こちらで名前変換を行えます。
giorni felici
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ブチャラティ、着信じゃあないですか?」
アジト内のリビング。テレビ前には部下達が任務で疲れた身体を寛げる様に、ふかふかの座り心地のいい男性が何人か座っても余裕がある大きめのソファが置いてある。
そのソファに座るオレの横で寛ぐジョルノが、首を傾げながら不思議そうに指先で指し示した。
そこで初めて、指摘するスーツの一部が小さく震えているのに気付いた。オレは書類に目を通していると、集中し過ぎて気付かない事が多い。
「ああ、すまない。そうみたいだな。」
ジョルノに礼を良いジッパーを空けると規則正しく震える携帯を取り出したのだが、あいにく手に取った時には着信は止まってしまった。
取り敢えず誰からの着信かを確認するなり思わず目を見開いたオレは、自然とクックッと声を押さえて笑い出せば視線が集中した。
「なんだか楽しそうですね?ブチャラティがそんなに笑うなんて、珍しい。……良い事でもありましたか?」
「そうだな、初めての経験ばかりで楽しいな。」
「もしかして、貴方にも遂に彼女ですか?」
「ああ、可愛くて仕方ない。この前電話番号を登録してもらったんだが、名前を"恋人にしてくれる?"だとさ。」
オレは手にしていた書類をテーブルに置けば、ジョルノの質問に小さく頷き着信履歴を見せながら自慢げに話した。
ジョルノは自身の事を話すオレの姿に、機嫌が良いのだと判断したのか更に質問を始める事にしたのだ。こうしてプライベートを話すのは初めてだと思う。だが、ジョルノは意味深な言葉に怪訝な表情に変わったのだ。
「って、言うことはまだ付き合ってないんですか?」
「いや?付き合ってるさ。……改めてどうしたんだろうな。オレを困らせたいのか?」
「うーん……告白したんですか?」
「いや、気持ちは聞いたが特には。」
「えっと……。」
「おーい、ジョルノ!少しいいですか?」
話を聞き進んでいくと徐々に眉を潜めて考え込んでいくジョルノだったが、少し離れた所からフーゴの呼ぶ声が聞こえてきたのでブチャラティに「すみません…」と声を掛けてから手招きするフーゴの元へ向かう。
「どうしたんです?コソコソして……。」
「いいか!多分ブチャラティが言う彼女ってぇ言う女は、まだ付き合ってないと思ってますよ。」
「!?な、何でですか?それってすごい擦れ違いじゃあないですか……。ブチャラティは彼女って言ってましたけど?」
「最近好きだって自覚したブチャラティは、恋愛初心者ですから……。充分あり得る話です。」
離れた場所から聞いていたフーゴは今までの事もあり想像出来てしまった。小声でジョルノに経緯を話しながら、笑みを浮かべてご機嫌で携帯を見つめているブチャラティに視線を投げる。
恋をすると変わると言うが……こんなにも変わるものなのか。
ジョルノは仕事の時の冷静さとの違いにギャップを感じつつも、人として恋をする事は彼にとって良い事の様に感じていた。
真面目な彼だ……部下だけじゃあ無く、心の拠り所が恋人であっていいと思う。
「えっと、整理しましょう。正式に告白してないから、ブチャラティだけが付き合ってると勘違いしてるって事ですか?」
「だと思います。……この前その状態でキスしようとして、断られていましたから。」
「……拗らせていますね。」
「今までそういう感じの付き合いだけだったみたいですし……まあ、仕方ないっちゃあないですけど。」
影から可愛そうな眼差しでブチャラティを見守る2人だったが、良い案を思い付いたフーゴはジョルノに耳打ちしてお互い頷き合えば彼の元へ送り出した。ジョルノは隣に座るとゴホンッと大袈裟に咳払いをしてから、目線を向けて話を切り出した。
「えっと、ブチャラティ、さっきの…彼女さんの話ですが……。」
「ああ、なんだ?」
「"恋人にしてくれる?"なんてわざわざ気付かせる素振りをするくらいですから、……彼女は付き合ってないと思っていますよ。」
「な、何故だ!?お互い好きなら、もう付き合ってるんじゃあないのか?」
驚く姿を見ればに改めて事態を把握し、仕事は完璧な彼なのに恋愛に関してはこうにも鈍感なのかと苦笑いした。尚更幸せを手に入れてもらうべく、背中を押す様にジョルノは彼に真剣に説明を続ける。
これじゃあどっちが年下か解りませんね……。
世話が焼けると思いつつも、まるで教師が生徒に教える様にジョルノは真剣に見つめアドバイスする事にした。
「いいですか、女性って言うのはしっかりと言葉で証明してほしいモノなんです。……きっと彼女は今の関係が不安でしょうから、付き合って欲しいと伝えましょう!」
「な、なるほどな……!」
オレはと言うとジョルノの凄みある説明に、すっかり自身も乗り気になり頷きながら気持ちに答え様とした。こうも部下がオレの為に力を貸してくれているんだ。上司として聞かない訳にはいかないだろ。
「ジョルノ、いい感じです!ブチャラティ、貴方は幸せになるべき人です!!」
此方でもなんとしても、ブチャラティには幸せになって欲しいと言う強い気持ちからか。
このギャングのアジトにて彼女と結ばれるべき作戦会議をする2人を、フーゴは影から拳を作って見守った。
