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マスカレードを壊したい
名前変換
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ギャングの世界は私の視界を血で染めていった筈なのに、貴方と時を経て再開してからは次第にカラフルな色へと変えていった。
それは魔法使いが呪文を唱えた時の様にキラキラと指先から私の世界を眩しくしていく。
仮面も溶けた素顔の私は、急に顔が見れなくなり掌で自身の彼を映す瞳を覆った。
「名前?」
彼が再度私の名前を呼ぶと、耳がおかしくなるのではと思う程に熱くなる。
もう自分でも隠せない……好き、好きなんだ。
呼び掛けに答え無い私を心配に思ったのか、隠していた手を取り顔を覗き込む彼としっかりと視線が絡まる。意地っ張りな私の事だ。この気持ちは今じゃないと伝える事が出来なくてなってしまいそうで、唇を開くと緊張から口内が乾いているのが解る。
「あ……ブチャラティ、私…。」
「なんだ?顔が真っ赤だが…大丈夫か?」
彼の言葉にそうとう顔が赤いんだと再度実感した。私は首を左右に振り、どう言葉を紡ごうかと考える。
彼はスラスラと愛の言葉を囁けるのに、私はまるで初恋の様にどう表現していいか解らない。今までどうしていたのだろう。それぐらい他の人と彼との差が明確になる。
「言っておきたいの…。ギアッチョとの事が落ち着いたら、その……付き合い……たい。」
「………おい、今すぐ付き合うのじゃあダメなのか?あいつとの事を、待たないといけないのか?」
「うっ……、だ、だってケジメは付けたいもの。告白してくれたのに、答えない間に貴方と付き合うのは違う気がする。」
精一杯伝えた筈だが、彼は喜ぶ所か眉間に皺を寄せ怪訝そうに首を傾げながら次々と質問を投げ掛けてきた。
私はすんなりと受け入れない彼に戸惑いつつも揺るがない自身の意思を伝える事にした。何故ならギアッチョの事を尊敬しているからこそ、ちゃんとするべきだと思う。
私の性格を熟知している彼は、これ以上言っても無理だと悟ったのだろう。下を向いて1度大きく溜め息を吐いてから顔を上げれば、解ったとばかりに頷いて苦笑した。
「解った、焦らされるのもおまえで慣れてるからな。」
「待たせてばかりでごめんね。でも、そう言う所は貴方の良い所よね。……いつも部下の意思を尊重してあげてる。」
「いいか、名前。おまえは部下じゃないだろ。それに、何度も言うが特別なんだ。おまえじゃなきゃこんなに待たないし、好きや愛してるなんかじゃあ足りない。」
くしゃっと短い髪を指先で弄り数回軽く撫でながら話す瞳は愛しげで、私の胸は甘酸っぱい果物を頬張った時の様に切ない。
低めの声は私の身体の奥底をぞわぞわと震わせ、目を細めると彼は撫でていた手を離せばそのまま腰に回して引き寄せた。
「愛してるよりも気持ちを伝えるには、どうしたらいい?」
「そ、それを貴方より恋愛経験の少ない私に聞く!?」
「オレだって同じだぜ?あの時から名前一筋なんだからな…。」
上級者の問い掛けに目を見開き首を左右に勢い良く振ると、グッと顔を寄せて首を少し傾けながら上目遣いの彼に見惚れてしまった。
きっと彼に惚れてる女性達も、ビー玉の様な自分だけを映すこの瞳が欲しい筈だ。
「つ、付き合ってから探すのはどう?」
「なら、この後ゆーっくり話すのはどうだ?名前の柔らかいベットの上でな。……夜はまだまだ長いぜ。」
「そ、それって……!」
エッチって事!?
胸元のパジャマのボタンへと指を掛けながら話す彼の、大人だからこその言葉の意味を察した。
上手く逃げたつもりがわざと喉の奥から甘い声を出す彼に、心臓は敏感に反応して頬が熱い私は近付く距離に胸を押し返して離す。
「ダメに決まってるでしょ!!」
「こんなにシャンプーの香りを嗅がせて、漸く想いも聞けたのにか?普通なら一緒に夜を明かすだろう?」
「嗅がせてる訳じゃないもの!そ、それに……そう言うのもちゃんと付き合ってからっ。」
「はあ……あいつを消してくるか…。」
「ダメよ!!」
彼が大きな溜め息を吐いてから真顔で遠くを見つめながら言うものだから急いで止めた。
じゃなきゃ絶対に殺しに行ってるからだ。
止めたからか余計に眉を寄せ目を反らしながら明らかに不貞腐れている彼に、自身で招いたとは言え可哀想に思い少し踵を上げて背伸びをすれば冷たい頬へとキスを落とした。
「……今日はこれで許して。」
「っ……、おまえは逆効果って言葉を知らないのか?」
「ご、ごめんねっ。」
もう!男の人って難しい!!
