恋文
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拝啓 親愛なる──
こんな風に手紙で想いを伝えるとか──そんな回りくどいやり方なんてした事はない。だってそうだろ? 思った時には身体が動いちまってる……恋なんてそんなもんだと、そう思っていた──
でも、そんなことが通用しねー相手に、俺は出逢っちまった。
***
「おい──」
「ん、何……?」
「これ──」
そう言って、俺は紙切れを手渡す。渡された相手は、いきなりの出来事に首を傾げた。
「え……?」
「今すぐじゃあなくていい……後で目を通しておいてくれ」
そう告げて立ち去る俺を、アイツはどう思ったか──
俺だって柄にもねー事をしたもんだと、紫煙をふかしながら空を仰ぎ見る。
渡したものは、手紙というにはあまりには適当で、まるで走り書きのメモのようなメッセージ。でも、俺はそこに本心をしたためたつもりだ。
“いつもお前を目で追っていた。俺にとってお前は特別なんだと、初めて気づかされた。
もし、俺の気持ちに応えてくれるなら、今夜いつものリストランテで待っている──”
当然フラれる覚悟もできているが──さっきから心臓の高鳴りが煩いくらいだ。全く柄にもねーよ……
まぁそれも、恋する醍醐味っつーもんなのかと思う──紙切れに託した恋心。
こんな風に手紙で想いを伝えるとか──そんな回りくどいやり方なんてした事はない。だってそうだろ? 思った時には身体が動いちまってる……恋なんてそんなもんだと、そう思っていた──
でも、そんなことが通用しねー相手に、俺は出逢っちまった。
***
「おい──」
「ん、何……?」
「これ──」
そう言って、俺は紙切れを手渡す。渡された相手は、いきなりの出来事に首を傾げた。
「え……?」
「今すぐじゃあなくていい……後で目を通しておいてくれ」
そう告げて立ち去る俺を、アイツはどう思ったか──
俺だって柄にもねー事をしたもんだと、紫煙をふかしながら空を仰ぎ見る。
渡したものは、手紙というにはあまりには適当で、まるで走り書きのメモのようなメッセージ。でも、俺はそこに本心をしたためたつもりだ。
“いつもお前を目で追っていた。俺にとってお前は特別なんだと、初めて気づかされた。
もし、俺の気持ちに応えてくれるなら、今夜いつものリストランテで待っている──”
当然フラれる覚悟もできているが──さっきから心臓の高鳴りが煩いくらいだ。全く柄にもねーよ……
まぁそれも、恋する醍醐味っつーもんなのかと思う──紙切れに託した恋心。
the END