一日の始まりに
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私には日課がある。
それは、カップに入った一杯の水を持ってバルコニーへ出る所から始まる。
「大きくなーれー」
そう言って、私は植木に水をあげる。丁度その時、バルコニーの入口がガラリと開いて、やって来たのはプロシュート。朝の一服をしに来たようだ。
「あ? オメー、また水やりしてんのか?」
「またじゃなくて日課なの! ほら見てよ! 今日、花が咲いたんだよ! この調子でたくさん実をつけてね、プロシュート」
「オメーよォ、その苗木に俺の名前をつけんのはやめろ!」
「え〜、なんで? だって似てるじゃん! プロシュートの髪色みたいに黄色い実がなるトマトだよ?」
そう言いながら、私は再び水を注ぐ。
「それにさ、植物も話しかけながら育てると、大きく成長するって聞いたことあるし──だから、大好きだよ、プロシュート、大きくなってね!」
「ハンッ、オメーが大きくさせんのはよォ、俺のだけで十分だろ? 咥えんの好きなのも俺の──」
と言いかけたところで、思い切り肘鉄を喰らわせた。みぞおちに入ったもんだから、咳き込むプロシュートを他所 に、私は捨て台詞を吐いて室内へと戻る。
「何言ってんの、バーカ!」
「──っ……ッ、テメー! 何しやがんだよ!?」
「プロシュートが悪い!」
「ハンッ、事実だろうがよォ!」
そう言いながらバタバタと2人で室内へと戻る。
そんな痴話喧嘩から始まる朝も、何気ない幸せの一欠片 だ。
それは、カップに入った一杯の水を持ってバルコニーへ出る所から始まる。
「大きくなーれー」
そう言って、私は植木に水をあげる。丁度その時、バルコニーの入口がガラリと開いて、やって来たのはプロシュート。朝の一服をしに来たようだ。
「あ? オメー、また水やりしてんのか?」
「またじゃなくて日課なの! ほら見てよ! 今日、花が咲いたんだよ! この調子でたくさん実をつけてね、プロシュート」
「オメーよォ、その苗木に俺の名前をつけんのはやめろ!」
「え〜、なんで? だって似てるじゃん! プロシュートの髪色みたいに黄色い実がなるトマトだよ?」
そう言いながら、私は再び水を注ぐ。
「それにさ、植物も話しかけながら育てると、大きく成長するって聞いたことあるし──だから、大好きだよ、プロシュート、大きくなってね!」
「ハンッ、オメーが大きくさせんのはよォ、俺のだけで十分だろ? 咥えんの好きなのも俺の──」
と言いかけたところで、思い切り肘鉄を喰らわせた。みぞおちに入ったもんだから、咳き込むプロシュートを
「何言ってんの、バーカ!」
「──っ……ッ、テメー! 何しやがんだよ!?」
「プロシュートが悪い!」
「ハンッ、事実だろうがよォ!」
そう言いながらバタバタと2人で室内へと戻る。
そんな痴話喧嘩から始まる朝も、何気ない幸せの
the END