Super Magical Illusion
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ヤバイ状況になってしまった。もう事は済んだと明らかに油断していた。
ジリジリと窓際まで追い詰められた私は、四方を取り囲まれ、銃口を向けられている。身動きはもう取れないし、この状況下では、私のスタンドは全く意味を持たない。こんな事になるなら、彼の忠告をちゃんと聞いておけば良かった……見栄を張らずに一緒に来てもらえば良かったと、後悔の念が渦巻く。
映画ならこんな時、ヒーローが窓を突き破って助けに来てくれるのがお決まりの展開だろう──だが、現実はそんなに甘くない。
私は諦めたかのように、天井を仰ぎ見る。
最後にもう一度だけ、一緒にイチゴケーキ食べたかったな……そう思った時だった。
一発の弾丸が私の真横を通り過ぎる。それは敵の急所に迷う事なく命中した。
「ヤッター! イェーイ!」
「ピストルズ、良くやった! 完璧だぜ!」
聞き覚えのある声に振り返る。もちろんそこにいたのは、グイード・ミスタとピストルズ。そして、次の瞬間に窓ガラスを突き破って中へと入って来た。
間一髪窓ガラス片を避けた私の元にミスタが駆け寄り、私の前に立ちはだかる。そして、漆黒の瞳が徐々に鋭く敵へと差し向けれる。
「うちの連れが世話になったなァ……この貸しは高くつくぜ? 覚悟はできてんだろォなァ……?」
と言ったが最後──あっという間に私を取り囲んでいた連中が倒されてしまった。
事を終えて、銃をパンツの隙間に差し込むと、私の方へと向き直る。
「よォ? 調子はどうよ?」
「何を呑気に……見てたでしょう? もう最悪! 任務遂行は大失敗だよ……」
「まぁ、そうだな……でもよォ、敵は倒したし、情報も得られたから結果オーライだろ?」
「それは……だったらもっと早く来てよ!」
「まぁ、ヒーローってのはよォ、遅れてやってくるもんだろ?」
そう言ってニカっと微笑む彼を目の前にした私は、緊張の糸が解けてしまい、思わず寄りかかるように抱きついてしまう。
「おいおい、お前ってそんな乙女キャラだったかよォ?」
「うるさい……いや、ありがとう」
そんな私をミスタがフッと鼻で笑い、ぽんぽんと頭を撫でながら問いかける。
「なんだよ、やけに素直じゃあねーかよ? あっ、もしかしてよォ〜、今ので俺に惚れちまったとか?」
「……え?」
「別に俺は構わねーぜ? じゃあ、早速お礼のキスでもしてもらおうかなァ〜?」
いつもの軽口に、『何言ってんの?』と言葉を返す。でも、ほんのちょっとだけ胸がトキメいた事は、まだ彼には秘密にしておこうと思う。
ジリジリと窓際まで追い詰められた私は、四方を取り囲まれ、銃口を向けられている。身動きはもう取れないし、この状況下では、私のスタンドは全く意味を持たない。こんな事になるなら、彼の忠告をちゃんと聞いておけば良かった……見栄を張らずに一緒に来てもらえば良かったと、後悔の念が渦巻く。
映画ならこんな時、ヒーローが窓を突き破って助けに来てくれるのがお決まりの展開だろう──だが、現実はそんなに甘くない。
私は諦めたかのように、天井を仰ぎ見る。
最後にもう一度だけ、一緒にイチゴケーキ食べたかったな……そう思った時だった。
一発の弾丸が私の真横を通り過ぎる。それは敵の急所に迷う事なく命中した。
「ヤッター! イェーイ!」
「ピストルズ、良くやった! 完璧だぜ!」
聞き覚えのある声に振り返る。もちろんそこにいたのは、グイード・ミスタとピストルズ。そして、次の瞬間に窓ガラスを突き破って中へと入って来た。
間一髪窓ガラス片を避けた私の元にミスタが駆け寄り、私の前に立ちはだかる。そして、漆黒の瞳が徐々に鋭く敵へと差し向けれる。
「うちの連れが世話になったなァ……この貸しは高くつくぜ? 覚悟はできてんだろォなァ……?」
と言ったが最後──あっという間に私を取り囲んでいた連中が倒されてしまった。
事を終えて、銃をパンツの隙間に差し込むと、私の方へと向き直る。
「よォ? 調子はどうよ?」
「何を呑気に……見てたでしょう? もう最悪! 任務遂行は大失敗だよ……」
「まぁ、そうだな……でもよォ、敵は倒したし、情報も得られたから結果オーライだろ?」
「それは……だったらもっと早く来てよ!」
「まぁ、ヒーローってのはよォ、遅れてやってくるもんだろ?」
そう言ってニカっと微笑む彼を目の前にした私は、緊張の糸が解けてしまい、思わず寄りかかるように抱きついてしまう。
「おいおい、お前ってそんな乙女キャラだったかよォ?」
「うるさい……いや、ありがとう」
そんな私をミスタがフッと鼻で笑い、ぽんぽんと頭を撫でながら問いかける。
「なんだよ、やけに素直じゃあねーかよ? あっ、もしかしてよォ〜、今ので俺に惚れちまったとか?」
「……え?」
「別に俺は構わねーぜ? じゃあ、早速お礼のキスでもしてもらおうかなァ〜?」
いつもの軽口に、『何言ってんの?』と言葉を返す。でも、ほんのちょっとだけ胸がトキメいた事は、まだ彼には秘密にしておこうと思う。
the END