第4章 Addicted
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もう少しで唇が触れそうにな距離にまで近付いたその時……パッと部屋の明かりがついた。
「──ッ!?」
ブチャラティは我に返り、サッとキアラから距離をとる。
「電気が復旧したみたいだな……俺はそろそろ仕事に戻る」
「う、うん……あっ、コーヒー冷めちゃたよね……入れ直そうか?」
「いや、構わん……」
そう言ってブチャラティはまたディスクに向かった。
キアラは自分に落ち着けと言わんばかりに、冷めたコーヒーを一気に流し込む。そして、さっきの出来事を思い起こす。
(ブチャラティ、今何をしようとしてた……!? も、もしかして──)
キアラが思考を巡らしている内に誰かが戻って来た。
「もう、こんなに雨に濡れたのは、ミスタのせいだからね!」
「何で俺のせいなんだよッ!? 俺は、雨が降りそうだから早く帰ろうって言ったのによォ〜オメーがあっち行きたいだのこっち行きたいだの言いやがるから、遅くなっちまったんだろーがよォ?」
「何よ、私のせいだって言うの!?」
「だって、それは事実だろォよ?」
言い争いをしながら部屋に入って来たのは、ミスタとトリッシュだ。
「あっ、キアラ、ちょっと聞いてよ! ミスタったら──」
キアラとブチャラティとの間にちょっとした違和感を感じ取ったトリッシュが、思わず話を止める。
そこにナランチャとジョルノ、フーゴにアバッキオも戻って来た。
「ただいま〜! 外、スッゲー雨だせ。」
「だから、車で行こうって言ったじゃあないか! それなのにナランチャ、あなたときたら」
「今、戻った」
「あっ、ブチャラティ、例の案件ですが……」
トリッシュと同様、察しのいいジョルノがブチャラティとキアラとの間に流れる微妙な空気を感じとり、小声で問いかける。
「あの2人……何かあったんですか、トリッシュ?」
「さぁ? でも、ちょっと気になる事と言えば…あっ、雷! キアラ、大丈夫だったッ!?」
トリッシュがキアラに問いかける。
「う、うん……」
「そうだったな……お前、雷苦手だったよな? 結構酷かったけどよォ……?」
「だ、大丈夫だったよ!」
アバッキオの問いかけにも、キアラは少し慌てて答える。
「ブチャラティ、今日ほぼずっとここで仕事してたんですよね? キアラが帰ってきてから……何かありました?」
ジョルノがジッとブチャラティを見ながら質問を投げかけるが、ブチャラティは涼しい顔で答える。
「いや、別に何もないが……?」
「ふーん、おかわりね
、。…まぁ、何があったかは、後で俺の〈ムーディー・ブルース〉で再生すりゃ──
と言いかけたところで、殺気を感じとったアバッキ
「キアラッ──!?」
「アバッキオ〜、後でちょっと話あるんだけど…いいかな…?」
アバッキオと目が合ったキアラはニコリと微笑むが……目は笑っていない
「わ、わかった……後でな」
しばらくして、アバッキオがキアラと落ち合う
「おい、話ってなんだ……?」
「一応言っておくけど、〈ムーディー・ブルース〉使ったら、どうなるか分かってるわよね……?」
「あ、あぁ、分かってる……ありゃー冗談(鉄板ネタ)だ、やるわけねーだろ? ……で、本題は?」
アバッキオが静かに問いかける
「あ、あのさ〜ブチャラティの事なんだけど……」
「ブチャラティ……?」
「うん……ブチャラティってさ、誰にでも優しいじゃん? ……それにってさ、“特別”はあるのかなって……?」
「ん? どーゆー意味だ?」
アバッキオが眉をひそめる
「例えば……手を繋ぐとか、だ、抱きしめるとかさ……そーゆー事は誰にでもするのかなって……」
「ふーん、つまりアレか、お前はブチャラティの“特別”になりてぇっつー事か?」
アバッキオがニヤリとしながら問いかける。
「べ、別にそう言うわけじゃ──ただあの優しさは時に残酷かもしれないなって思ってさ……」
そしてキアラはポツリと呟く。
「本当、酷い人……」
「ん……?」
「いや……」
「まぁ、俺からしたらよォ、お前は十分ブチャラティの特別だと思うけどよ」
「えっ、まさかそんなわけないじゃん! 冗談はやめてよ」
一方ブチャラティも、さっきの出来事を思い起こしていた。
(あの時、俺はキアラに何をしようとしてた……!? いや、明らかにあのままだと、キスしようしてたな……今日といい、この前のクリスマスイブといい……俺はちょっとどーかしちまってるな……これじゃあまるで俺はキアラの事──?)
ブチャラティがため息をついた時、ジョルノが尋ねてきた。
「ブチャラティ……ちょっと聞きたいことが──」
「ん? 何だ?」
覇気のない返事にジョルノが問いかける。
「ブチャラティらしくないですね……やっぱりさっき何かあったんじゃあないんですか? キアラと──」
「……いや、ただ最近どうもおかしい──」
「おかしい? ブチャラティ……あんたもしかして、気付いてないんじゃあ──」
「ん、気付く……?」
「いや……まぁ、僕が言わなくてもその違和感の正体にはいずれ気付きますよ?」
ジョルノにそう言われ、自分の事には鈍感なブチャラティがこの気持ちに気付くのはそう遠い事じゃあない……多いかも?
