第7章 Space Sonic 【前編】
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任務の為、街に出ていたキアラがとある場所を通りかかる。
そしてある建物の前で足を止める。
(ここか──)
そこはネアポリスにあるジョルノが通う学校。
中高一貫校で、ジョルノはそこの中等部に通う。ごく普通の学生だった……つい最近までは。
今はギャング組織、“パッショーネ”の一構成員だとは、誰も思いはしないだろう。
キアラがふと時計に目をやる。針は既に正午を指していた。
(お昼休憩かな……?まぁ、さすがに校舎の外に居るわけないか──
立ち去ろとしたその時、後方から声をかけられる。
まさかと思いながら、振り向くとそこには見覚えのある顔が──
「ジョルノ……!?」
「やっぱりキアラでしたか」
そこにいたのは紛れもなくジョルノ・ジョバァーナだ。
彼は手に紙袋をぶら下げながらそこに立っていた。
「どうして校舎の外にいるの!?」
「あぁ、お昼を買いに行ってました。結構自由なんですよ、うちの学校」
「そう……ねぇジョルノ、学校は楽しい?」
キアラが唐突に質問を投げかける。
それに対し、ジョルノは一瞬間を空けて答える。
「そうですね……楽しいかと言われたら、楽しくはないですけど、ブチャラティが勉強はしておいた方がいいと言うので、とりあえず平日は学校への時間が取れるよう配慮してくれています」
「そっか〜」
「キアラは? ここで何をしているのです?」
今度はジョルノが質問を投げかける。
この場所でチームメンバーを見かける事はあまりない。まぁ、学校の周りを彷徨くギャングもそうそういないが──
「私はちょっと通りかかっただけ。今からランチに行ってアジトに戻るところ」
「そうですか」
「今日は、ミスタがランチを奢ってくれるって言うから、すぐそこに新しくできたカフェに行くの」
そう、それは今朝の出来事──
「なぁ、キアラ──」
「ん? 何、ミスタ?」
「今日のよォ〜予定ってどうなってる? もし時間があるならよォ〜俺とカフェにドルチェでも食いに行かねぇ?」
「えっ、ミスタと2人で……?」
「そうそう、2人で。俺はイチゴケーキが食いたいんだけどよォ……どーよ?」
唐突な誘いとちょっと演技じみたミスタの言い振りに、少し違和感を覚えながらもキアラは話を続ける。
「ん〜じゃあ、ミスタの奢りなら行く!」
「奢りなら行くんだな? じゃあ、決まりだな」
「本当に!?」
「あぁ、いいぜ! 任せとけ!」
「でも私、午前はちょっと予定があるから……あっ、ランチにするのはどう?」
「おぉ、構わねーよ。じゃあ、待ち合わせは──」
と言う具合に誘われたのだった。
それに対し、ジョルノが訝しげな表情を浮かべる。
「ミスタが……ですか?」
その理由は、キアラとミスタの組み合わせがやけに珍しく思えたからだ。
ミスタの性格上、綺麗な女性を見かければ、罵られようが声をかけるのが性分。確かにキアラがその部類に入るのは間違い無いが……今までご飯を食べるとすれば、チームの誰かを交えて大勢で行く事の方が多く、キアラと2人きりで行くというのは、実はこれが初めてだったりする。
「その店美味しかったら、今度はジョルノも一緒に行こうね! じゃあ、午後からも勉強頑張って」
「えぇ……」
手を振り去っていくキアラの後ろ姿を見送りながら、ジョルノは“全く、誰かの差し金だろうか…?”とふと思う。
そしてある建物の前で足を止める。
(ここか──)
そこはネアポリスにあるジョルノが通う学校。
中高一貫校で、ジョルノはそこの中等部に通う。ごく普通の学生だった……つい最近までは。
今はギャング組織、“パッショーネ”の一構成員だとは、誰も思いはしないだろう。
キアラがふと時計に目をやる。針は既に正午を指していた。
(お昼休憩かな……?まぁ、さすがに校舎の外に居るわけないか──
立ち去ろとしたその時、後方から声をかけられる。
まさかと思いながら、振り向くとそこには見覚えのある顔が──
「ジョルノ……!?」
「やっぱりキアラでしたか」
そこにいたのは紛れもなくジョルノ・ジョバァーナだ。
彼は手に紙袋をぶら下げながらそこに立っていた。
「どうして校舎の外にいるの!?」
「あぁ、お昼を買いに行ってました。結構自由なんですよ、うちの学校」
「そう……ねぇジョルノ、学校は楽しい?」
キアラが唐突に質問を投げかける。
それに対し、ジョルノは一瞬間を空けて答える。
「そうですね……楽しいかと言われたら、楽しくはないですけど、ブチャラティが勉強はしておいた方がいいと言うので、とりあえず平日は学校への時間が取れるよう配慮してくれています」
「そっか〜」
「キアラは? ここで何をしているのです?」
今度はジョルノが質問を投げかける。
この場所でチームメンバーを見かける事はあまりない。まぁ、学校の周りを彷徨くギャングもそうそういないが──
「私はちょっと通りかかっただけ。今からランチに行ってアジトに戻るところ」
「そうですか」
「今日は、ミスタがランチを奢ってくれるって言うから、すぐそこに新しくできたカフェに行くの」
そう、それは今朝の出来事──
「なぁ、キアラ──」
「ん? 何、ミスタ?」
「今日のよォ〜予定ってどうなってる? もし時間があるならよォ〜俺とカフェにドルチェでも食いに行かねぇ?」
「えっ、ミスタと2人で……?」
「そうそう、2人で。俺はイチゴケーキが食いたいんだけどよォ……どーよ?」
唐突な誘いとちょっと演技じみたミスタの言い振りに、少し違和感を覚えながらもキアラは話を続ける。
「ん〜じゃあ、ミスタの奢りなら行く!」
「奢りなら行くんだな? じゃあ、決まりだな」
「本当に!?」
「あぁ、いいぜ! 任せとけ!」
「でも私、午前はちょっと予定があるから……あっ、ランチにするのはどう?」
「おぉ、構わねーよ。じゃあ、待ち合わせは──」
と言う具合に誘われたのだった。
それに対し、ジョルノが訝しげな表情を浮かべる。
「ミスタが……ですか?」
その理由は、キアラとミスタの組み合わせがやけに珍しく思えたからだ。
ミスタの性格上、綺麗な女性を見かければ、罵られようが声をかけるのが性分。確かにキアラがその部類に入るのは間違い無いが……今までご飯を食べるとすれば、チームの誰かを交えて大勢で行く事の方が多く、キアラと2人きりで行くというのは、実はこれが初めてだったりする。
「その店美味しかったら、今度はジョルノも一緒に行こうね! じゃあ、午後からも勉強頑張って」
「えぇ……」
手を振り去っていくキアラの後ろ姿を見送りながら、ジョルノは“全く、誰かの差し金だろうか…?”とふと思う。