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giorni felici
名前変換
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「さて、どうしたものか……。」
仕事の合間でも、戦闘で疲れきった中でも、隣で天使の様な寝顔を見せる彼女の事を思い出していた。
戦闘が終わりジッパーがスタンドと共に徐々に消えていくと離れていた手首をジッパーで繋げ、手を開いたり閉じたりして動きを確認する。
今回は張り込みからの戦闘で、結局徹夜になってしまった。直帰しようかとも考えたが、少しだけでも彼女に会いたかった。
……のだが、オレの目の前で何が起こってやがる?
彼女は隣の住人である男と仲良く話し込んでいるじゃあないか。そいつはオレの殺気を感じたのか、睨み付けた瞬間に此方にすぐ気付きやがった。
確かアレッサンドロ……とか言ったか?
名前の事を調べると同時に近隣でギャングの影が無いか調べたのだったが、23歳で就職はしているが女性遊びが酷いとかで特にノーマークだった男だ。
思い返しても腹が立ち、チッと舌打ちをしがら恋焦がれる彼女の元へと続く階段を上っていく。
いつもの冷静さを取り戻す為にも、彼女の住む階まで上り着くと1度深呼吸をしてから廊下に出る。
部屋の前に立ちチャイムを鳴らそうとした瞬間だった。突如として開いた扉から飛び出た白く細い手で、腕を捕まれたオレは一気に中へ引き込まれた。
「caspita!……驚いたな、こんなに熱烈な歓迎をしてくれるなんて。そんなにオレに会いたかったのか?」
「そ、そんなんじゃあないわ!他の人に見られたらどうするの!?」
「別にそんなのはどうって事ないさ。……そんな事よりだ、名前。あいつとは仲が良すぎるんじゃあないか?」
「そんな事!?私は貴方の事を考えてっ!」
「オレの事を考えてくれるって言うんなら、あんまり妬かせないでくれ!」
急いで扉を閉め間近で慌てた様子で問い掛ける彼女の言葉に、周りを気にするのならまずは隣人を気にしてほしいと本音をぶつけてしまう。
オレは自身の魅力に気付かない彼女に、苛立ちすら感じて言葉を遮ってしまった。
まったく自分らしくない。いつもの冷静さは何処にいってしまったのだろうか。こんなやりとりをしたくて、キミに会いに来た訳じゃあないんだ。
オレが声を荒げた事に彼女は驚いたのだろう。黙り込んで固まる姿に、オレは罪悪感から深く溜め息を吐いて高まる感情を押さえ様と瞼を閉じた。
すると、まるで大切な物を扱うかの様に小さな掌で頬を包まれその温もりに驚いた。そっと瞼を開けた先に、こんなオレを心配そうに見上げる愛しい彼女が居た。
ああ、オレだけを見つめる。今だけはオレの名前だ。
彼女の瞳には今オレだけしか映っておらず、いっその事このまま閉じ込めておきたいとすら思う。
徹夜明けもあり心身共に疲れきっているからか、独占欲剥き出しの醜い感情がオレを支配する。
今まで女性に興味を示さなかったオレにも、こんな感情があったとは自身でも驚く程だ。
「大丈夫?貴方、今すごく酷い顔をしているわ……。」
「ああ、まったくだな……。すまない、オレらしくないな。キミに酷い事を沢山言ってしまった……幻滅しただろう?」
「…………私は今の貴方も、貴方らしいと思うわ。どちらもブチャラティさんだもの。」
当然嫌われるであろうと予想していた為に、広い心を持った彼女の当たり前とでも言う様な言葉に思わず笑みが溢れた。
今まで出会ってきたどの女性とも違う。
外見や表面上のオレだけじゃなく、ありのままのオレを知ろうとし受け入れてくれる。
やはり、オレの目に狂いはなかった。
「名前、きっとオレはキミに出会う為に生まれて来たんだな……。」
そう囁けば頬を包む彼女の手を取り屈んで口付け様としたのだが、またしても直ぐ様両手で唇を塞がれる。おかしい。前もこうじゃなかったか?
「……またか?キミは本当に焦らすんだな。」
「だって、ブチャラティさんは順番が違うんだもん!」
「順番とはどういう事だ?」
「わ、解らないって言うんなら、尚更キスは出来ません!」
「キミは我が儘だな…。まあキミが言った様に、オレもどんな名前も好きだ。」
「うう……。貴方の台詞は心臓に悪いんだってば。」
「あと、オレの事は呼び捨てで構わない。……呼んでくれないか?」
「えっと………ブ、ブチャラティ……?」
先程までの強気な彼女は何処へ行ったのか。たった名前を呼ぶだけなのに、恥ずかしそうに視線を反らして絞り出す様に小さく呼ぶ。
だが羞恥心で身体を震わせるその姿を目にしてしまえば、たった名前を呼ばれただけなのにオレの気持ちは穏やかになり愛しさが急激に増した。
もう少しキミのペースに付き合うのも悪くない…か。
be continued
仕事の合間でも、戦闘で疲れきった中でも、隣で天使の様な寝顔を見せる彼女の事を思い出していた。
戦闘が終わりジッパーがスタンドと共に徐々に消えていくと離れていた手首をジッパーで繋げ、手を開いたり閉じたりして動きを確認する。
今回は張り込みからの戦闘で、結局徹夜になってしまった。直帰しようかとも考えたが、少しだけでも彼女に会いたかった。
……のだが、オレの目の前で何が起こってやがる?
