第1章 サンタクロース
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そしてブチャラティは不意に立ち止まり、キアラに向き直る。
「俺は……お前が欲しいかな… Cara mia……」
そう言って、キアラを見つめてフッと微笑む。
「え……」
「なんてな……ミスタの受け売りだが……おや?」
「な、何よ……?」
ブチャラティがニヤリと意地悪そうな笑みを浮かべる。
「お前、顔が赤くなってるぜ? ……んまさかさっきので、俺に惚れちまったとか……?」
「はぁ!?そんなわけないでしょう!? ミスタに感化され過ぎ! さっ、次はツリーの飾り見に行くよ!」
「分かったよ」
「……ってか、ブチャラティもそんな事言うんだね……」
「まぁ、言う相手がいればな……」
「そう……」
その時、キアラはふと視線を感じて振り返る。
「……あのさ、ブチャラティ」
「何だ?」
「私、ちょっとあっちの店見て来るから先に行ってて」
「あぁ、分かった」
ブチャラティから離れ、キアラは1人路地裏に向かう。
「そこにいるのは分かってる……コソコソしないで出てきたらどう……?」
「やっぱり、気付いていたか……」
闇からスッと姿を現わしたのは、1人の男。
「いつから私をつけてたの? 全くいい趣味ね」
「そんな連れない言い方すんなよ、キアラ──」
「私に何か用……?」
「さっきの男は……確かブローノ・ブチャラティだな……まるで恋人みたいだったな」
「何? もしかして、ヤキモチ……?」
キアラが言い終わるが早いか、男はダン──ッと、キアラを壁際に追いやる。
「ヤキモチ? この俺が……?」
「あら、違うの?」
「冗談はよせ。それより……いつになったらこちに来るんだ?」
男はグッとキアラに近づく。
「前から言ってるでしょう? 私はあんた達の仲間にはならない……」
「お前ははなからこっち側の人間だろ?」
「私はあんた達とは違う! 一緒にしないで!」
キアラが男に鋭い視線を向ける。
「その目……ゾクゾクするな……堪らなくそそられる」
「ちょっと、離れてよ!」
ドンっと男を突き放す。
「なぜあいつらなんだ?」
「それは──」
「まぁ、いい……俺がその気になればいつでも──」
「もし、彼等に手出しすれば、どうなるか…分かってるわよね……? とにかく、もう私の前に現れないで!」
そう言い残し、キアラはその場を後にした。
路地を出てしばらくすると──
「あ……」
そこにはブチャラティの姿が──
「キアラ、お前どこに行ってた?」
「どこって……そこのお店、見てただけよ?」
「そうか……それならいいんだが──」
「もしかして……一緒に見たかったとか?」
「別にそんなわけじゃあないが──」
「冗談!待っててくれたんでしょ? ありがとう」
キアラがニコッと微笑む。
「……」
「飾りもさっき買ったし……早く戻ろッ! みんなが待ってる!」
「あ、あぁ……」
2、3歩歩いたところで、ブチャラティがふと振り返る。
「……」
「ブチャラティ……?」
「いや、何でもない……」
そして2人は再び歩き出した。
「俺は……お前が欲しいかな… Cara mia……」
そう言って、キアラを見つめてフッと微笑む。
「え……」
「なんてな……ミスタの受け売りだが……おや?」
「な、何よ……?」
ブチャラティがニヤリと意地悪そうな笑みを浮かべる。
「お前、顔が赤くなってるぜ? ……んまさかさっきので、俺に惚れちまったとか……?」
「はぁ!?そんなわけないでしょう!? ミスタに感化され過ぎ! さっ、次はツリーの飾り見に行くよ!」
「分かったよ」
「……ってか、ブチャラティもそんな事言うんだね……」
「まぁ、言う相手がいればな……」
「そう……」
その時、キアラはふと視線を感じて振り返る。
「……あのさ、ブチャラティ」
「何だ?」
「私、ちょっとあっちの店見て来るから先に行ってて」
「あぁ、分かった」
ブチャラティから離れ、キアラは1人路地裏に向かう。
「そこにいるのは分かってる……コソコソしないで出てきたらどう……?」
「やっぱり、気付いていたか……」
闇からスッと姿を現わしたのは、1人の男。
「いつから私をつけてたの? 全くいい趣味ね」
「そんな連れない言い方すんなよ、キアラ──」
「私に何か用……?」
「さっきの男は……確かブローノ・ブチャラティだな……まるで恋人みたいだったな」
「何? もしかして、ヤキモチ……?」
キアラが言い終わるが早いか、男はダン──ッと、キアラを壁際に追いやる。
「ヤキモチ? この俺が……?」
「あら、違うの?」
「冗談はよせ。それより……いつになったらこちに来るんだ?」
男はグッとキアラに近づく。
「前から言ってるでしょう? 私はあんた達の仲間にはならない……」
「お前ははなからこっち側の人間だろ?」
「私はあんた達とは違う! 一緒にしないで!」
キアラが男に鋭い視線を向ける。
「その目……ゾクゾクするな……堪らなくそそられる」
「ちょっと、離れてよ!」
ドンっと男を突き放す。
「なぜあいつらなんだ?」
「それは──」
「まぁ、いい……俺がその気になればいつでも──」
「もし、彼等に手出しすれば、どうなるか…分かってるわよね……? とにかく、もう私の前に現れないで!」
そう言い残し、キアラはその場を後にした。
路地を出てしばらくすると──
「あ……」
そこにはブチャラティの姿が──
「キアラ、お前どこに行ってた?」
「どこって……そこのお店、見てただけよ?」
「そうか……それならいいんだが──」
「もしかして……一緒に見たかったとか?」
「別にそんなわけじゃあないが──」
「冗談!待っててくれたんでしょ? ありがとう」
キアラがニコッと微笑む。
「……」
「飾りもさっき買ったし……早く戻ろッ! みんなが待ってる!」
「あ、あぁ……」
2、3歩歩いたところで、ブチャラティがふと振り返る。
「……」
「ブチャラティ……?」
「いや、何でもない……」
そして2人は再び歩き出した。
←To Be Continued…|/