こうしてアバッキオ、ミスタ、ナランチャが任務から帰って来るまで、ジョルノによる告白大作戦が練られるのであった。
be continued
アジト内のリビング。テレビ前には部下達が任務で疲れた身体を寛げる様に、ふかふかの座り心地のいい男性が何人か座っても余裕がある大きめのソファが置いてある。
そのソファに座るオレの横で寛ぐジョルノが、首を傾げながら不思議そうに指先で指し示した。
そこで初めて、指摘するスーツの一部が小さく震えているのに気付いた。オレは書類に目を通していると、集中し過ぎて気付かない事が多い。
「ああ、すまない。そうみたいだな。」
ジョルノに礼を良いジッパーを空けると規則正しく震える携帯を取り出したのだが、あいにく手に取った時には着信は止まってしまった。
取り敢えず誰からの着信かを確認するなり思わず目を見開いたオレは、自然とクックッと声を押さえて笑い出せば視線が集中した。
「なんだか楽しそうですね?ブチャラティがそんなに笑うなんて、珍しい。……良い事でもありましたか?」
「そうだな、初めての経験ばかりで楽しいな。」
「もしかして、貴方にも遂に彼女ですか?」
「ああ、可愛くて仕方ない。この前電話番号を登録してもらったんだが、名前を"恋人にしてくれる?"だとさ。」
オレは手にしていた書類をテーブルに置けば、ジョルノの質問に小さく頷き着信履歴を見せながら自慢げに話した。
ジョルノは自身の事を話すオレの姿に、機嫌が良いのだと判断したのか更に質問を始める事にしたのだ。こうしてプライベートを話すのは初めてだと思う。だが、ジョルノは意味深な言葉に怪訝な表情に変わったのだ。
「って、言うことはまだ付き合ってないんですか?」
「いや?付き合ってるさ。……改めてどうしたんだろうな。オレを困らせたいのか?」
「うーん……告白したんですか?」
「いや、気持ちは聞いたが特には。」
「えっと……。」
「おーい、ジョルノ!少しいいですか?」
話を聞き進んでいくと徐々に眉を潜めて考え込んでいくジョルノだったが、少し離れた所からフーゴの呼ぶ声が聞こえてきたのでブチャラティに「すみません…」と声を掛けてから手招きするフーゴの元へ向かう。
「どうしたんです?コソコソして……。」
「いいか!多分ブチャラティが言う彼女ってぇ言う女は、まだ付き合ってないと思ってますよ。」
「!?な、何でですか?それってすごい擦れ違いじゃあないですか……。ブチャラティは彼女って言ってましたけど?」
「最近好きだって自覚したブチャラティは、恋愛初心者ですから……。充分あり得る話です。」
離れた場所から聞いていたフーゴは今までの事もあり想像出来てしまった。小声でジョルノに経緯を話しながら、笑みを浮かべてご機嫌で携帯を見つめているブチャラティに視線を投げる。
恋をすると変わると言うが……こんなにも変わるものなのか。
ジョルノは仕事の時の冷静さとの違いにギャップを感じつつも、人として恋をする事は彼にとって良い事の様に感じていた。
真面目な彼だ……部下だけじゃあ無く、心の拠り所が恋人であっていいと思う。
「えっと、整理しましょう。正式に告白してないから、ブチャラティだけが付き合ってると勘違いしてるって事ですか?」
「だと思います。……この前その状態でキスしようとして、断られていましたから。」
「……拗らせていますね。」
「今までそういう感じの付き合いだけだったみたいですし……まあ、仕方ないっちゃあないですけど。」
影から可愛そうな眼差しでブチャラティを見守る2人だったが、良い案を思い付いたフーゴはジョルノに耳打ちしてお互い頷き合えば彼の元へ送り出した。ジョルノは隣に座るとゴホンッと大袈裟に咳払いをしてから、目線を向けて話を切り出した。
「えっと、ブチャラティ、さっきの…彼女さんの話ですが……。」
「ああ、なんだ?」
「"恋人にしてくれる?"なんてわざわざ気付かせる素振りをするくらいですから、……彼女は付き合ってないと思っていますよ。」
「な、何故だ!?お互い好きなら、もう付き合ってるんじゃあないのか?」
驚く姿を見ればに改めて事態を把握し、仕事は完璧な彼なのに恋愛に関してはこうにも鈍感なのかと苦笑いした。尚更幸せを手に入れてもらうべく、背中を押す様にジョルノは彼に真剣に説明を続ける。
これじゃあどっちが年下か解りませんね……。
世話が焼けると思いつつも、まるで教師が生徒に教える様にジョルノは真剣に見つめアドバイスする事にした。
「いいですか、女性って言うのはしっかりと言葉で証明してほしいモノなんです。……きっと彼女は今の関係が不安でしょうから、付き合って欲しいと伝えましょう!」
「な、なるほどな……!」
オレはと言うとジョルノの凄みある説明に、すっかり自身も乗り気になり頷きながら気持ちに答え様とした。こうも部下がオレの為に力を貸してくれているんだ。上司として聞かない訳にはいかないだろ。
「ジョルノ、いい感じです!ブチャラティ、貴方は幸せになるべき人です!!」
此方でもなんとしても、ブチャラティには幸せになって欲しいと言う強い気持ちからか。
このギャングのアジトにて彼女と結ばれるべき作戦会議をする2人を、フーゴは影から拳を作って見守った。
こうしてアバッキオ、ミスタ、ナランチャが任務から帰って来るまで、ジョルノによる告白大作戦が練られるのであった。
be continued