チョコレート
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「プ、プロシュート──ッ⁉︎ど、どーしてここにッ⁉︎」
「……そいつか?」
「え……」
「その男が、お前の本命か…?」
プロシュートがミスタに鋭い視線を投げる。
いきなり現れたのキアラの“本命”と思われる人物を目の当たりにしたミスタが思わず目を見張る。
容姿は自分のチームリーダー“ブローノ・ブチャラティ”に匹敵するくらいの男前だ。
「そ、そうよ! それが何? プロシュートには、関係ない事でしょ⁉︎」
「あ"……?」
「おいおい、まさかそいつがお前の──」
ピンときたミスタが話を切り出す。
「あ〜アンタ、今コイツが言ったのは嘘だぜ。毎年本命に渡せずじまいで行き場のない可哀想なチョコレートを俺がわざわざもらってやってたっつーわけよ。そいつ、よっぽどモテるみてーでよォ、毎年大量のチョコレート貰ってくるらしいんだわ──」
ミスタがチラッとキアラに目を向けると、バツが悪そうにうつむいている。
相手の男は心当たりがあるのか否か……ただ節目がちに無言のままだ。
そしてミスタが更に続ける。
「まぁ、そいつもよォ、本命から貰いたきゃよォ、来年から他からは貰わねー事だなァ。まぁ、今年はこのチョコも本命に渡りそうだしよォ、邪魔者は退散するとするぜ……?」
ミスタはキアラの頭をぽんぽんと軽くなで、小声で『Forza 』と言うと行ってしまった。
一方残された2人は──
「おい、これはどーゆー事だ……?」
「そ、それは──」
「アイツが本命じゃあねーのかッ⁉︎」
問い詰められたキアラがとっさに話を切り返す。
「そ、そもそも何でプロシュートがここにいるの⁉︎ まさか、私をつけてきたとか……? いや、それはありえないとして……でも、何でッ⁈」
混乱するキアラに対して、プロシュートの方も珍しくしどろもどろと時折言葉を詰まらせながら答える。
「そ、それはよォ……知りたかったからだ……その……お前が毎年チョコを渡してるっつー…
お前の好きな奴がどんな奴か……この目で確かめたかった……」
「……え? つまりプロシュートは、私の好きな人が知りたかったって事……?」
「あぁ、そうだ」
バツが悪そうにしていたプロシューが開き直って答える。
キアラは少し躊躇 いつつも、意を決して持っていたチョコレートを差し出す。
「こ、これ……ッ!」
「──ッ⁈」
「毎年毎年、渡そうと思ってたけど渡せなくて……プロシュートはモテるし、私なんて相手にされないのは分かってたから……でも、もう隠すのはやめる! 私、プロシュートの事が──」
そう言いかけた瞬間──プロシュートがキアラを抱き寄せ口付ける。
ちゅっ……とリップ音をたてて唇が離れる。
突然の出来事だ……キアラが目を丸くするのも無理はない。
そしてプロシュートが言い放つ。
「俺の事が好きなら、さっさとチョコ渡せよ……」
「えっ、だ、だって、チョコは食べないって……甘い物は好きじゃないって言ってたから──」
「あぁ……だが、相手がお前なら話は別だ」
「え……?」
「お前みたいに俺の熱で甘く溶けそうな奴はよォ、喜んで頂くぜ……?」
プロシュートがニヤリと笑みを浮かべる。
その傍で、キアラはドキッ──と心臓が跳ね上がるのを感じた。
「つ、つまり……プロシュート、私の事──?」
「今後お前は俺の女……つーことだ……まぁ、逆もまた然 り……」
「もう、はっきり言ってよッ!」
「あ? んな事一々言わねーよ」
「じゃあ、来年もプロシュートだけにはチョコあげないッ!」
フンッと顔を背け、まるで子供の様な態度をとるキアラに対し、プロシュートの頭にホルマジオの口癖が浮かぶ。
「っチッ……分かったぜ……じゃあ、こっち向けって」
完全に拗ねているキアラを見ながら、こんな表情も悪かねぇなァとプロシュートは思う。
そして、真っ直ぐキアラを見据える。
「キアラ…… Ti amo 」
「私も──」
互いに見つめ合い、さっきより深く口付け合う。
角度変えながら、何度も……何度も……
そして名残惜しそうに唇を離したプロシュートがキアラに問いかける。
「ところで、あの男は誰だ?
