。
情報を何も教えてくれなかったのです。
興味本位で聞いてもはぐらかされるばかりで…
時には「知らない方がいい」と強く言ってきました。
「(復讐者に関しては今までを見てきて、ぼんやりと危なそうな組織の人達って印象だけど…)」
ーーーアルコバレーノと復讐者は私達は関わることは無いでしょう。
これらはマフィアの深淵、そしてこの星の深淵のものと感じます。
「(星に関係するなら、あたし達だって)」
ーーー忘れないで。私達はこの
「(……………)」
結局炎真はシモンファミリーのボスとして、両ファミリーの戦いを見届ける義務を課せられ
投獄は今行われている最後の守護者の戦いの後になった。
最後に残っている守護者は本来ならクロームちゃんと加藤ジュリーくん。
しかし今ジュリーくんはDに乗っ取られている。
「急ごう!でも…クロームはどこに…」
「ツナくんこっち!僕に心当たりがある!」
炎真を先頭にあたし達は走りだす。
降りてきた洞窟を駆け上がり、山の頂上にある建物を目指す。
でもあたしは城から洞窟。そして洞窟を駆け上がった所でまたバテてしまい…
「さ…先に…行って…すぐ追いかけるから…」
ゼェゼェと息を荒らげ、洞窟の出入り口の壁に手をつくあたし。
さすがに今はあたしを待ってられないはず。
だからそう先を促したのだが…何故か先頭を走っていた炎真が戻ってきた。
「…?」
何をする気だろうとキョトンとしていたら、彼はあたしの前に立つと肩に手を置きヒョイッと軽々あたしを抱き上げたのだ。
「!?……え……ええ!?」
「行こうツナくん」
「い…いいよ炎真…重いよ…!」
「全然平気。僕が鍛えてるの知ってるだろ?」
「そうだけど…!」
ツナ達の前でこんなの恥ずかしい!
でも、一人ではこれ以上走れない為大人しく抱かれる事に。
炎真の後ろで山本くんから「仲良いのな♪」と笑われていたり「ケッ見せつけやがって…!」と獄寺くんからブツブツ言われていた。
「…どうしたツナ。ぼーっとして」
「えっあ……なんだろう…
オレ…エンマとあの人が仲良くしてるの、微笑ましいはずなのに…
なんか、胸が苦しくて……」
「…………」
「や…やっぱりなんでもない!」
そんなツナとリボーンくんのやり取りは、あたしは知らなかった。
山の頂上、そこには炎真が言うには島全体を隠す為の砂漠の能力を利用した装置が設置された建物があるという。
辿り着いてドアを開けると、そこには倒れたジュリーくんと彼を前に立つ骸くんがいた。
「骸!!クロームの体に憑依してるんだな!?」
「おやおや。愚かなマフィアがゾロゾロと」
「ジュリー!」
炎真はあたしを下ろすとジュリーくんに駆け寄った。
あたしも炎真に続いてジュリーくんに駆け寄る。
「ジュリーっジュリー!」
炎真が呼びかけるがジュリーくんに反応はない。
「息はしてるみたい」
「気を失ってるみたいだね…」
「そういえば、Dに乗っ取られる前のジュリーくん初めてかも」
「そっか…美香は知らないんだよね。
大体はほとんど今まで通りだよ。
でも…本物のジュリーの方が優しいし、とても頼りになるんだ」
「そう…」
なんとなくツナ達を見れば骸くんはクロームちゃんに戻っていて、そして目も覚めている。
「(クロームちゃん…良かった)」
「…た〜…お~~~いて」
その時ジュリーくんが呻きながら体を起こした。
「ど〜なっちまってたんだ?」
「ジュリー…大丈夫?」
「おっエンマ…?」
ジュリーくんはキョロキョロと炎真やあたし、後ろにいるツナ達を見て
「何だよこれ?一体どーなっちまってんだよ!」
「ジュリー 本当になにも覚えてないの?」
「ん………?あ〜〜〜
なんつーか、すんげー長い間眠ってた感じ?」
ジュリーくんの雰囲気は確かに炎真の言う通りなにも変わってる様子はないように見える。
けど、ツナは今までのジュリーくんとは違う事を見抜いており
「どういうこと!?骸が…どうして…!」
ツナ側の方で何かトラブルが起きているみたいだ。
「ツナ……吉くん。なにがあったの?」
「それが…骸が自分の体に戻れないみたいなんだ」
と、指差す先には一羽のフクロウ。
空中で翼を動かして浮いている。
「可愛い…」
「あれ今、中にいるの骸なんだ」
「えっ」
「撫でたい」って言わなくて良かった…!
フクロウ曰く、ムクロウは言う。
「恐らくですが…しかし考えられることはひとつしかない。
僕の精神がクロームに憑依している間に
空の器となった僕の肉体があの男に乗っ取られた!!」
「なっ体を乗っ取られた!?
そんなこと…誰が!」
「あの男以外考えられません。D・スペードです!」
「……なぁエンマ。さっきからさっぱり話が見えねーんだが……」
と、ジュリーくん。
「ジュリーはいいんだよ」
「それにこのかわいー子、だれ?」
「あ!美香はダメだよっ」
その時、感じ慣れた不気味な空気が流れた。
確認するまでもない…現れたのは復讐者。
てっきり戦いに敗れたジュリーくんを連れてくのかと思ったが
「一刻を争う非常事態が起きた。
D・スペードが六道骸の肉体に憑依し、我々の牢獄を破壊している。
このままでは脱獄するのは時間の問題だ。
しかし…我々の力で対処も可能だが今はそれを避けたい。
D・スペードはお前達が処理せよ」
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