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3月某日──
暗殺者チームのアジトではこんな会話が繰り広げられていた。
「あ?ホワイトデー……? なんだそりゃ?」
ソファーにドカリと座りながら話を聞いていた。プロシュートが、眉間にシワを寄せながら問いかける。
「あ〜プロシュートは毎年貰ってなかったから知らねーよなァ?」
「あ"ぁッ⁉︎」
「ちょっ、兄貴ィ……落ち着いてくだせィ」
ギアッチョの挑発的な言い方に対し、プロシュートの機嫌がさらに悪化しないようペッシが間に割って入る。
「しょ〜がねぇなぁ〜俺が教えやるよ。あのよ〜ジャポーネだと、一般的にバレンタインデーにチョコレートを貰ったら、そのお返しをしなきゃならねーだとよ。それがホワイトデ── 3月14日だ」
「おいおい、3月14日って、明日じゃあねーかよッ⁉︎ ペッシ、ペッシ、ペッシよォォ〜、オメーも知ってたんだろッ⁉︎ なんで早く言わねーんだよッ⁉︎ んんッ⁉︎︎」
プロシュートがギロリとペッシを睨みながら顔を寄せる。
「す、すいやせん……あ、兄貴ならそれくらいの事は、当然知ってるもんだと思ってやしたので……」
ペッシがビクつきながら目線をそらす。
そんな様子にチッ……と舌打ちをしながらプロシュートが再びソファーに座り直す。
「俺だって他国の一行事なんざ、んなもん知ってるわけねーだろ? ところでよ〜ペッシ……お前はキアラに何をプレゼントするんだ?」
「えっ……オレは──」
チームメンバーの視線が一斉にペッシに注がれる。
それに気付いたペッシが急に口ごもる。
「ひ、秘密ですよ! キアラが喜びそうな物を選びやした!」
「ほぉ〜……一丁前に隠し事とは偉くなったもんだなァ、ペッシ……お前もよォ……?」
「プロシュート、あんまりペッシを虐 めるな。プレゼントくらい自分で考えろ」
そう言いながらやって来たのはリゾットだ。
一喝されたプロシュートが大人しくなる。
「チッ……別に虐めてなんざ──」
「キアラ……兄貴から貰うもんなら何でも喜ぶんじゃあないんすか?彼氏なんだし──
「彼氏……か……」
「プロシュート、顔がニヤけてるぞ?」
「あぁッ⁉︎ んな事ねーよッ!」
リゾットの思わぬツッコミに慌てて否定するも、周りのニヤついた反応に、思いの外そうなっていたのかと自覚させられる。
「ちょっと、出て来る……」
「えっ、ちょっ、兄貴ィ〜オレも行きますよ」
「いや、来なくていい」
そう言って、プロシュートがアジトを後にする
そして、またいつもの様に残されたメンバーが話し始める。
「プロシュートの奴、キアラに何プレゼントする気かなァ?」
「やっぱりくそ高けェもんじゃあねーの? 女なんてとりあえず値段の張るもんさえやっときゃ喜ぶって思ってそーだしよォ〜ムカつくぜッ!」
「でも……兄貴、女の人からプレゼントされる事はあっても、自分からプレゼント贈った事なんて……今まであったかなぁ……?」
ペッシが首を傾げながら心配そうな表情を浮かべる。
「おいおい、ペッシにまで心配されるなんざ、随分な兄貴分だぜ、全くしょ〜がねぇなァ」
「お前らいつもプロシュートの噂ばかりしてるな……暇なら事務処理手伝え……」
今日も徹夜明けであろうリゾットの呟きには、誰1人反応しなかった……
暗殺者チームのアジトではこんな会話が繰り広げられていた。
「あ?ホワイトデー……? なんだそりゃ?」
ソファーにドカリと座りながら話を聞いていた。プロシュートが、眉間にシワを寄せながら問いかける。
「あ〜プロシュートは毎年貰ってなかったから知らねーよなァ?」
「あ"ぁッ⁉︎」
「ちょっ、兄貴ィ……落ち着いてくだせィ」
ギアッチョの挑発的な言い方に対し、プロシュートの機嫌がさらに悪化しないようペッシが間に割って入る。
「しょ〜がねぇなぁ〜俺が教えやるよ。あのよ〜ジャポーネだと、一般的にバレンタインデーにチョコレートを貰ったら、そのお返しをしなきゃならねーだとよ。それがホワイトデ── 3月14日だ」
「おいおい、3月14日って、明日じゃあねーかよッ⁉︎ ペッシ、ペッシ、ペッシよォォ〜、オメーも知ってたんだろッ⁉︎ なんで早く言わねーんだよッ⁉︎ んんッ⁉︎︎」
プロシュートがギロリとペッシを睨みながら顔を寄せる。
「す、すいやせん……あ、兄貴ならそれくらいの事は、当然知ってるもんだと思ってやしたので……」
ペッシがビクつきながら目線をそらす。
そんな様子にチッ……と舌打ちをしながらプロシュートが再びソファーに座り直す。
「俺だって他国の一行事なんざ、んなもん知ってるわけねーだろ? ところでよ〜ペッシ……お前はキアラに何をプレゼントするんだ?」
「えっ……オレは──」
チームメンバーの視線が一斉にペッシに注がれる。
それに気付いたペッシが急に口ごもる。
「ひ、秘密ですよ! キアラが喜びそうな物を選びやした!」
「ほぉ〜……一丁前に隠し事とは偉くなったもんだなァ、ペッシ……お前もよォ……?」
「プロシュート、あんまりペッシを
そう言いながらやって来たのはリゾットだ。
一喝されたプロシュートが大人しくなる。
「チッ……別に虐めてなんざ──」
「キアラ……兄貴から貰うもんなら何でも喜ぶんじゃあないんすか?彼氏なんだし──
「彼氏……か……」
「プロシュート、顔がニヤけてるぞ?」
「あぁッ⁉︎ んな事ねーよッ!」
リゾットの思わぬツッコミに慌てて否定するも、周りのニヤついた反応に、思いの外そうなっていたのかと自覚させられる。
「ちょっと、出て来る……」
「えっ、ちょっ、兄貴ィ〜オレも行きますよ」
「いや、来なくていい」
そう言って、プロシュートがアジトを後にする
そして、またいつもの様に残されたメンバーが話し始める。
「プロシュートの奴、キアラに何プレゼントする気かなァ?」
「やっぱりくそ高けェもんじゃあねーの? 女なんてとりあえず値段の張るもんさえやっときゃ喜ぶって思ってそーだしよォ〜ムカつくぜッ!」
「でも……兄貴、女の人からプレゼントされる事はあっても、自分からプレゼント贈った事なんて……今まであったかなぁ……?」
ペッシが首を傾げながら心配そうな表情を浮かべる。
「おいおい、ペッシにまで心配されるなんざ、随分な兄貴分だぜ、全くしょ〜がねぇなァ」
「お前らいつもプロシュートの噂ばかりしてるな……暇なら事務処理手伝え……」
今日も徹夜明けであろうリゾットの呟きには、誰1人反応しなかった……