第2章 Red Hot
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そこにいたのは仁王立ちしたブチャラティ。
ギロリとミスタに睨みを利かせている。
「何やってんだァ、ミスタ……?」
「ブ、ブチャラティ──ッ!? も、戻って来てたのかよォ……い、いや〜これはほんの冗談だって!」
そう言いながら、ミスタがキアラと距離をとる。
それに対してキアラは、ブチャラティを見ながらヘラっと笑みを浮かべる。
「何怒ってんの〜ブチャラティ〜?」
「アバッキオ、こいつァどーゆー事だ……?」
「悪ィ、ちょっと目を離した隙によォ……」
ブチャラティの問いかけに、アバッキオはバツが悪そうに呟く。
「まぁ、お前のせいじゃあねぇが……こいつァそーとー酔ってんなァ……」
「あぁ、リモンチェッロをほぼ1瓶、こいつ1人で空けたみてーだ」
「おいおい、マジかよ……キアラの奴……」
キアラの様子を垣間見ながら、ブチャラティが深いため息をつく。
「おい、キアラ! お前、飲み過ぎだ」
「え〜? 大丈夫だってばぁ〜アハハハっ」
「いや、正気じゃあないな……ちょっと休んだ方が──」
ブチャラティが言いかけた途端、キアラがふらつきうずくまる。
「ちょっと、気持ち悪い……」
「だから言っただろ?飲み過ぎんなって……」
そう言って、ブチャラティはヒョイっとキアラをいわゆる“お姫様抱っこ”で抱きかかえ、そして皆の方に向き直る。
「ちょっとこいつ、部屋で休ませてくる…あっ、それとお前ら……キアラにキスされたからって、調子に乗ってんじゃあねーぞッ!」
「……え?」
「いや、何でもない……あっ、この水貰うぞ」
ブチャラティは我に返り、何ごとも無かったかのようにその場を後にした。
一方で、残されたメンバーは──
「今のはもしかして……ヤキモチ……ですかね?」
「そーいやァ、この間も被害にあったのは俺だけだったし、さっきもブチャラティだけいなかったしなァ」
「おいおい、それじゃあこのまま送り狼になっちまうんじゃあねーだろォなぁ〜?」
ジョルノとアバッキオの会話にミスタがニヤリと呟く。
「ブチャラティに限ってそんなことありえねーよ! ミスタじゃあるまいし……」
「あ? 何言ってんだよ、ナランチャ? チャンスがあれば、誰だって普通ヤるだろォよ?」
「ミスタって、本当最低ね……」
会話を聞いていたトリッシュが、軽蔑の眼差しをミスタに注ぐ。
「何だよ、うっせーなァ〜ガキはもう寝ろってんだァよ!」
「ガキじゃないって言ってんでしょう!?」
「何苛立ってんだよ? そんなにブチャラティが気になるなら、追っかけりゃいいだろーがよォ!? どいつもこいつも二言目には、ブチャラティ、ブチャラティってよォ」
「何よ! 苛ついてんのは自分の方じゃあないの?」
トリッシュも負けじと言い返す。
「あぁッ!? 俺がいつ苛立ってるってよォ!?」
「口調がもう怒ってるでしょう!?」
「何だと、テメーッ!」
「もう、私も疲れたから先に休むわ、おやすみなさいッ!」
そう言って、トリッシュはさっさと部屋を出て行った。
「あ〜チクショー!」
ミスタがバンッと壁を拳で叩き、荒々しく椅子に座る。
「ちょっと、言い過ぎですよ、ミスタ!」
「……」
そう言い放ち、ジョルノはトリッシュを追いかけた。
「トリッシュ!」
トリッシュは振り向かずにただ立ち止まる。
「……何?」
「ミスタ、悪気はないんですけど、表現がストレート過ぎですよね?」
「そんなの分かってるわ! ただ……いや、なんでもないわ……」
しばらくの沈黙の後、ジョルノが話を切り出す。
「トリッシュ、手を出してくれませんか?」
「手……? これでいいかしら?」
トリッシュがジョルノの方に向き直り、手のひらを広げる。
「君にこれを──」
そう言ってジョルノが手を広げると、そこから一匹の蝶がヒラヒラと飛び立ち──トリッシュの手のひらに止まった。
「何……?」
すると瞬時に蝶がてんとう虫の髪飾りに変わる。
「……ッ!」
「メリークリスマス……僕からのクリスマスプレゼントです」
「可愛い……ジョルノ、ありがとう」
「いえ……」
「それじゃあ、おやすみ」
