明日はどっちだ
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その後、アバッキオは近くのバールにやって来た。
こーゆー事もたまにある……そんな時はいつも1人で飲むのだが……この日は違った。
柄にもなく、あいつの顔が思い浮かんだ。
キアラ……
そう思うが早いか、電話を手に取る──普段は絶対にしない行動だ。
「 プロント ……?」
「プロント、アバッキオ?」
「あぁ、俺だ……キアラ、お前……今何してる?」
「私? 今、ジョルノに書類を渡して帰るところだけど……どうした?」
「今、いつものバールで1人で飲んでる……お前も来ないか?」
「えっ⁉︎……う、うん……分かった! じゃあ、もう少ししたら行くから、待ってて」
そう告げて電話を切る。
アバッキオからの突然の電話に、キアラは少し違和感を感じていた。
しばらくしてキアラが店にやって来た。
「アバッキオ〜って、もうかなり出来上がってるね……」
既にぐったりとテーブルに伏せているアバッキオを横目にキアラが隣に座る──そして飲み物を注文する。
「ってか、アバッキオから連絡してくるなんて珍しいよね──かもこの有様だし……なんかあった?」
「あ? あぁ、ちょっとな……」
「だいぶ弱ってる〜? まぁ、今日はとことん付き合うよ!……いつも付き合ってもらってるしね」
そう言って、お酒を口にする。
しばらくの沈黙の後、アバッキオが尋ねてきた。
「なぁ、キアラ……お前はブチャラティが好きなんだよな?」
「えっ⁉︎ いきなり、何ッ⁉︎」
「何じゃなくてよォ……どーなんだよ……?」
「そ、そうよ! 私は──」
「キアラ──」
酔っているアバッキオの瞳は憂いを帯び……それが妙に色っぽくも感じ、いつも隠していた感情が現れそうになる。
その時、アバッキオが不意にキアラに口付ける。
「俺は……お前が好きだ……」
「え……ッ? えっ……ええッ⁉︎」
そう言うとアバッキオは完全にうつ伏してしまう。
「えっ、ちょっ、アバッキオ……? ねぇ、アバッキオってば! 起きてよ!ねぇ、ちょっと! 私かなり恥ずかしいからさ〜ねぇ、起きてよ、アバッキオッ!」
完全に寝てしまっているアバッキオをどうにかタクシーに乗せ、キアラは彼の自宅へと向かう。
彼女もまたスタンド使いだ。
スタンド能力を 駆使 してどうにか自宅のベッドまで運んだ。
(ふう〜、流石 に疲れた……)
酔い潰れたアバッキオを横目に、こんなに酔うなんて、よっぽどのことがあったのか……と、キアラはふと思う。
そして、眠るアバッキオの髪にそっと触れてみる。
(綺麗な髪……)
以前ブチャラティから、アバッキオの過去について少しだが聞いたことがあった。
ある雨の日に……ブチャラティが自分のチームにアバッキオを誘った……そして今日も雨……
スタンド使い同士は引かれ合うと言うが──もしかしたら、“惹かれ合う” ……なんて──
キアラは唇に触れながら、さっきのアバッキオの行動を思い返すと顔が赤くなるのが分かった。
そして静かに帰ろうとした時、アバッキオが目を覚ます。
「ん……っ……」
「あっ……大丈夫…?」
「あぁ……お前がここまで連れて来てくれたのか……?」
「まぁね〜能力は使ったけど、結構大変だったんだからね」
「す、すまねーな……今日は飲み過ぎた……キアラ……」
「何……?」
微かに残る記憶に、“キアラにした事”が思い出される。
「あ、あのよォ……さっきの事なんだが……忘れてくれ……ありゃー冗談だ、冗談……」
「……出来ないよ……」
「あ?」
「あったことを忘れるなんて、出来ないよ!」
「おい、キアラ──」
