KISSして
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とある日常……場所はブチャラティチームのアジト──
いつもなら何かと騒がしいアジトが閑散 としている。
そこにいるのは、任務もなく留守番がてらダラダラ過ごしているミスタと──ブチャラティから頼まれた報告書のまとめを終えてソファーに座り、コーヒーを飲みながら一息入れているキアラの2人だけ。
他のメンバーは出払っていて、しばらくは戻って来ない。
その姿を横目に見ていたミスタが、不意にキアラの隣に座る。
「なぁ、キアラ──」
急に話しかけられたキアラは、雑誌を読む手を止めてミスタに向き直る。
「何、ミスタ?」
「キス……しねぇ?」
唐突な申し出に、キアラの動きが一瞬止まる。そしてすぐ様問い正す。
「……ハァ⁉︎ 何で私がミスタとキスしなきゃあならないのよ⁉︎ 嫌だよ!」
「えっ、何でだよォ?」
ミスタのあっけらかんとした態度に、キアラは呆 れた表情を浮かべる。
「何でって……あのさ〜ミスタ、普通そーゆー事は、好きな人とするもんでしょ?」
「あ〜まぁ〜そうだよなァ〜普通はよォ」
「ちょっと……バカにしてんのッ⁉︎ それともミスタ……私の事好きなの?」
キアラが思わず口にした言葉。
“私の事好きなの?”
この言葉はキアラの願望だ。
と言うのも、キアラは密かにミスタに想いを寄せているのだ。
実はさっき嫌だと即答しながらも、内心は心臓が飛び出しそうなくらいドキドキしていた。
「そんなわけないか〜」
わざと軽口のように見せかけたが、無反応なミスタから非常な現実が突き刺さる思いがして、内心泣きそうになる。
しかし、事態は思わぬ方向へ──
「あぁ、好きだぜ? かなり前からよォ」
「……え? ミスタ、今なんて……?」
「だからよォ〜俺はキアラが好きだって言ってんの!」
「えっ……えぇ──ッ⁉︎」
ミスタが口にした予想外の返事に、キアラが目を丸くする。
そんなキアラをよそに、ミスタが淡々と話を続ける。
「好きだからよォ、キスしたいって思っても仕方ねーだろ? それに……今、ここには誰もいねー……俺ら2人だけだぜ……?」
そう言いながらミスタがほくそ笑む。
“誰もいない……2人だけだ”
その言葉が、妙にイケナイ事をしようとしている気にすらさせる。
不意にミスタがキアラの腰に手を回し、グッと身体を引き寄せる。そして、 顎 を持ち上げ徐々に顔を近づける。
「えっ、ちょっ、ちょっと待ってッ!」
「あ? 何だよ、まだなんかあんのかよォ?」
往生際の悪いキアラに、ミスタがため息混じりに呆れた表情を浮かべる。
「あるに決まってんじゃん! 私の……私の気持ちは⁉︎」
キアラがやや強い口調で言い放つ。
「あ〜キアラの気持ち……ねぇ……そこはよォ、問題ねーだろ?」
「え…」
「だってよォ、キアラ……俺の事好きだろ?」
ミスタは何の迷いもなくさらりと言ってのける
それに対し、キアラは少し言葉を詰まらせながら答える。
「そ、それは……」
「あれ? 違ったかよ?」
「そ、そうだよ! 私はミスタが好き!……だけど……ってか、いつから気付いてたの⁉︎」
「いつからだっけなァ?……つーかもう、いいだろ? いつまで待たせんだよ⁉︎」
