混ぜれば黒になる絵の具
name change
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自分を色で例えるなら、俺の場合は黒だ──
闇の様な漆黒の黒。
自らを守る為に、自らの決断でこの世界に入った。それから俺は真っ黒に染まってしまった。
しかし、俺の傍で微笑みながら彼女はこう答える。
あなたは青──
それはティレニア海のように深く澄んだ瞳の青色だと──
優しい心の持ち主であるあなたを、街の皆が信頼し慕っている……と。
彼女はきっと幻想を見ている。俺はそんな人間じゃあない。
俺はあの日──
自らを、家族を守る為に人を殺めてしまった……もう、普通の生き方など出来ない──だから、俺の色は黒なんだ。
***
私は思う。あなたを色で例えるならば、それは青──
その瞳の様な澄んだ心を表す青だと。でも、あなたは自分を黒だと答えた。
その色は、あなたが抱える闇の部分──それは時折溢れ出てくる。
***
「じゃあ、これならどうだ?」
言ったかと思うと、急に壁際に詰め寄られる。股に足を割り入れられ、無理やり顎を上向きにされ口付けられる。
激しく舌で口内を犯され息ができない。押しのけようにも、両手首を掴まれされるがまま。潤んだ瞳で見上げると、ようやく全てが解放される。
「──分かったか? 俺はこういう人間だ」
「……嘘。だって、ブチャラティ……あなた今、悲しい顔をしているわ──」
見透かされていた。彼女には、嘘はつけない……だが、俺の黒がいつしか彼女をも飲み込み、全てを黒く染め上げてしまうのか……それとも彼女の色でもって俺を染め上げて欲しい──
闇の様な漆黒の黒。
自らを守る為に、自らの決断でこの世界に入った。それから俺は真っ黒に染まってしまった。
しかし、俺の傍で微笑みながら彼女はこう答える。
あなたは青──
それはティレニア海のように深く澄んだ瞳の青色だと──
優しい心の持ち主であるあなたを、街の皆が信頼し慕っている……と。
彼女はきっと幻想を見ている。俺はそんな人間じゃあない。
俺はあの日──
自らを、家族を守る為に人を殺めてしまった……もう、普通の生き方など出来ない──だから、俺の色は黒なんだ。
***
私は思う。あなたを色で例えるならば、それは青──
その瞳の様な澄んだ心を表す青だと。でも、あなたは自分を黒だと答えた。
その色は、あなたが抱える闇の部分──それは時折溢れ出てくる。
***
「じゃあ、これならどうだ?」
言ったかと思うと、急に壁際に詰め寄られる。股に足を割り入れられ、無理やり顎を上向きにされ口付けられる。
激しく舌で口内を犯され息ができない。押しのけようにも、両手首を掴まれされるがまま。潤んだ瞳で見上げると、ようやく全てが解放される。
「──分かったか? 俺はこういう人間だ」
「……嘘。だって、ブチャラティ……あなた今、悲しい顔をしているわ──」
見透かされていた。彼女には、嘘はつけない……だが、俺の黒がいつしか彼女をも飲み込み、全てを黒く染め上げてしまうのか……それとも彼女の色でもって俺を染め上げて欲しい──
the END