一体どーゆー関係だ?」
「えっ、ミスタの事? 彼は〜友達かな?たまに一緒に飲んだりする──」
「ふ〜ん……まぁ、今後2人で会うことはねぇがな」
「えっ、何で?……あっ、もしかしてやきもち妬いてるとか〜? プロシュートって、案外嫉妬深いのね〜」
冗談まじりにキアラがプロシュートをからかう。
「あ?この俺を嫉妬させるなんざ……100年早ぇーぜ? 今夜……覚悟しとけよ?」
「え……⁉︎」
この男……やると決めたらとことんやる男だ。
「……そいつか?」
「え……」
「その男が、お前の本命か…?」
プロシュートがミスタに鋭い視線を投げる。
いきなり現れたのキアラの“本命”と思われる人物を目の当たりにしたミスタが思わず目を見張る。
容姿は自分のチームリーダー“ブローノ・ブチャラティ”に匹敵するくらいの男前だ。
「そ、そうよ! それが何? プロシュートには、関係ない事でしょ⁉︎」
「あ"……?」
「おいおい、まさかそいつがお前の──」
ピンときたミスタが話を切り出す。
「あ〜アンタ、今コイツが言ったのは嘘だぜ。毎年本命に渡せずじまいで行き場のない可哀想なチョコレートを俺がわざわざもらってやってたっつーわけよ。そいつ、よっぽどモテるみてーでよォ、毎年大量のチョコレート貰ってくるらしいんだわ──」
ミスタがチラッとキアラに目を向けると、バツが悪そうにうつむいている。
相手の男は心当たりがあるのか否か……ただ節目がちに無言のままだ。
そしてミスタが更に続ける。
「まぁ、そいつもよォ、本命から貰いたきゃよォ、来年から他からは貰わねー事だなァ。まぁ、今年はこのチョコも本命に渡りそうだしよォ、邪魔者は退散するとするぜ……?」
ミスタはキアラの頭をぽんぽんと軽くなで、小声で『
一方残された2人は──
「おい、これはどーゆー事だ……?」
「そ、それは──」
「アイツが本命じゃあねーのかッ⁉︎」
問い詰められたキアラがとっさに話を切り返す。
「そ、そもそも何でプロシュートがここにいるの⁉︎ まさか、私をつけてきたとか……? いや、それはありえないとして……でも、何でッ⁈」
混乱するキアラに対して、プロシュートの方も珍しくしどろもどろと時折言葉を詰まらせながら答える。
「そ、それはよォ……知りたかったからだ……その……お前が毎年チョコを渡してるっつー…
お前の好きな奴がどんな奴か……この目で確かめたかった……」
「……え? つまりプロシュートは、私の好きな人が知りたかったって事……?」
「あぁ、そうだ」
バツが悪そうにしていたプロシューが開き直って答える。
キアラは少し
「こ、これ……ッ!」
「──ッ⁈」
「毎年毎年、渡そうと思ってたけど渡せなくて……プロシュートはモテるし、私なんて相手にされないのは分かってたから……でも、もう隠すのはやめる! 私、プロシュートの事が──」
そう言いかけた瞬間──プロシュートがキアラを抱き寄せ口付ける。
ちゅっ……とリップ音をたてて唇が離れる。
突然の出来事だ……キアラが目を丸くするのも無理はない。
そしてプロシュートが言い放つ。
「俺の事が好きなら、さっさとチョコ渡せよ……」
「えっ、だ、だって、チョコは食べないって……甘い物は好きじゃないって言ってたから──」
「あぁ……だが、相手がお前なら話は別だ」
「え……?」
「お前みたいに俺の熱で甘く溶けそうな奴はよォ、喜んで頂くぜ……?」
プロシュートがニヤリと笑みを浮かべる。
その傍で、キアラはドキッ──と心臓が跳ね上がるのを感じた。
「つ、つまり……プロシュート、私の事──?」
「今後お前は俺の女……つーことだ……まぁ、逆もまた
「もう、はっきり言ってよッ!」
「あ? んな事一々言わねーよ」
「じゃあ、来年もプロシュートだけにはチョコあげないッ!」
フンッと顔を背け、まるで子供の様な態度をとるキアラに対し、プロシュートの頭にホルマジオの口癖が浮かぶ。
「っチッ……分かったぜ……じゃあ、こっち向けって」
完全に拗ねているキアラを見ながら、こんな表情も悪かねぇなァとプロシュートは思う。
そして、真っ直ぐキアラを見据える。
「キアラ……
「私も──」
互いに見つめ合い、さっきより深く口付け合う。
角度変えながら、何度も……何度も……
そして名残惜しそうに唇を離したプロシュートがキアラに問いかける。
「ところで、あの男は誰だ?
一体どーゆー関係だ?」
「えっ、ミスタの事? 彼は〜友達かな?たまに一緒に飲んだりする──」
「ふ〜ん……まぁ、今後2人で会うことはねぇがな」
「えっ、何で?……あっ、もしかしてやきもち妬いてるとか〜? プロシュートって、案外嫉妬深いのね〜」
冗談まじりにキアラがプロシュートをからかう。
「あ?この俺を嫉妬させるなんざ……100年早ぇーぜ? 今夜……覚悟しとけよ?」
「え……⁉︎」
この男……やると決めたらとことんやる男だ。