第7章 Space Sonic 【前編】
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しばらくして、キアラがミスタとの待ち合わせ場所に到着した。
そのカフェは、サンタ・ルチア港が望める絶好の場所にあった。
キアラの到着に気付いたミスタが大きく手招きする。それに気付いたキアラも手を振って答える──側から見れば恋人の様だ。
「こっちだ、こっち!」
「ミスタ、お疲れ〜」
そう言いながら、キアラはミスタと共に眺めの良いテラス席に座る。
心地よい風が吹気抜け、なんとも清々しい気分にさせられる。
「ミスタがこんなにオシャレなカフェを知ってたなんて、意外だなー」
「あ〜この店なァ、実はちょっと教えてもらってよォ──」
「ん? 誰に……?」
「あ、いや、そ、そーそーこのカフェ、カルツォーネとジェラードが美味いらしいぜ!」
「えっ、本当ッ!? 私両方とも好きなんだよね〜! どれにしよっかなぁ〜? 定番もいいけど、この店のお勧めメニューは?」
キアラがメニューを見ながら話しかける。
デートさながらの雰囲気に、ミスタもまんざらでもない表情を浮かべる。
それと同時にキアラが思ったほど気落ちしていない様に思えた。
「ミスタ〜……ねぇ、ミスタ聞いてる?」
「あ〜うんうん聞いてる。つーかよォ〜実は俺もこの店来んの初めてだからよォ〜よく分かんねーわ」
「やっぱり……だと思った」
そう言ってキアラがフッと微笑む。
そんな笑顔を横目に、ミスタは依頼主の顔を思い浮かべる。
自分で誘えばこんな笑顔も見れたのに……全く惜しい事をしてるなと──
「もう、ミスタって本当──」
「ん? 何か言ったか?」
「別に〜……それより、どれにしよっかなぁ〜全部美味しそうだから迷うなぁ〜」
「俺はもう決めたぜ! マリナーラと後はやっぱりイチゴケーキだな!」
「じゃあ、私もやっぱりいつもの、モッツァレラとハムのカルツォーネとリモーネのジェラードにする!」
しばらくして、注文した食事が運ばれてきた。
「「 Bon Appetit 」」
「んっ……旨い!」
「本当、美味しいね! 今度はみんなで食べに来よーよ!」
「あぁ、そうだな……」
キアラが再び見せる笑顔に、ミスタも思わず頬が緩む。それは年下のミスタでさえ可愛いと思うくらい無邪気だ。
「ところで、ミスタ──」
「ん、何だよ?」
「私を誘うなんて、どう言う風の吹き回し?」
「えっ!? まぁ、そのだなァ──」
「何よ?」
「頼まれたっつーかよォ〜」
「ん……?」
ミスタの煮え切らない態度に、キアラが眉をひそめる。
「いや〜よォ〜最近キアラがため息ばっかりついてて元気ねぇからよォ〜だから、何つーか……」
余計な勘ぐりをされない様、慎重に言葉を選ぶあまり、会話がしどろもどろになる。
この時ばかりは、“気になるなら自分で聞いてくれよと”思わずにはいられなかった。
「私、そんなに元気ないかな……?」
「ん〜そうだなぁ……まぁ、原因は自分でも薄々気付いてんじゃあねぇの?」
「え……?」
ミスタは次の質問で、キアラの反応を見ることにした。
そのカフェは、サンタ・ルチア港が望める絶好の場所にあった。
キアラの到着に気付いたミスタが大きく手招きする。それに気付いたキアラも手を振って答える──側から見れば恋人の様だ。
「こっちだ、こっち!」
「ミスタ、お疲れ〜」
そう言いながら、キアラはミスタと共に眺めの良いテラス席に座る。
心地よい風が吹気抜け、なんとも清々しい気分にさせられる。
「ミスタがこんなにオシャレなカフェを知ってたなんて、意外だなー」
「あ〜この店なァ、実はちょっと教えてもらってよォ──」
「ん? 誰に……?」
「あ、いや、そ、そーそーこのカフェ、カルツォーネとジェラードが美味いらしいぜ!」
「えっ、本当ッ!? 私両方とも好きなんだよね〜! どれにしよっかなぁ〜? 定番もいいけど、この店のお勧めメニューは?」
キアラがメニューを見ながら話しかける。
デートさながらの雰囲気に、ミスタもまんざらでもない表情を浮かべる。
それと同時にキアラが思ったほど気落ちしていない様に思えた。
「ミスタ〜……ねぇ、ミスタ聞いてる?」
「あ〜うんうん聞いてる。つーかよォ〜実は俺もこの店来んの初めてだからよォ〜よく分かんねーわ」
「やっぱり……だと思った」
そう言ってキアラがフッと微笑む。
そんな笑顔を横目に、ミスタは依頼主の顔を思い浮かべる。
自分で誘えばこんな笑顔も見れたのに……全く惜しい事をしてるなと──
「もう、ミスタって本当──」
「ん? 何か言ったか?」
「別に〜……それより、どれにしよっかなぁ〜全部美味しそうだから迷うなぁ〜」
「俺はもう決めたぜ! マリナーラと後はやっぱりイチゴケーキだな!」
「じゃあ、私もやっぱりいつもの、モッツァレラとハムのカルツォーネとリモーネのジェラードにする!」
しばらくして、注文した食事が運ばれてきた。
「「
「んっ……旨い!」
「本当、美味しいね! 今度はみんなで食べに来よーよ!」
「あぁ、そうだな……」
キアラが再び見せる笑顔に、ミスタも思わず頬が緩む。それは年下のミスタでさえ可愛いと思うくらい無邪気だ。
「ところで、ミスタ──」
「ん、何だよ?」
「私を誘うなんて、どう言う風の吹き回し?」
「えっ!? まぁ、そのだなァ──」
「何よ?」
「頼まれたっつーかよォ〜」
「ん……?」
ミスタの煮え切らない態度に、キアラが眉をひそめる。
「いや〜よォ〜最近キアラがため息ばっかりついてて元気ねぇからよォ〜だから、何つーか……」
余計な勘ぐりをされない様、慎重に言葉を選ぶあまり、会話がしどろもどろになる。
この時ばかりは、“気になるなら自分で聞いてくれよと”思わずにはいられなかった。
「私、そんなに元気ないかな……?」
「ん〜そうだなぁ……まぁ、原因は自分でも薄々気付いてんじゃあねぇの?」
「え……?」
ミスタは次の質問で、キアラの反応を見ることにした。