未来の話をしよう
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あの日──知らせを聞いた私は、声も出ないほど、ただ悲しみに包まれていた。本当に悲しい時には、涙すら出てこないことを、その時初めて知った。
あなたとの思い出なんて、ろくなものはない。けれど、そのどれもこれもが、私にとってはかけがえのない愛すべき日々だったなんて……今ごろ気付かされる。そんなことは、大抵、後になってからじゃあないと、気付くことなんてないくらい、ありふれた平凡な日々だから──
あの日、あなたを引き止めておけばよかっただとか、そんな後悔をしたって、起こってしまった現実を消せはしない。そんなことをしても、きっと止められるはずがなかったことぐらい、わかりきっている。
いったい、私はどうしたいのだろう……と、まっさらに澄み切った空を仰ぎ見る。
でも、あなたが私に向けてくれた、あの日の優しい微笑みまでもが、消えてなくなることはない。そんな当たり前だった日々を思い出と共に、今、抱きしめさせてほしい──
そう、今だけは、そんな悲しい現実に無理やり蓋をしないで、ありのまま受け止めようと思う。
過去にはもう戻れない。だから、止まったままの日々を胸に、私は再び、一歩未来へと歩いていこう──そう心に思った。
強がりな私は、決して涙を見せないようにするけれど、でも、ありのままに心の赴くままに涙を流してもいいと思う。それによって見えてくる未来もあるはずだから。それは、あなたが私に言った言葉──
『オメーには、幸せになる権利がある』
それは、誰の為だとか何の為だとか、決められるものじゃあないけれど、その先にある明るい未来をも愛せるようにと──そして、私は今の私と共に笑う。 麗 かな春風に吹かれながら……
あなたとの思い出なんて、ろくなものはない。けれど、そのどれもこれもが、私にとってはかけがえのない愛すべき日々だったなんて……今ごろ気付かされる。そんなことは、大抵、後になってからじゃあないと、気付くことなんてないくらい、ありふれた平凡な日々だから──
あの日、あなたを引き止めておけばよかっただとか、そんな後悔をしたって、起こってしまった現実を消せはしない。そんなことをしても、きっと止められるはずがなかったことぐらい、わかりきっている。
いったい、私はどうしたいのだろう……と、まっさらに澄み切った空を仰ぎ見る。
でも、あなたが私に向けてくれた、あの日の優しい微笑みまでもが、消えてなくなることはない。そんな当たり前だった日々を思い出と共に、今、抱きしめさせてほしい──
そう、今だけは、そんな悲しい現実に無理やり蓋をしないで、ありのまま受け止めようと思う。
過去にはもう戻れない。だから、止まったままの日々を胸に、私は再び、一歩未来へと歩いていこう──そう心に思った。
強がりな私は、決して涙を見せないようにするけれど、でも、ありのままに心の赴くままに涙を流してもいいと思う。それによって見えてくる未来もあるはずだから。それは、あなたが私に言った言葉──
『オメーには、幸せになる権利がある』
それは、誰の為だとか何の為だとか、決められるものじゃあないけれど、その先にある明るい未来をも愛せるようにと──そして、私は今の私と共に笑う。
the END