痺れを切らしたミスタが、少し強引に口付ける。今まで内緒にしていた感情が溢れ出すかのように、キアラを求め絡みつく。
「んんっ……ンっ、ぁん…っ…」
リップ音と共に、時折キアラから漏れる甘声──思わずミスタが唇を離す。
「ん……?」
「なんつーかよォ〜今のはヤバイわ……」
「え……?」
「あんな甘ぇ声聞かされちまったらよォ……」
「な、何……?」
「ヤりたくなってきちまっただろーがよォ〜⁉︎」
「……もう、これだから男って奴は……全く──」
キアラがため息まじりに呟く。
「じゃあ……する? 今なら誰もいないし……なんなら、今ここで──」
「ま、マジかよッ⁉︎ キアラって案外積極的──ッ⁉︎」
そう言いながら、ミスタが上着を脱ぎ捨てる──が、しかし……さっきの仕返しと言わんばかりにキアラがべっと舌を出す。
「な〜んてね! まだ付き合ってもないのに、ヤルわけないじゃん!」
「おいぃ〜〜! なんだよ、ぬか喜びさせやがって〜!……いや、ここまできたらヤってやるぜ! 付き合えば問題ねーんだな⁉︎ じゃあ、今すぐ俺と付き合ってくださいッ!」
「そんなのヤりたいだけじゃん! お断りしまぁ〜す!」
「おい、ちょっ、今更何言ってんだよッ⁉︎」
その時、お決まりの如く皆が戻って来た。ギャーギャー言い争っているミスタとキアラを目の当たりにしたブチャラティが、 怒声 を上げる。
「お前ら何やってんだ⁉︎ 騒がしいぞ!」
「ブチャラティ〜、ミスタが……ミスタが襲ってくる〜!」
そう言いながら、キアラはブチャラティを縦に応戦する。
「あぁ⁉︎ 何だその言い草はよォ? 俺ら今日から付き合うんだろ? だったら、そいつは愛を確かめ合うの間違いだよな? おい、そうだよな⁉︎」
「えっ、付き合うって……ミスタとキアラって、両想いだったのかよ──ッ⁉︎」
驚いているのは、ナランチャただ1人だけ。後の皆はようやくか……といった表情を浮かべている。
「嫌ッ! 私はブチャラティと付き合う〜!」
「おいおい、お前らの痴話喧嘩に俺を巻き込むな……そしてミスタ、とりあえず服を着ろ!」
ブチャラティを挟みながら、ミスタとキアラの小競り合いは尚も続く……
そんな2人の恋の行末はいかに……?裏につづく……いや、続きません!
いつもなら何かと騒がしいアジトが
そこにいるのは、任務もなく留守番がてらダラダラ過ごしているミスタと──ブチャラティから頼まれた報告書のまとめを終えてソファーに座り、コーヒーを飲みながら一息入れているキアラの2人だけ。
他のメンバーは出払っていて、しばらくは戻って来ない。
その姿を横目に見ていたミスタが、不意にキアラの隣に座る。
「なぁ、キアラ──」
急に話しかけられたキアラは、雑誌を読む手を止めてミスタに向き直る。
「何、ミスタ?」
「キス……しねぇ?」
唐突な申し出に、キアラの動きが一瞬止まる。そしてすぐ様問い正す。
「……ハァ⁉︎ 何で私がミスタとキスしなきゃあならないのよ⁉︎ 嫌だよ!」
「えっ、何でだよォ?」
ミスタのあっけらかんとした態度に、キアラは
「何でって……あのさ〜ミスタ、普通そーゆー事は、好きな人とするもんでしょ?」
「あ〜まぁ〜そうだよなァ〜普通はよォ」
「ちょっと……バカにしてんのッ⁉︎ それともミスタ……私の事好きなの?」
キアラが思わず口にした言葉。
“私の事好きなの?”
