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昼下がり──
買い出しに来ていた彼女が、不意に足を止める。それは、とあるインテリアショップの前。彼女の前には2人掛けのソファー。
「可愛い……」
「あ?」
そう言う彼女に合わせて、一緒に買い出しをしていたプロシュートも足を止めた。
「このソファー、色も形もすごく好き! このクッションも可愛いし、こんな風に置くのもいいかも! あっ、あれも──」
そう言いながら、どんどん店の奥へと入っていく。もちろん、一緒に来ているプロシュートも当然中へと誘われるように、後について店内へと入る。
「この本棚はリビングに置いてさ、照明はこれがいいな〜。寝室にはさ、こんな感じのベッドを置いて、ここに観葉植物を置くのもよくない?」
彼女がプロシュートの方に振り向きながら問いかける。キラキラと瞳を輝かせながら、プロシュートからの言葉を待っているようだ。そんな彼女を横目に、やれやれと少し呆れた表情を浮かべつつ、逆に問いかける。
「置くってよォ、オメーどこに置く話してんだ……?」
「あ……それは──」
口ごもる彼女に、今度は優しい表情を浮かべる。
「オメーもよォ、“人並みの幸せ”って奴を夢見たりするんだなァ」
「そ、それは……まぁ将来的には……ねぇ」
「じゃあ、さっさとこんなとこ、抜けねーとなァ。まぁ、オメーならきっと幸せになれると思うぜ」
「…………」
プロシュートにそう言われた彼女は、思わず黙りこくる。しかし『そろそろ行くぞ』との声がけに『待って』と足早にその後を追いかける。
彼女は知っている──
プロシュートは絶対に言わない。
『自分が幸せにしてやる』とは…決して……
その理由もよく理解している……つもりだ。しかし、聞きたい……他の誰かじゃなくて、あなたの口からその言葉を──
そう……私はあなたの事が──
***
「ねぇ……」
「あ?」
「手……繋いてもいい?」
「あぁ……構わねーよ」
そう言ってプロシュートが差し出した左手に彼女の右手が重なる。そして彼女が差し向けた笑顔に憂いを感じるとすれば、それは彼女が刹那に願う……プロシュートとの未来が儚くも散ることを知っているから──
しかしプロシュートもまた、同じように刹那に願う。それは紛れもない彼女の本当の幸せ──
両想いなのに、それぞれが切ない片想い……
買い出しに来ていた彼女が、不意に足を止める。それは、とあるインテリアショップの前。彼女の前には2人掛けのソファー。
「可愛い……」
「あ?」
そう言う彼女に合わせて、一緒に買い出しをしていたプロシュートも足を止めた。
「このソファー、色も形もすごく好き! このクッションも可愛いし、こんな風に置くのもいいかも! あっ、あれも──」
そう言いながら、どんどん店の奥へと入っていく。もちろん、一緒に来ているプロシュートも当然中へと誘われるように、後について店内へと入る。
「この本棚はリビングに置いてさ、照明はこれがいいな〜。寝室にはさ、こんな感じのベッドを置いて、ここに観葉植物を置くのもよくない?」
彼女がプロシュートの方に振り向きながら問いかける。キラキラと瞳を輝かせながら、プロシュートからの言葉を待っているようだ。そんな彼女を横目に、やれやれと少し呆れた表情を浮かべつつ、逆に問いかける。
「置くってよォ、オメーどこに置く話してんだ……?」
「あ……それは──」
口ごもる彼女に、今度は優しい表情を浮かべる。
「オメーもよォ、“人並みの幸せ”って奴を夢見たりするんだなァ」
「そ、それは……まぁ将来的には……ねぇ」
「じゃあ、さっさとこんなとこ、抜けねーとなァ。まぁ、オメーならきっと幸せになれると思うぜ」
「…………」
プロシュートにそう言われた彼女は、思わず黙りこくる。しかし『そろそろ行くぞ』との声がけに『待って』と足早にその後を追いかける。
彼女は知っている──
プロシュートは絶対に言わない。
『自分が幸せにしてやる』とは…決して……
その理由もよく理解している……つもりだ。しかし、聞きたい……他の誰かじゃなくて、あなたの口からその言葉を──
そう……私はあなたの事が──
***
「ねぇ……」
「あ?」
「手……繋いてもいい?」
「あぁ……構わねーよ」
そう言ってプロシュートが差し出した左手に彼女の右手が重なる。そして彼女が差し向けた笑顔に憂いを感じるとすれば、それは彼女が刹那に願う……プロシュートとの未来が儚くも散ることを知っているから──
しかしプロシュートもまた、同じように刹那に願う。それは紛れもない彼女の本当の幸せ──
両想いなのに、それぞれが切ない片想い……
the END