彼女は隣の住人である男と仲良く話し込んでいるじゃあないか。そいつはオレの殺気を感じたのか、睨み付けた瞬間に此方にすぐ気付きやがった。
確かアレッサンドロ……とか言ったか?
名前の事を調べると同時に近隣でギャングの影が無いか調べたのだったが、23歳で就職はしているが女性遊びが酷いとかで特にノーマークだった男だ。
思い返しても腹が立ち、チッと舌打ちをしがら恋焦がれる彼女の元へと続く階段を上っていく。
いつもの冷静さを取り戻す為にも、彼女の住む階まで上り着くと1度深呼吸をしてから廊下に出る。
部屋の前に立ちチャイムを鳴らそうとした瞬間だった。突如として開いた扉から飛び出た白く細い手で、腕を捕まれたオレは一気に中へ引き込まれた。
「caspita!……驚いたな、こんなに熱烈な歓迎をしてくれるなんて。そんなにオレに会いたかったのか?」
「そ、そんなんじゃあないわ!他の人に見られたらどうするの!?」
「別にそんなのはどうって事ないさ。……そんな事よりだ、名前。あいつとは仲が良すぎるんじゃあないか?」
「そんな事!?私は貴方の事を考えてっ!」
「オレの事を考えてくれるって言うんなら、あんまり妬かせないでくれ!」
急いで扉を閉め間近で慌てた様子で問い掛ける彼女の言葉に、周りを気にするのならまずは隣人を気にしてほしいと本音をぶつけてしまう。
オレは自身の魅力に気付かない彼女に、苛立ちすら感じて言葉を遮ってしまった。
まったく自分らしくない。いつもの冷静さは何処にいってしまったのだろうか。こんなやりとりをしたくて、キミに会いに来た訳じゃあないんだ。
オレが声を荒げた事に彼女は驚いたのだろう。黙り込んで固まる姿に、オレは罪悪感から深く溜め息を吐いて高まる感情を押さえ様と瞼を閉じた。
すると、まるで大切な物を扱うかの様に小さな掌で頬を包まれその温もりに驚いた。そっと瞼を開けた先に、こんなオレを心配そうに見上げる愛しい彼女が居た。
ああ、オレだけを見つめる。今だけはオレの名前だ。
彼女の瞳には今オレだけしか映っておらず、いっその事このまま閉じ込めておきたいとすら思う。
徹夜明けもあり心身共に疲れきっているからか、独占欲剥き出しの醜い感情がオレを支配する。
今まで女性に興味を示さなかったオレにも、こんな感情があったとは自身でも驚く程だ。
「大丈夫?貴方、今すごく酷い顔をしているわ……。」
「ああ、まったくだな……。すまない、オレらしくないな。キミに酷い事を沢山言ってしまった……幻滅しただろう?」
「…………私は今の貴方も、貴方らしいと思うわ。どちらもブチャラティさんだもの。」
当然嫌われるであろうと予想していた為に、広い心を持った彼女の当たり前とでも言う様な言葉に思わず笑みが溢れた。
今まで出会ってきたどの女性とも違う。
外見や表面上のオレだけじゃなく、ありのままのオレを知ろうとし受け入れてくれる。
やはり、オレの目に狂いはなかった。
「名前、きっとオレはキミに出会う為に生まれて来たんだな……。」
そう囁けば頬を包む彼女の手を取り屈んで口付け様としたのだが、またしても直ぐ様両手で唇を塞がれる。おかしい。前もこうじゃなかったか?
「……またか?キミは本当に焦らすんだな。」
「だって、ブチャラティさんは順番が違うんだもん!」
「順番とはどういう事だ?」
「わ、解らないって言うんなら、尚更キスは出来ません!」
「キミは我が儘だな…。まあキミが言った様に、オレもどんな名前も好きだ。」
「うう……。貴方の台詞は心臓に悪いんだってば。」
「あと、オレの事は呼び捨てで構わない。……呼んでくれないか?」
「えっと………ブ、ブチャラティ……?」
先程までの強気な彼女は何処へ行ったのか。たった名前を呼ぶだけなのに、恥ずかしそうに視線を反らして絞り出す様に小さく呼ぶ。
だが羞恥心で身体を震わせるその姿を目にしてしまえば、たった名前を呼ばれただけなのにオレの気持ちは穏やかになり愛しさが急激に増した。
もう少しキミのペースに付き合うのも悪くない…か。
be continued