そう言い残し、キアラが部屋を出て行く
引き止めようと咄嗟 に手を伸ばすも届かなかった。
やっちまった……軽率な行動に後悔だけが残った。
こーゆー事もたまにある……そんな時はいつも1人で飲むのだが……この日は違った。
柄にもなく、あいつの顔が思い浮かんだ。
キアラ……
そう思うが早いか、電話を手に取る──普段は絶対にしない行動だ。
「
「プロント、アバッキオ?」
「あぁ、俺だ……キアラ、お前……今何してる?」
「私? 今、ジョルノに書類を渡して帰るところだけど……どうした?」
「今、いつものバールで1人で飲んでる……お前も来ないか?」
「えっ⁉︎……う、うん……分かった! じゃあ、もう少ししたら行くから、待ってて」
そう告げて電話を切る。
アバッキオからの突然の電話に、キアラは少し違和感を感じていた。
しばらくしてキアラが店にやって来た。
「アバッキオ〜って、もうかなり出来上がってるね……」
既にぐったりとテーブルに伏せているアバッキオを横目にキアラが隣に座る──そして飲み物を注文する。
「ってか、アバッキオから連絡してくるなんて珍しいよね──かもこの有様だし……なんかあった?」
「あ? あぁ、ちょっとな……」
「だいぶ弱ってる〜? まぁ、今日はとことん付き合うよ!……いつも付き合ってもらってるしね」
そう言って、お酒を口にする。
しばらくの沈黙の後、アバッキオが尋ねてきた。
「なぁ、キアラ……お前はブチャラティが好きなんだよな?」
「えっ⁉︎ いきなり、何ッ⁉︎」
「何じゃなくてよォ……どーなんだよ……?」
「そ、そうよ! 私は──」
「キアラ──」
酔っているアバッキオの瞳は憂いを帯び……それが妙に色っぽくも感じ、いつも隠していた感情が現れそうになる。
その時、アバッキオが不意にキアラに口付ける。
「俺は……お前が好きだ……」
「え……ッ? えっ……ええッ⁉︎」
そう言うとアバッキオは完全にうつ伏してしまう。
「えっ、ちょっ、アバッキオ……? ねぇ、アバッキオってば! 起きてよ!ねぇ、ちょっと! 私かなり恥ずかしいからさ〜ねぇ、起きてよ、アバッキオッ!」
完全に寝てしまっているアバッキオをどうにかタクシーに乗せ、キアラは彼の自宅へと向かう。
彼女もまたスタンド使いだ。
スタンド能力を
(ふう〜、
酔い潰れたアバッキオを横目に、こんなに酔うなんて、よっぽどのことがあったのか……と、キアラはふと思う。
そして、眠るアバッキオの髪にそっと触れてみる。
(綺麗な髪……)
以前ブチャラティから、アバッキオの過去について少しだが聞いたことがあった。
ある雨の日に……ブチャラティが自分のチームにアバッキオを誘った……そして今日も雨……
スタンド使い同士は引かれ合うと言うが──もしかしたら、“惹かれ合う” ……なんて──
キアラは唇に触れながら、さっきのアバッキオの行動を思い返すと顔が赤くなるのが分かった。
そして静かに帰ろうとした時、アバッキオが目を覚ます。
「ん……っ……」
「あっ……大丈夫…?」
「あぁ……お前がここまで連れて来てくれたのか……?」
「まぁね〜能力は使ったけど、結構大変だったんだからね」
「す、すまねーな……今日は飲み過ぎた……キアラ……」
「何……?」
微かに残る記憶に、“キアラにした事”が思い出される。
「あ、あのよォ……さっきの事なんだが……忘れてくれ……ありゃー冗談だ、冗談……」
「……出来ないよ……」
「あ?」
「あったことを忘れるなんて、出来ないよ!」
「おい、キアラ──」
そう言い残し、キアラが部屋を出て行く
引き止めようと
やっちまった……軽率な行動に後悔だけが残った。