返ってきた発言に察しが着き心の中でも嘆いた私に対して一瞬目を見開き鋭く睨んだ後に、彼は少し口角を上げて笑みを浮かべればお返しにと同じ様に頬へキスを落とす。
「オレも。……これで許してやる。」
私とは違い大きめなリップ音を立ててそう言って距離を取る彼に、私は先程の言葉の意味が少し解った。
もっと触れたくなったのは私だけの秘密。
be continued
それは魔法使いが呪文を唱えた時の様にキラキラと指先から私の世界を眩しくしていく。
仮面も溶けた素顔の私は、急に顔が見れなくなり掌で自身の彼を映す瞳を覆った。
「名前?」
彼が再度私の名前を呼ぶと、耳がおかしくなるのではと思う程に熱くなる。
もう自分でも隠せない……好き、好きなんだ。
呼び掛けに答え無い私を心配に思ったのか、隠していた手を取り顔を覗き込む彼としっかりと視線が絡まる。意地っ張りな私の事だ。この気持ちは今じゃないと伝える事が出来なくてなってしまいそうで、唇を開くと緊張から口内が乾いているのが解る。
「あ……ブチャラティ、私…。」
「なんだ?顔が真っ赤だが…大丈夫か?」
彼の言葉にそうとう顔が赤いんだと再度実感した。私は首を左右に振り、どう言葉を紡ごうかと考える。
彼はスラスラと愛の言葉を囁けるのに、私はまるで初恋の様にどう表現していいか解らない。今までどうしていたのだろう。それぐらい他の人と彼との差が明確になる。
「言っておきたいの…。ギアッチョとの事が落ち着いたら、その……付き合い……たい。」
「………おい、今すぐ付き合うのじゃあダメなのか?あいつとの事を、待たないといけないのか?」
「うっ……、だ、だってケジメは付けたいもの。告白してくれたのに、答えない間に貴方と付き合うのは違う気がする。」
精一杯伝えた筈だが、彼は喜ぶ所か眉間に皺を寄せ怪訝そうに首を傾げながら次々と質問を投げ掛けてきた。
私はすんなりと受け入れない彼に戸惑いつつも揺るがない自身の意思を伝える事にした。何故ならギアッチョの事を尊敬しているからこそ、ちゃんとするべきだと思う。
私の性格を熟知している彼は、これ以上言っても無理だと悟ったのだろう。下を向いて1度大きく溜め息を吐いてから顔を上げれば、解ったとばかりに頷いて苦笑した。
「解った、焦らされるのもおまえで慣れてるからな。」
「待たせてばかりでごめんね。でも、そう言う所は貴方の良い所よね。……いつも部下の意思を尊重してあげてる。」
「いいか、名前。おまえは部下じゃないだろ。それに、何度も言うが特別なんだ。おまえじゃなきゃこんなに待たないし、好きや愛してるなんかじゃあ足りない。」
くしゃっと短い髪を指先で弄り数回軽く撫でながら話す瞳は愛しげで、私の胸は甘酸っぱい果物を頬張った時の様に切ない。
低めの声は私の身体の奥底をぞわぞわと震わせ、目を細めると彼は撫でていた手を離せばそのまま腰に回して引き寄せた。
「愛してるよりも気持ちを伝えるには、どうしたらいい?」
「そ、それを貴方より恋愛経験の少ない私に聞く!?」
「オレだって同じだぜ?あの時から名前一筋なんだからな…。」
上級者の問い掛けに目を見開き首を左右に勢い良く振ると、グッと顔を寄せて首を少し傾けながら上目遣いの彼に見惚れてしまった。
きっと彼に惚れてる女性達も、ビー玉の様な自分だけを映すこの瞳が欲しい筈だ。
「つ、付き合ってから探すのはどう?」
「なら、この後ゆーっくり話すのはどうだ?名前の柔らかいベットの上でな。……夜はまだまだ長いぜ。」
「そ、それって……!」
エッチって事!?
胸元のパジャマのボタンへと指を掛けながら話す彼の、大人だからこその言葉の意味を察した。
上手く逃げたつもりがわざと喉の奥から甘い声を出す彼に、心臓は敏感に反応して頬が熱い私は近付く距離に胸を押し返して離す。
「ダメに決まってるでしょ!!」
「こんなにシャンプーの香りを嗅がせて、漸く想いも聞けたのにか?普通なら一緒に夜を明かすだろう?」
「嗅がせてる訳じゃないもの!そ、それに……そう言うのもちゃんと付き合ってからっ。」
「はあ……あいつを消してくるか…。」
「ダメよ!!」
彼が大きな溜め息を吐いてから真顔で遠くを見つめながら言うものだから急いで止めた。
じゃなきゃ絶対に殺しに行ってるからだ。
止めたからか余計に眉を寄せ目を反らしながら明らかに不貞腐れている彼に、自身で招いたとは言え可哀想に思い少し踵を上げて背伸びをすれば冷たい頬へとキスを落とした。
「……今日はこれで許して。」
「っ……、おまえは逆効果って言葉を知らないのか?」
「ご、ごめんねっ。」
もう!男の人って難しい!!
返ってきた発言に察しが着き心の中でも嘆いた私に対して一瞬目を見開き鋭く睨んだ後に、彼は少し口角を上げて笑みを浮かべればお返しにと同じ様に頬へキスを落とす。
「オレも。……これで許してやる。」
私とは違い大きめなリップ音を立ててそう言って距離を取る彼に、私は先程の言葉の意味が少し解った。
もっと触れたくなったのは私だけの秘密。
be continued