GIFT
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
しばらくして、キアラだけがアジトに戻って来た。
静かに入りのドアを開けて中に入ると、そこでリゾットと出会 した。
「あっ……」
「キアラ……プロシュートと出かけたんじゃなかったのか?」
「……」
「どうした?」
「私……だんだん欲が出ちゃった……他の子と同じ扱いじゃ嫌、私だけ特別扱いして欲しい……私だけを見て欲しい……プロシュートを独占していたいって……醜いよね……」
そう言いながらキアラが目線を下に落とす。
「そうだな……だが、お前以上にプロシュートはお前を“自分のモノだ”と言っているぞ?」
「えっ…….」
「今までは、気持ちを表に出さないようにしてたところがあったが……今はかなり大っぴらな態度をとっているからなァ……お前が他のメンバーとちょっとでも話をするだけで、直ぐに不機嫌になってるのだが……お前は気付いてないみたいだな」
「まさか──」
「要するにどっちもどっちだな──」
リゾットが半分呆れた表情を浮かべている。
そんな会話をしながら、2人はリビングに入った。
「あれ? プロシュートの奴は?」
「知らなーい」
素っ気なく言い放ち、キアラはソファーに座る。
「来いっつたり、1人ほったらかしにしたりよォ〜、一体何様のつもりなんだよ、プロシュートの奴はよォ〜」
自分勝手なプロシュートの行動に、ギアッチョが 癇 を立てる。
そこに心配そうな面持ちでペッシがやって来た。
「キアラ、あのよォ──」
「何、ペッシ……?」
「兄貴はキアラの事……すっごく大切に思ってる……それは近くで見てきたから分かるんだ……ただ、キアラに対してだけは、ちょっと不器用なんだよな……」
「うん、分かってるよ、ペッシ……私も悪いの──」
しばらくして、プロシュートがようやくアジトに戻って来た。
そしてすぐ様、キアラの所へ向かう。
「キアラ──」
「……何?」
「さっきは悪かった……つーか、これ──」
プロシュートが 徐 にプレゼントだ……と小箱を手渡す。
「ん……?」
「オメー、何もいらねーって言ってたけど、俺からのホワイトデーのお返しだ」
「あ、ありがと……ねぇ、開けてもいい……?」
プロシュートはただ黙ってうなずく。
箱の中から出てきたのは、小さな花をモチーフした指輪──それは以前、2人で出かけた時にキアラが道端で見つけた花にすごくよく似ていた。
「これ──」
「お前、前にこんな感じの花を可愛いって言ってたからよ……それに、お前に似合いそうだと思って──」
「……ッ!」
「その……俺なりにお前の事考えて選んだっつーか……まぁ、安もんだがな」
「ううん……別に値段なんてどーでもいいの……ただ、プロシュートが私の為に選んでくれた事が嬉しいから……だから……ありがとう!」
照れ隠しにぶっきら棒に言うプロシュートの傍らで、キアラが優しく微笑む。
その笑顔を目の当たりにして、プロシュートは以前ペッシが言ってた事が、言葉ではなく心で理解できたような気がした。
「ハンッ、別に礼なんざ──それよりつけてやろーか?手……出せよ?」
そう言って催促 するプロシュートにのせられて、キアラが左手を差し出す。
その瞬間、ふと気付く。
「あ、あのさ……」
「あ?」
「なんか……結婚式みたいだね」
ホルマジオがヒューッと指笛を鳴らす。
その瞬間、チームメンバーもその場にいる事を思い出したプロシュートが、バツの悪そうな表情を浮かべる。
「あんなプロシュート滅多に見られねーぜ?つーか、堂々と見せつけやがってよォ〜」
「そうだなァ、ディモールト貴重だからムービー撮ったぜ!」
ホルマジオとメローネが、さらに冷やかし半分に騒ぎ立てる。
「おい、オメーら! 後で分かってんだろォなァ……?」
「じゃあさ、誓いのキスとかしちゃう……?」
「キアラ、オメーも調子に乗ってんじゃあ──」
そう言うが早いか、キアラがプロシュートに軽くキスをする。
「ちょっ、おい! わざとアイツらの前ですんなッ!」
「別にいいじゃん!」
そう言って無邪気に微笑むキアラに、皆の手前口ではそう言うプロシュートだが、 満更 でもなさそうだ。
たまにはこんな甘々の付き合いも悪くないな……と、プロシュートは思う。
それは相手がキアラだからなのだと痛感したホワイトデーとなった。
一方で、その様子を見せつけられ、いつもの如く怒り心頭に発する人物が──
「おいおい、こんな所で挙式ごっこしてんじゃあねーよッ⁉︎ ンなこたァ、テメーの家でやれよ、くそがッ! つーかよォ〜いつも俺をオチに使ってんじゃあねーよ! なめやがって、ムカつくんだよ、ボケが──ッ! こんな茶番、とっとと終わりやがれ──ッ!」
