第1章 サンタクロース

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 時は、クリスマス イブ──



「ジングルベ〜ルジングルベ〜ル、フンフンフーフフ〜ン♪」

 歌いながら部屋の飾り付けをしているのは、ナランチャだ。

「こんな感じでいいですか?」

 ジョルノの隣には大きなクリスマスツリー。

「おぉ〜いい感じじゃあねぇか!」
「さすがジョルノの〈ゴールド・エクスペリエンス〉だな!」
「早く飾りつけしよーしょぜ!」

 そこに外出していたブチャラティが戻って来た。

「あっ、ブチャラティ! お帰りなさい!」
「お前ら、何やってんだ?」
「見て分からねぇのかよォ〜Xmasパーティーの準備だぜ!」

 ミスタが得意げに答える。

「Xmasパーティー?」
「今年はキアラとトリッシュもいるしよォ〜俺、みんなで楽しくXmasパーティーってのを一度やってみたかったんだよォ〜なぁなぁ、いいだろ、ブチャラティ〜?」

 ナランチャがねだるように問いかける。

「そう言えば、キアラとトリッシュの歓迎会的なものはやっていませんでしたからね」
「お前ら、ちょっと勘違いしてるんじゃあねぇのか? トリッシュは保護の対象…キアラは任務で来てんのを忘れたのか?」
「そ、それは…分かってるけどよォ…」

 ナランチャがしゅんとした表情でうつむく。
それを見たブチャラティが続ける。

「とは言え、行動を共にしている仲間だからな…歓迎会もいいんじゃあないか?」
「えっ、いいのかッ!?」

 ブチャラティがコクリと頷く。

「やったー! じゃあ、ご馳走とかも早く用意しなきゃだな!」

 そこに用事で外出していたキアラとトリッシュも戻って来た。

「あれ、みんな揃って何してるの? ってか、何それ!? でっかいモミの木〜! いつの間にッ!?」

 巨大なモミの木にキアラが食いつく。

「そうなんだよォ〜! キアラとトリッシュの歓迎会も兼ねてXmasパーティーをしてもいいって、ブチャラティがさぁ〜! ちなみにモミの木は、ジョルノの〈ゴールド・エクスペリエンス〉で作ってもらったんだぜ!」

 ナランチャが嬉しそうに話す。

「今から飾り付けするところなんだぜ!」
「じゃあ、私も手伝うよ!」
「あのよォ〜、一つ聞いてもいいか?」

 ミスタが不意に問いかける。

「どうかしましたか、ミスタ?」
「クリスマスツリーのよォ〜飾りは……どこにあるんだ?」
「あ……」

 キアラとトリッシュ以外のメンバーが固まる。

「えっ、何?みんな、どうしたの……?」
「考えてみればよォ……ツリーなんて今まで飾った事ねぇから、んなもんあるわけねぇよな……」
「そんなのないなら買ってこればいいじゃん? じゃあ、私今からちょっと買いに行って来る!」

 そう言ってキアラが行こうとした時──

「それなら、俺も行こう」
「えっ、ブチャラティもッ!?」
「あぁ、丁度外に出る用事もあるからな」
「ブチャラティ、さっき帰って来たばかりなのにか?」
「あ、あぁ……」
「そうなの? じゃあ、行こっか!」

 と言う事で、キアラとブチャラティの2人でツリーの飾りを買いに出かけることになった。
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