New Year's Day(2023)
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大晦日──。
彼の部屋で二人きりの夜を過ごす。
飲み物を片手にソファーに腰掛け、私は隣の彼に話しかけた。
「ねぇ、今年も後少しで終わっちゃうね……」
「あぁ、そうだな」
「ねぇ、プロシュートにとってさ、今年はどんな年だった?」
「ハンッ、別に……いつもと変わらねーよ」
「そう……」
少しばかり面白くない答えに、私は口を尖らせて彼の肩に寄りかかる。すると、スッと手が伸びてきて肩をぎゅっと抱き寄せられた。
「あぁ……おまえがこうして俺の隣でよォ、楽しそうに笑ってる……そんな日々が俺にとっちゃあ普通だってこった……だからそんな顔すんな」
そう言って、いつにもなく頬を緩ませる彼に嬉しくなった私は、思わず胸元に寄り添う。それから少し艶っぽく見つめると、自然と距離が近づき口付けられた。
「私もそうだよ……来年もまたプロシュートのそばでこうして笑ったり泣いたり怒ったり……普通な日々を送りたい」
「あぁ……」
そして再び深まる口付けから、思いがけず彼を押し倒す。
「ねぇ……セックス、しよう?」
「いいぜ……つーかよォ、どんな誘い方だよ? ムードねーなァ」
そう言って鼻先で笑われたから、思わず恥ずかしくなってしまう。
「別にいいでしょう? どうせプロシュートもそのつもりだったくせに……」
「まぁな……でも、オメーが上でヤル気なのもそう悪くねーからなァ」
「もう、言わないでよ」
「なぁ──」
少し赤らんだ顔を背けつつ「ん?」と、返事をしたところで、背中に腕が回りグイッと抱き寄せられる。彼の上に乗っかるようにして、胸元に耳をつけると、心地いい心音が流れてくる。
「ねぇ……」
「なんだよ?」
「名前……呼んでよ?」
「……あ? 最中にか?」
「もう、そうじゃあなくて──」
少し頬を膨らませると、それを見たプロシュートの表情が再び緩む。そして、耳元でそっと名前を呼ばれる。
「キアラ……愛してる」
そう囁いて再び目を細めると、唇が重なり、それから──。
互いを求め合う内に、いつの間にか新しい年になっていた。でも、二人にとっては、特別な日ということはない。単なるありふれた一日の始まりに過ぎないような、そんな一年の始まりだ。
彼の部屋で二人きりの夜を過ごす。
飲み物を片手にソファーに腰掛け、私は隣の彼に話しかけた。
「ねぇ、今年も後少しで終わっちゃうね……」
「あぁ、そうだな」
「ねぇ、プロシュートにとってさ、今年はどんな年だった?」
「ハンッ、別に……いつもと変わらねーよ」
「そう……」
少しばかり面白くない答えに、私は口を尖らせて彼の肩に寄りかかる。すると、スッと手が伸びてきて肩をぎゅっと抱き寄せられた。
「あぁ……おまえがこうして俺の隣でよォ、楽しそうに笑ってる……そんな日々が俺にとっちゃあ普通だってこった……だからそんな顔すんな」
そう言って、いつにもなく頬を緩ませる彼に嬉しくなった私は、思わず胸元に寄り添う。それから少し艶っぽく見つめると、自然と距離が近づき口付けられた。
「私もそうだよ……来年もまたプロシュートのそばでこうして笑ったり泣いたり怒ったり……普通な日々を送りたい」
「あぁ……」
そして再び深まる口付けから、思いがけず彼を押し倒す。
「ねぇ……セックス、しよう?」
「いいぜ……つーかよォ、どんな誘い方だよ? ムードねーなァ」
そう言って鼻先で笑われたから、思わず恥ずかしくなってしまう。
「別にいいでしょう? どうせプロシュートもそのつもりだったくせに……」
「まぁな……でも、オメーが上でヤル気なのもそう悪くねーからなァ」
「もう、言わないでよ」
「なぁ──」
少し赤らんだ顔を背けつつ「ん?」と、返事をしたところで、背中に腕が回りグイッと抱き寄せられる。彼の上に乗っかるようにして、胸元に耳をつけると、心地いい心音が流れてくる。
「ねぇ……」
「なんだよ?」
「名前……呼んでよ?」
「……あ? 最中にか?」
「もう、そうじゃあなくて──」
少し頬を膨らませると、それを見たプロシュートの表情が再び緩む。そして、耳元でそっと名前を呼ばれる。
「キアラ……愛してる」
そう囁いて再び目を細めると、唇が重なり、それから──。
互いを求め合う内に、いつの間にか新しい年になっていた。でも、二人にとっては、特別な日ということはない。単なるありふれた一日の始まりに過ぎないような、そんな一年の始まりだ。
the END
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