「──ッ!?」
ブチャラティは我に返り、サッとキアラから距離をとる。
「電気が復旧したみたいだな……俺はそろそろ仕事に戻る」
「う、うん……あっ、コーヒー冷めちゃたよね……入れ直そうか?」
「いや、構わん……」
そう言ってブチャラティはまたディスクに向かった。
キアラは自分に落ち着けと言わんばかりに、冷めたコーヒーを一気に流し込む。そして、さっきの出来事を思い起こす。
(ブチャラティ、今何をしようとしてた……!? も、もしかして──)
キアラが思考を巡らしている内に誰かが戻って来た。
「もう、こんなに雨に濡れたのは、ミスタのせいだからね!」
「何で俺のせいなんだよッ!? 俺は、雨が降りそうだから早く帰ろうって言ったのによォ〜オメーがあっち行きたいだのこっち行きたいだの言いやがるから、遅くなっちまったんだろーがよォ?」
「何よ、私のせいだって言うの!?」
「だって、それは事実だろォよ?」
言い争いをしながら部屋に入って来たのは、ミスタとトリッシュだ。
「あっ、キアラ、ちょっと聞いてよ! ミスタったら──」
キアラとブチャラティとの間にちょっとした違和感を感じ取ったトリッシュが、思わず話を止める。
そこにナランチャとジョルノ、フーゴにアバッキオも戻って来た。
「ただいま〜! 外、スッゲー雨だせ。」
「だから、車で行こうって言ったじゃあないか! それなのにナランチャ、あなたときたら」
「今、戻った」
「あっ、ブチャラティ、例の案件ですが……」
トリッシュと同様、察しのいいジョルノがブチャラティとキアラとの間に流れる微妙な空気を感じとり、小声で問いかける。
「あの2人……何かあったんですか、トリッシュ?」
「さぁ? でも、ちょっと気になる事と言えば…あっ、雷! キアラ、大丈夫だったッ!?」
トリッシュがキアラに問いかける。
「う、うん……」
「そうだったな……お前、雷苦手だったよな? 結構酷かったけどよォ……?」
「だ、大丈夫だったよ!」
アバッキオの問いかけにも、キアラは少し慌てて答える。
「ブチャラティ、今日ほぼずっとここで仕事してたんですよね? キアラが帰ってきてから……何かありました?」
ジョルノがジッとブチャラティを見ながら質問を投げかけるが、ブチャラティは涼しい顔で答える。
「いや、別に何もないが……?」
「ふーん、おかわりね
、。…まぁ、何があったかは、後で俺の〈ムーディー・ブルース〉で再生すりゃ──
と言いかけたところで、殺気を感じとったアバッキ
「キアラッ──!?」
「アバッキオ〜、後でちょっと話あるんだけど…いいかな…?」
アバッキオと目が合ったキアラはニコリと微笑むが……目は笑っていない
「わ、わかった……後でな」
しばらくして、アバッキオがキアラと落ち合う
「おい、話ってなんだ……?」
「一応言っておくけど、〈ムーディー・ブルース〉使ったら、どうなるか分かってるわよね……?」
「あ、あぁ、分かってる……ありゃー冗談(鉄板ネタ)だ、やるわけねーだろ? ……で、本題は?」
アバッキオが静かに問いかける
「あ、あのさ〜ブチャラティの事なんだけど……」
「ブチャラティ……?」
「うん……ブチャラティってさ、誰にでも優しいじゃん? ……それにってさ、“特別”はあるのかなって……?」
「ん? どーゆー意味だ?」
アバッキオが眉をひそめる
「例えば……手を繋ぐとか、だ、抱きしめるとかさ……そーゆー事は誰にでもするのかなって……」
「ふーん、つまりアレか、お前はブチャラティの“特別”になりてぇっつー事か?」
アバッキオがニヤリとしながら問いかける。
「べ、別にそう言うわけじゃ──ただあの優しさは時に残酷かもしれないなって思ってさ……」
そしてキアラはポツリと呟く。
「本当、酷い人……」
「ん……?」
「いや……」
「まぁ、俺からしたらよォ、お前は十分ブチャラティの特別だと思うけどよ」
「えっ、まさかそんなわけないじゃん! 冗談はやめてよ」
一方ブチャラティも、さっきの出来事を思い起こしていた。
(あの時、俺はキアラに何をしようとしてた……!? いや、明らかにあのままだと、キスしようしてたな……今日といい、この前のクリスマスイブといい……俺はちょっとどーかしちまってるな……これじゃあまるで俺はキアラの事──?)
ブチャラティがため息をついた時、ジョルノが尋ねてきた。
「ブチャラティ……ちょっと聞きたいことが──」
「ん? 何だ?」
覇気のない返事にジョルノが問いかける。
「ブチャラティらしくないですね……やっぱりさっき何かあったんじゃあないんですか? キアラと──」
「……いや、ただ最近どうもおかしい──」
「おかしい? ブチャラティ……あんたもしかして、気付いてないんじゃあ──」
「ん、気付く……?」
「いや……まぁ、僕が言わなくてもその違和感の正体にはいずれ気付きますよ?」
ジョルノにそう言われ、自分の事には鈍感なブチャラティがこの気持ちに気付くのはそう遠い事じゃあない……多いかも?
←To Be Continued…|/