Tobacco Smoke
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夕暮れ時──
任務を終えた私は、アジトへと帰り着く。リビングに入れば、そこには既に先客が寛いでいた。
「ただいま」
「おぉ、お疲れ」
「何? 今日は3人仲良く任務だったとか?」
上着をハンガーにかけながら、私は問いかける。
「あ? ちげーよ。たまたま居合わせただけだ」
ソファーの真ん中に座っているプロシュートが答えた。
「ふ〜ん……ねぇ、それはそうと、私が来てからここでは禁煙のはずだけど……?」
鋭い視線を指し向けると、プロシュート以外の2人が慌ててタバコの火を消し始めた。
私は紫煙が苦手だ。あの香りを嗅ぐと頭が痛くなってしまう……昔からそうだ。だから、リゾットに申し立ててリビングだけは禁煙にしてもらったのだ。
「そ、そうだったなよな……」
「悪かった、あっちで吸うわ」
メローネとイルーゾォはそそくさと鏡の中へと向かう。しかし、プロシュートだけはソファーに座ったまま、口角の端を吊り上げて笑みを浮かべている。
「オメーはよォ、分かってねーなァ……任務終わりの一服が1番うまい……だから今くらいは多めに見ろよなァ」
「は? 何言ってんの? 煙草なんて百害あって一利なし……死んじゃったら元も子もないでしょう?」
「ハンッ、そんなもんで死ぬかよ? でもまぁ吸わねーとなると、なんとなく口寂しくなるな……」
「口寂しい?」
「あぁ……じゃあよォ、吸わねー代わりにその口寂しさをオメーの唇で埋めてくれるってんなら──やめてやってもいいぜ……?」
そう言うプロシュートが私の顎に手をかける。彼が毎回そう言う事を、私は知っている。だから、その手をすぐ様払い除け、『それじゃあ、指しゃぶりでもしたらどう? マンモーニみたいに』なんて本当は言いたいけど……惚れた弱み。『それならしてあげる──』と言って口付けた事をあの二人は知らない。
任務を終えた私は、アジトへと帰り着く。リビングに入れば、そこには既に先客が寛いでいた。
「ただいま」
「おぉ、お疲れ」
「何? 今日は3人仲良く任務だったとか?」
上着をハンガーにかけながら、私は問いかける。
「あ? ちげーよ。たまたま居合わせただけだ」
ソファーの真ん中に座っているプロシュートが答えた。
「ふ〜ん……ねぇ、それはそうと、私が来てからここでは禁煙のはずだけど……?」
鋭い視線を指し向けると、プロシュート以外の2人が慌ててタバコの火を消し始めた。
私は紫煙が苦手だ。あの香りを嗅ぐと頭が痛くなってしまう……昔からそうだ。だから、リゾットに申し立ててリビングだけは禁煙にしてもらったのだ。
「そ、そうだったなよな……」
「悪かった、あっちで吸うわ」
メローネとイルーゾォはそそくさと鏡の中へと向かう。しかし、プロシュートだけはソファーに座ったまま、口角の端を吊り上げて笑みを浮かべている。
「オメーはよォ、分かってねーなァ……任務終わりの一服が1番うまい……だから今くらいは多めに見ろよなァ」
「は? 何言ってんの? 煙草なんて百害あって一利なし……死んじゃったら元も子もないでしょう?」
「ハンッ、そんなもんで死ぬかよ? でもまぁ吸わねーとなると、なんとなく口寂しくなるな……」
「口寂しい?」
「あぁ……じゃあよォ、吸わねー代わりにその口寂しさをオメーの唇で埋めてくれるってんなら──やめてやってもいいぜ……?」
そう言うプロシュートが私の顎に手をかける。彼が毎回そう言う事を、私は知っている。だから、その手をすぐ様払い除け、『それじゃあ、指しゃぶりでもしたらどう? マンモーニみたいに』なんて本当は言いたいけど……惚れた弱み。『それならしてあげる──』と言って口付けた事をあの二人は知らない。
the END