「えぇ、おやすみなさい」
そう言って、トリッシュは髪飾りを見ながら小さく微笑んだ。
ギロリとミスタに睨みを利かせている。
「何やってんだァ、ミスタ……?」
「ブ、ブチャラティ──ッ!? も、戻って来てたのかよォ……い、いや〜これはほんの冗談だって!」
そう言いながら、ミスタがキアラと距離をとる。
それに対してキアラは、ブチャラティを見ながらヘラっと笑みを浮かべる。
「何怒ってんの〜ブチャラティ〜?」
「アバッキオ、こいつァどーゆー事だ……?」
「悪ィ、ちょっと目を離した隙によォ……」
ブチャラティの問いかけに、アバッキオはバツが悪そうに呟く。
「まぁ、お前のせいじゃあねぇが……こいつァそーとー酔ってんなァ……」
「あぁ、リモンチェッロをほぼ1瓶、こいつ1人で空けたみてーだ」
「おいおい、マジかよ……キアラの奴……」
キアラの様子を垣間見ながら、ブチャラティが深いため息をつく。
「おい、キアラ! お前、飲み過ぎだ」
「え〜? 大丈夫だってばぁ〜アハハハっ」
「いや、正気じゃあないな……ちょっと休んだ方が──」
ブチャラティが言いかけた途端、キアラがふらつきうずくまる。
「ちょっと、気持ち悪い……」
「だから言っただろ?飲み過ぎんなって……」
そう言って、ブチャラティはヒョイっとキアラをいわゆる“お姫様抱っこ”で抱きかかえ、そして皆の方に向き直る。
「ちょっとこいつ、部屋で休ませてくる…あっ、それとお前ら……キアラにキスされたからって、調子に乗ってんじゃあねーぞッ!」
「……え?」
「いや、何でもない……あっ、この水貰うぞ」
ブチャラティは我に返り、何ごとも無かったかのようにその場を後にした。
一方で、残されたメンバーは──
「今のはもしかして……ヤキモチ……ですかね?」
「そーいやァ、この間も被害にあったのは俺だけだったし、さっきもブチャラティだけいなかったしなァ」
「おいおい、それじゃあこのまま送り狼になっちまうんじゃあねーだろォなぁ〜?」
ジョルノとアバッキオの会話にミスタがニヤリと呟く。
「ブチャラティに限ってそんなことありえねーよ! ミスタじゃあるまいし……」
「あ? 何言ってんだよ、ナランチャ? チャンスがあれば、誰だって普通ヤるだろォよ?」
「ミスタって、本当最低ね……」
会話を聞いていたトリッシュが、軽蔑の眼差しをミスタに注ぐ。
「何だよ、うっせーなァ〜ガキはもう寝ろってんだァよ!」
「ガキじゃないって言ってんでしょう!?」
「何苛立ってんだよ? そんなにブチャラティが気になるなら、追っかけりゃいいだろーがよォ!? どいつもこいつも二言目には、ブチャラティ、ブチャラティってよォ」
「何よ! 苛ついてんのは自分の方じゃあないの?」
トリッシュも負けじと言い返す。
「あぁッ!? 俺がいつ苛立ってるってよォ!?」
「口調がもう怒ってるでしょう!?」
「何だと、テメーッ!」
「もう、私も疲れたから先に休むわ、おやすみなさいッ!」
そう言って、トリッシュはさっさと部屋を出て行った。
「あ〜チクショー!」
ミスタがバンッと壁を拳で叩き、荒々しく椅子に座る。
「ちょっと、言い過ぎですよ、ミスタ!」
「……」
そう言い放ち、ジョルノはトリッシュを追いかけた。
「トリッシュ!」
トリッシュは振り向かずにただ立ち止まる。
「……何?」
「ミスタ、悪気はないんですけど、表現がストレート過ぎですよね?」
「そんなの分かってるわ! ただ……いや、なんでもないわ……」
しばらくの沈黙の後、ジョルノが話を切り出す。
「トリッシュ、手を出してくれませんか?」
「手……? これでいいかしら?」
トリッシュがジョルノの方に向き直り、手のひらを広げる。
「君にこれを──」
そう言ってジョルノが手を広げると、そこから一匹の蝶がヒラヒラと飛び立ち──トリッシュの手のひらに止まった。
「何……?」
すると瞬時に蝶がてんとう虫の髪飾りに変わる。
「……ッ!」
「メリークリスマス……僕からのクリスマスプレゼントです」
「可愛い……ジョルノ、ありがとう」
「いえ……」
「それじゃあ、おやすみ」
「えぇ、おやすみなさい」
そう言って、トリッシュは髪飾りを見ながら小さく微笑んだ。