レモンパイ
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それは、ほんのちょっとしたミス──
いつもそうだ。肝心な時に詰めが甘いと言われてしまう。自分でもそれは自覚している……つもりだ。
私はため息付きながら、肩を落とす。それを横目に、何がおかしいのか──鼻で笑っているのはプロシュートだ。
「オメーは本当、仕方のねー奴だなァ……」
「ちょっと、何それ? バカにしてんの……?」
「そうじゃあねーよ……本当──」
「えっ、何──」
答えを聞く前に、唇が重なる。そして、耳元で“可愛い奴”なんて言ってくるから、耳から顔が紅潮していくのがわかった。
そのさまを見られたくないと、思わずかざした手を掴まれる。
「おいおい、なんつー顔してんだよ……?」
「だって、今──」
掴まれた箇所さえ熱をもち始めるから、その手を思わず振り払ってしまった。
「隠すなよ……せっかくのイイ顔が見えねーじゃあねーかよ? もう一度する……だから、今度はちゃんと目もつむっとけ──」
近づく気配に合わせて、私は素直に瞳を閉じた。それはただ、触れ合うだけの優しい口付け──
私は、そんなんじゃあ物足りないと言わんばかりに、彼のネックレスを掴んで引き寄せ、もう一度唇を合わせた──
そんなキスから始まる物語 が、今、紡ぎ出されようとしている。
いつもそうだ。肝心な時に詰めが甘いと言われてしまう。自分でもそれは自覚している……つもりだ。
私はため息付きながら、肩を落とす。それを横目に、何がおかしいのか──鼻で笑っているのはプロシュートだ。
「オメーは本当、仕方のねー奴だなァ……」
「ちょっと、何それ? バカにしてんの……?」
「そうじゃあねーよ……本当──」
「えっ、何──」
答えを聞く前に、唇が重なる。そして、耳元で“可愛い奴”なんて言ってくるから、耳から顔が紅潮していくのがわかった。
そのさまを見られたくないと、思わずかざした手を掴まれる。
「おいおい、なんつー顔してんだよ……?」
「だって、今──」
掴まれた箇所さえ熱をもち始めるから、その手を思わず振り払ってしまった。
「隠すなよ……せっかくのイイ顔が見えねーじゃあねーかよ? もう一度する……だから、今度はちゃんと目もつむっとけ──」
近づく気配に合わせて、私は素直に瞳を閉じた。それはただ、触れ合うだけの優しい口付け──
私は、そんなんじゃあ物足りないと言わんばかりに、彼のネックレスを掴んで引き寄せ、もう一度唇を合わせた──
そんなキスから始まる
the END