ギアッチョが 怒号 を放ったので、この辺で終わっときます。
静かに入りのドアを開けて中に入ると、そこでリゾットと
「あっ……」
「キアラ……プロシュートと出かけたんじゃなかったのか?」
「……」
「どうした?」
「私……だんだん欲が出ちゃった……他の子と同じ扱いじゃ嫌、私だけ特別扱いして欲しい……私だけを見て欲しい……プロシュートを独占していたいって……醜いよね……」
そう言いながらキアラが目線を下に落とす。
「そうだな……だが、お前以上にプロシュートはお前を“自分のモノだ”と言っているぞ?」
「えっ…….」
「今までは、気持ちを表に出さないようにしてたところがあったが……今はかなり大っぴらな態度をとっているからなァ……お前が他のメンバーとちょっとでも話をするだけで、直ぐに不機嫌になってるのだが……お前は気付いてないみたいだな」
「まさか──」
「要するにどっちもどっちだな──」
リゾットが半分呆れた表情を浮かべている。
そんな会話をしながら、2人はリビングに入った。
「あれ? プロシュートの奴は?」
「知らなーい」
素っ気なく言い放ち、キアラはソファーに座る。
「来いっつたり、1人ほったらかしにしたりよォ〜、一体何様のつもりなんだよ、プロシュートの奴はよォ〜」
自分勝手なプロシュートの行動に、ギアッチョが
そこに心配そうな面持ちでペッシがやって来た。
「キアラ、あのよォ──」
「何、ペッシ……?」
「兄貴はキアラの事……すっごく大切に思ってる……それは近くで見てきたから分かるんだ……ただ、キアラに対してだけは、ちょっと不器用なんだよな……」
「うん、分かってるよ、ペッシ……私も悪いの──」
しばらくして、プロシュートがようやくアジトに戻って来た。
そしてすぐ様、キアラの所へ向かう。
「キアラ──」
「……何?」
「さっきは悪かった……つーか、これ──」
プロシュートが
「ん……?」
「オメー、何もいらねーって言ってたけど、俺からのホワイトデーのお返しだ」
「あ、ありがと……ねぇ、開けてもいい……?」
プロシュートはただ黙ってうなずく。
箱の中から出てきたのは、小さな花をモチーフした指輪──それは以前、2人で出かけた時にキアラが道端で見つけた花にすごくよく似ていた。
「これ──」
「お前、前にこんな感じの花を可愛いって言ってたからよ……それに、お前に似合いそうだと思って──」
「……ッ!」
「その……俺なりにお前の事考えて選んだっつーか……まぁ、安もんだがな」
「ううん……別に値段なんてどーでもいいの……ただ、プロシュートが私の為に選んでくれた事が嬉しいから……だから……ありがとう!」
照れ隠しにぶっきら棒に言うプロシュートの傍らで、キアラが優しく微笑む。
その笑顔を目の当たりにして、プロシュートは以前ペッシが言ってた事が、言葉ではなく心で理解できたような気がした。
「ハンッ、別に礼なんざ──それよりつけてやろーか?手……出せよ?」
そう言って
その瞬間、ふと気付く。
「あ、あのさ……」
「あ?」
「なんか……結婚式みたいだね」
ホルマジオがヒューッと指笛を鳴らす。
その瞬間、チームメンバーもその場にいる事を思い出したプロシュートが、バツの悪そうな表情を浮かべる。
「あんなプロシュート滅多に見られねーぜ?つーか、堂々と見せつけやがってよォ〜」
「そうだなァ、ディモールト貴重だからムービー撮ったぜ!」
ホルマジオとメローネが、さらに冷やかし半分に騒ぎ立てる。
「おい、オメーら! 後で分かってんだろォなァ……?」
「じゃあさ、誓いのキスとかしちゃう……?」
「キアラ、オメーも調子に乗ってんじゃあ──」
そう言うが早いか、キアラがプロシュートに軽くキスをする。
「ちょっ、おい! わざとアイツらの前ですんなッ!」
「別にいいじゃん!」
そう言って無邪気に微笑むキアラに、皆の手前口ではそう言うプロシュートだが、
たまにはこんな甘々の付き合いも悪くないな……と、プロシュートは思う。
それは相手がキアラだからなのだと痛感したホワイトデーとなった。
一方で、その様子を見せつけられ、いつもの如く怒り心頭に発する人物が──
「おいおい、こんな所で挙式ごっこしてんじゃあねーよッ⁉︎ ンなこたァ、テメーの家でやれよ、くそがッ! つーかよォ〜いつも俺をオチに使ってんじゃあねーよ! なめやがって、ムカつくんだよ、ボケが──ッ! こんな茶番、とっとと終わりやがれ──ッ!」
ギアッチョが
the END