ロマンシズム
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好きな奴の事は、少しでも知りたい……そう思うのは、案外俺も例外じゃなかったりする──
夕暮れ時の暗殺チームのアジト。
リビングで忙しなく準備をしているメンバーが──
「ギアッチョ〜、早く早く!」
「分かってるぜ! 急かすなよ、クソがッ!」
「だって、久しぶりのライブなんだよ!? 落ち着いてなんていられないよ!」
「そうだな! じゃあ、キアラ行くぞ!」
「行ってきま〜す!」
そう言って、バタバタと出かけて行く。
それと入れ違うように、プロシュートとペッシがアジトに戻ってきた。
「──アイツらあんなに慌てて……今日、何かあんのか? つーか、2人で出かけたのかかよ……」
「あ〜、確か今日好きなバンドのライブに行くって、朝から騒いでやしたぜ」
『あの2人、音楽の趣味が同じだからな〜』と、ペッシが答える傍で、プロシュートが怪訝そうな表情を浮かべながら、ドカリとソファーに腰を下ろす。
「おい、ペッシ!」
「な、何ですか……兄貴ィ?」
「アイツらよォ……いつもどんな曲聴いてんだ?」
「……え? あ、あ〜、俺も少しなら知ってますけど──」
プロシュートの思わぬ問いかけに、ペッシが一瞬言葉を詰まらせる。それに対し、プロシュートが眉間にシワを寄せながら詰め寄る。
「あ? なんだよ?」
「──兄貴が聴くような感じじゃあねーですぜィ?」
「いいから聴かせろ!」
「へ、へィ!」
プロシュートの高圧的な態度に、ペッシが慌てて、音源を再生してみる。
「──ッ!?」
「ど、どうですか……?」
「ハンッ、別に悪かァねーんじゃあねーの? しばらく貸せ!」
「……え? 兄貴これ気に入ったんですかィ?」
「いいから貸せっつーんだよ!」
「わ、分かりやした……」
ペッシが不思議そうに首を傾げる傍で、プロシュートが再び音楽に耳を傾ける。
実際のところは──
耳がイテー曲だなァ、おい……何つー音楽聴いてんだよ、アイツら……
やっぱりついて行けそうもねぇ……だが──アイツが好きな曲っつーんなら、聴かねーわけにはいかねーだろ……?
紫煙を吹かしながら、プロシュートはそう思うのだった。
夕暮れ時の暗殺チームのアジト。
リビングで忙しなく準備をしているメンバーが──
「ギアッチョ〜、早く早く!」
「分かってるぜ! 急かすなよ、クソがッ!」
「だって、久しぶりのライブなんだよ!? 落ち着いてなんていられないよ!」
「そうだな! じゃあ、キアラ行くぞ!」
「行ってきま〜す!」
そう言って、バタバタと出かけて行く。
それと入れ違うように、プロシュートとペッシがアジトに戻ってきた。
「──アイツらあんなに慌てて……今日、何かあんのか? つーか、2人で出かけたのかかよ……」
「あ〜、確か今日好きなバンドのライブに行くって、朝から騒いでやしたぜ」
『あの2人、音楽の趣味が同じだからな〜』と、ペッシが答える傍で、プロシュートが怪訝そうな表情を浮かべながら、ドカリとソファーに腰を下ろす。
「おい、ペッシ!」
「な、何ですか……兄貴ィ?」
「アイツらよォ……いつもどんな曲聴いてんだ?」
「……え? あ、あ〜、俺も少しなら知ってますけど──」
プロシュートの思わぬ問いかけに、ペッシが一瞬言葉を詰まらせる。それに対し、プロシュートが眉間にシワを寄せながら詰め寄る。
「あ? なんだよ?」
「──兄貴が聴くような感じじゃあねーですぜィ?」
「いいから聴かせろ!」
「へ、へィ!」
プロシュートの高圧的な態度に、ペッシが慌てて、音源を再生してみる。
「──ッ!?」
「ど、どうですか……?」
「ハンッ、別に悪かァねーんじゃあねーの? しばらく貸せ!」
「……え? 兄貴これ気に入ったんですかィ?」
「いいから貸せっつーんだよ!」
「わ、分かりやした……」
ペッシが不思議そうに首を傾げる傍で、プロシュートが再び音楽に耳を傾ける。
実際のところは──
耳がイテー曲だなァ、おい……何つー音楽聴いてんだよ、アイツら……
やっぱりついて行けそうもねぇ……だが──アイツが好きな曲っつーんなら、聴かねーわけにはいかねーだろ……?
紫煙を吹かしながら、プロシュートはそう思うのだった。
the END