この言葉はキアラの願望だ。
と言うのも、キアラは密かにミスタに想いを寄せているのだ。
実はさっき嫌だと即答しながらも、内心は心臓が飛び出しそうなくらいドキドキしていた。
「そんなわけないか〜」
わざと軽口のように見せかけたが、無反応なミスタから非常な現実が突き刺さる思いがして、内心泣きそうになる。
しかし、事態は思わぬ方向へ──
「あぁ、好きだぜ? かなり前からよォ」
「……え? ミスタ、今なんて……?」
「だからよォ〜俺はキアラが好きだって言ってんの!」
「えっ……えぇ──ッ⁉︎」
ミスタが口にした予想外の返事に、キアラが目を丸くする。
そんなキアラをよそに、ミスタが淡々と話を続ける。
「好きだからよォ、キスしたいって思っても仕方ねーだろ? それに……今、ここには誰もいねー……俺ら2人だけだぜ……?」
そう言いながらミスタがほくそ笑む。
“誰もいない……2人だけだ”
その言葉が、妙にイケナイ事をしようとしている気にすらさせる。
不意にミスタがキアラの腰に手を回し、グッと身体を引き寄せる。そして、
「えっ、ちょっ、ちょっと待ってッ!」
「あ? 何だよ、まだなんかあんのかよォ?」
往生際の悪いキアラに、ミスタがため息混じりに呆れた表情を浮かべる。
「あるに決まってんじゃん! 私の……私の気持ちは⁉︎」
キアラがやや強い口調で言い放つ。
「あ〜キアラの気持ち……ねぇ……そこはよォ、問題ねーだろ?」
「え…」
「だってよォ、キアラ……俺の事好きだろ?」
ミスタは何の迷いもなくさらりと言ってのける
それに対し、キアラは少し言葉を詰まらせながら答える。
「そ、それは……」
「あれ? 違ったかよ?」
「そ、そうだよ! 私はミスタが好き!……だけど……ってか、いつから気付いてたの⁉︎」
「いつからだっけなァ?……つーかもう、いいだろ? いつまで待たせんだよ⁉︎」
痺れを切らしたミスタが、少し強引に口付ける。今まで内緒にしていた感情が溢れ出すかのように、キアラを求め絡みつく。
「んんっ……ンっ、ぁん…っ…」
リップ音と共に、時折キアラから漏れる甘声──思わずミスタが唇を離す。
「ん……?」
「なんつーかよォ〜今のはヤバイわ……」
「え……?」
「あんな甘ぇ声聞かされちまったらよォ……」
「な、何……?」
「ヤりたくなってきちまっただろーがよォ〜⁉︎」
「……もう、これだから男って奴は……全く──」
キアラがため息まじりに呟く。
「じゃあ……する? 今なら誰もいないし……なんなら、今ここで──」
「ま、マジかよッ⁉︎ キアラって案外積極的──ッ⁉︎」
そう言いながら、ミスタが上着を脱ぎ捨てる──が、しかし……さっきの仕返しと言わんばかりにキアラがべっと舌を出す。
「な〜んてね! まだ付き合ってもないのに、ヤルわけないじゃん!」
「おいぃ〜〜! なんだよ、ぬか喜びさせやがって〜!……いや、ここまできたらヤってやるぜ! 付き合えば問題ねーんだな⁉︎ じゃあ、今すぐ俺と付き合ってくださいッ!」
「そんなのヤりたいだけじゃん! お断りしまぁ〜す!」
「おい、ちょっ、今更何言ってんだよッ⁉︎」
その時、お決まりの如く皆が戻って来た。ギャーギャー言い争っているミスタとキアラを目の当たりにしたブチャラティが、
「お前ら何やってんだ⁉︎ 騒がしいぞ!」
「ブチャラティ〜、ミスタが……ミスタが襲ってくる〜!」
そう言いながら、キアラはブチャラティを縦に応戦する。
「あぁ⁉︎ 何だその言い草はよォ? 俺ら今日から付き合うんだろ? だったら、そいつは愛を確かめ合うの間違いだよな? おい、そうだよな⁉︎」
「えっ、付き合うって……ミスタとキアラって、両想いだったのかよ──ッ⁉︎」
驚いているのは、ナランチャただ1人だけ。後の皆はようやくか……といった表情を浮かべている。
「嫌ッ! 私はブチャラティと付き合う〜!」
「おいおい、お前らの痴話喧嘩に俺を巻き込むな……そしてミスタ、とりあえず服を着ろ!」
ブチャラティを挟みながら、ミスタとキアラの小競り合いは尚も続く……
そんな2人の恋の行末はいかに……?裏につづく……いや、続きません!
the END
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