ハイネ
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
変わらないものが欲しかった。
それは、ある日の記憶──あなたの腕の中でさんざん鳴かされた翌朝のこと。
カーテンの下方──少しだけ上がっているその隙間から、見える景色を眺めながら、ふと、そう思った。雪がすべてを吸収するように白く静かに、そして深く溶け込むような朝に──
いつからだろうか……窓外がすでに白色を成すくらい牡丹雪が降り続いている。どうりで寒いわけだ。
私はただ、絶えず雪が下へと降りしきるだけの光景を、ずっとぼんやりと眺めていた。
「どうした……?」
不意に声をかけられたから、声のする方へと顔を向ける。そこには、眉間にシワを寄せ、目を細めるプロシュート。
「ごめん、起こしちゃった?」
「あぁ……オメーの気配がなくなったからな……何見てんだ?」
「ん、雪──」
そう言って、また窓外に目を向けると、不意に肩から前に腕を回し、背後から抱きすくめてきた。
「寒くねーか?」
「うん……プロシュートがいるから、暖かいよ」
私はそう言って、彼の腕に頬をすり寄せる。そして、そっと立ち止まるかのように動きを止めて、彼の手を掴む。次の瞬間に振り向き唇を奪った。ちゅっ……と、リップ音を立てながら唇を離すと、再びベッドへと押し倒された。
「なんだ、オメー……誘ってんのか?」
「ふふっ、そうかもね……だって、あなたと今ここにいることが嬉しいから──」
「何で急にそんなこと──」
「人は移り変わるもの……肉体だってそう、日々着実に老いていくわ。それは怖くもあるけど、でも、成長するには変わらなきゃあならない。それでも、私の隣にはあなたがいる。この事実は変えられない──大切だから……」
私は彼に向かって手を伸ばす。“来て”と、言わんばかりに、潤んだ瞳で彼を見上げた。
「オメー……そうやって俺を誘うのが上手くなったじゃあねーかよ」
そう言われて重ねられたプロシュートからの口付けは、さっきより深く、私の感情のすべてを絡めとるかのようで、寝起きの頭はさらに麻痺してしまいそうになる。でも、それが当たり前になってしまったのは、そう──あなたに出会ってしまったから。
私の身体が、あなたなしではいられなくなってしまったのは、もうすべてが本当にあなたのせいだからね。
それは、ある日の記憶──あなたの腕の中でさんざん鳴かされた翌朝のこと。
カーテンの下方──少しだけ上がっているその隙間から、見える景色を眺めながら、ふと、そう思った。雪がすべてを吸収するように白く静かに、そして深く溶け込むような朝に──
いつからだろうか……窓外がすでに白色を成すくらい牡丹雪が降り続いている。どうりで寒いわけだ。
私はただ、絶えず雪が下へと降りしきるだけの光景を、ずっとぼんやりと眺めていた。
「どうした……?」
不意に声をかけられたから、声のする方へと顔を向ける。そこには、眉間にシワを寄せ、目を細めるプロシュート。
「ごめん、起こしちゃった?」
「あぁ……オメーの気配がなくなったからな……何見てんだ?」
「ん、雪──」
そう言って、また窓外に目を向けると、不意に肩から前に腕を回し、背後から抱きすくめてきた。
「寒くねーか?」
「うん……プロシュートがいるから、暖かいよ」
私はそう言って、彼の腕に頬をすり寄せる。そして、そっと立ち止まるかのように動きを止めて、彼の手を掴む。次の瞬間に振り向き唇を奪った。ちゅっ……と、リップ音を立てながら唇を離すと、再びベッドへと押し倒された。
「なんだ、オメー……誘ってんのか?」
「ふふっ、そうかもね……だって、あなたと今ここにいることが嬉しいから──」
「何で急にそんなこと──」
「人は移り変わるもの……肉体だってそう、日々着実に老いていくわ。それは怖くもあるけど、でも、成長するには変わらなきゃあならない。それでも、私の隣にはあなたがいる。この事実は変えられない──大切だから……」
私は彼に向かって手を伸ばす。“来て”と、言わんばかりに、潤んだ瞳で彼を見上げた。
「オメー……そうやって俺を誘うのが上手くなったじゃあねーかよ」
そう言われて重ねられたプロシュートからの口付けは、さっきより深く、私の感情のすべてを絡めとるかのようで、寝起きの頭はさらに麻痺してしまいそうになる。でも、それが当たり前になってしまったのは、そう──あなたに出会ってしまったから。
私の身体が、あなたなしではいられなくなってしまったのは、もうすべてが本当にあなたのせいだからね。
the END