明日はどっちだ
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一方──
逃げていたキアラだったが、程なくしてアバッキオに腕を捕まえられてしまう。
「あ〜ぁ、捕まっちゃった……」
「おい、何であんな事言ったんだよッ⁉︎」
「え……?」
「え、じゃあねーよ⁉︎ あれじゃあ、ブチャラティが勘違いしちまうかもしれねぇぞ? いいのかよ⁉︎」
すごい剣幕のアバッキオとは反対に、キアラは涼しい顔でさらりと答える。
「……わざとだよ」
「あ……?」
「さっきはわざと言ったの! そうすれば、言い逃れ出来なくなるでしょ……?」
キアラが少し強い口調で言い返す。
言われたアバッキオの方は、理解し難い様子で言葉を詰まらせる。
「な、何を言ってんだ……お前?」
「やっと言葉にしてくれたんだもん……私……本当は──アバッキオの事が好きなの!」
(──ッ⁉︎)
キアラがスッとアバッキオを見据える。
突然の告白にアバッキオは眼を見張る。
キアラの表情からはそれが真実である事がひしひしと伝わる。
だが、アバッキオはそう簡単には受け入れて難かった。
「……はぁ⁉︎ お前はブチャラティが好きなんだろッ⁉︎ 昨日だってそう言ってただろーがよォ?」
「そ、それは……アバッキオの気を引く為に言った嘘……その場の軽い嘘のつもりだったのに、あまりにもアバッキオが真剣に話を聞いてくれるから、引っ込みつかなくなっちゃって……」
キアラがうつむき加減に答える。
「マジかよ……でもまぁ、それならもう遠慮はいらねぇっつー事だよな……?」
アバッキオの表情が急にニヒルな笑みへと変わる。
「えっ──」
「今まで散々我慢させられてきた分、好きにさせてもらおうじゃあねぇか……早速今夜空けとけよ……?」
壁際に追い詰められ、耳元でそう囁くアバッキオにキアラが思いっきり 肘鉄 を食らわす。
「──ッ⁉︎ 何すんだ、テメ──ッ!」
「嫌だよー! そう簡単にはさせないよーだッ!」
アバッキオから距離を取ったキアラが、振り向きざまにベッと舌を出して、また走り出す。
「ちょっ、おい、コラ待ちやがれ──ッ!」
追いかけるアバッキオとヒラリとかわすキアラ──
コロコロ移り変わる恋心──
さぁ……次に追いかけるのはどっちだ……?
逃げていたキアラだったが、程なくしてアバッキオに腕を捕まえられてしまう。
「あ〜ぁ、捕まっちゃった……」
「おい、何であんな事言ったんだよッ⁉︎」
「え……?」
「え、じゃあねーよ⁉︎ あれじゃあ、ブチャラティが勘違いしちまうかもしれねぇぞ? いいのかよ⁉︎」
すごい剣幕のアバッキオとは反対に、キアラは涼しい顔でさらりと答える。
「……わざとだよ」
「あ……?」
「さっきはわざと言ったの! そうすれば、言い逃れ出来なくなるでしょ……?」
キアラが少し強い口調で言い返す。
言われたアバッキオの方は、理解し難い様子で言葉を詰まらせる。
「な、何を言ってんだ……お前?」
「やっと言葉にしてくれたんだもん……私……本当は──アバッキオの事が好きなの!」
(──ッ⁉︎)
キアラがスッとアバッキオを見据える。
突然の告白にアバッキオは眼を見張る。
キアラの表情からはそれが真実である事がひしひしと伝わる。
だが、アバッキオはそう簡単には受け入れて難かった。
「……はぁ⁉︎ お前はブチャラティが好きなんだろッ⁉︎ 昨日だってそう言ってただろーがよォ?」
「そ、それは……アバッキオの気を引く為に言った嘘……その場の軽い嘘のつもりだったのに、あまりにもアバッキオが真剣に話を聞いてくれるから、引っ込みつかなくなっちゃって……」
キアラがうつむき加減に答える。
「マジかよ……でもまぁ、それならもう遠慮はいらねぇっつー事だよな……?」
アバッキオの表情が急にニヒルな笑みへと変わる。
「えっ──」
「今まで散々我慢させられてきた分、好きにさせてもらおうじゃあねぇか……早速今夜空けとけよ……?」
壁際に追い詰められ、耳元でそう囁くアバッキオにキアラが思いっきり
「──ッ⁉︎ 何すんだ、テメ──ッ!」
「嫌だよー! そう簡単にはさせないよーだッ!」
アバッキオから距離を取ったキアラが、振り向きざまにベッと舌を出して、また走り出す。
「ちょっ、おい、コラ待ちやがれ──ッ!」
追いかけるアバッキオとヒラリとかわすキアラ──
コロコロ移り変わる恋心──
さぁ……次に追いかけるのはどっちだ……?
the END