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「プロシュートが私を食事に誘うなんて──しかも、こんな高いリストランテとか……いったいどういう風の吹き回し?」
ワインを片手に、若干 怪訝 そうな表情を浮かべた女が問いかける。
一方俺は、まだ無言のままワインを口に運んだ。
場所は、女の言うとおり──ここらじゃあ有名な老舗のリストランテ──女を口説くには最適の場所。
だが、この口振りからもわかるように、この女を落とすには、そんじょそこらのやり口は通用しない。
そんなことは百も承知──俺は柄にもなく焦っていた。それはホルマジオのあの一言からだ。
***
「アイツよォ、言い寄られてたぜ? しかも相手は、噂の幹部だ」
俺は思わず目を丸くする。しばらくして、煙草の灰が落ちそうになり、慌てて灰皿へと移す。
「なんでオメーがそんなこと知ってんだ?」
「いや、それがよォ、その男、人目も 憚 らず告白しやがってよォ──」
せせら笑うホルマジオとは裏腹に、俺はちっとも穏やかじゃあなかった。
そして思った──してやられたと。それはまさに、隙をつかれた先制攻撃。
俺は、胸の内を悟られないように平然を装って問いかける。
「それで……アイツはなんて?」
「その場で返事はしちゃあいなかったが……まぁ、悪い話じゃあないからなァ。で、こっちの色男さんはよォ? どうすんだァ?」
***
あの場は、適当にあしらったが──内心ヤバイと思った。
相手が幹部となりゃあ、金はもちろん地位もある。容姿もそこそことなりゃあ、アイツにとっちゃあ申し分のない相手だろう。だが──
幹部に楯突くことになろうが、そんなことは構わしねェ──
そう思い、俺は今、アイツの前に座っている。
「オメー……男に言い寄られてるんだってな。しかも相手は、あの幹部だろ?」
「!? ……ホルマジオね……全くあの男、余計なことを──」
「返事……どうすんだ?」
「──そうね、最適の相手だわ……少なくともあなたよりはね」
釘を刺すような、案の定な答えが返ってきた。
「あぁ、そうだろうな……でもよォ、ここで俺も候補として名乗り出たら──実際オメー、どうする……?」
逃がさないと言わんばかりの視線を差し向ける。
「……ハァ? 急に、何言い出すの?」
そういうアイツに歩み寄り、差し出したのは花束だ。しかしそれは、王道のバラの花束じゃあない。俺が差し出したのは赤いアネモネ。その花言葉はあなたを愛する──小細工はなしだ。ただストレートに思いを告げる。
「俺が愛してんのは、オメーただ一人──だから、俺と付き合え──」
上から目線は、俺の意地──アイツの顎を持って唇を寄せる。
告白なんざお手の物。甘い言葉でもってすれば、落ちない女はいなかった。だが、今回ばかりはそう簡単にはいかないようで──
果たして軍配はどちらに上がるのか……それは女のみぞ知る結末だ。
ワインを片手に、若干
一方俺は、まだ無言のままワインを口に運んだ。
場所は、女の言うとおり──ここらじゃあ有名な老舗のリストランテ──女を口説くには最適の場所。
だが、この口振りからもわかるように、この女を落とすには、そんじょそこらのやり口は通用しない。
そんなことは百も承知──俺は柄にもなく焦っていた。それはホルマジオのあの一言からだ。
***
「アイツよォ、言い寄られてたぜ? しかも相手は、噂の幹部だ」
俺は思わず目を丸くする。しばらくして、煙草の灰が落ちそうになり、慌てて灰皿へと移す。
「なんでオメーがそんなこと知ってんだ?」
「いや、それがよォ、その男、人目も
せせら笑うホルマジオとは裏腹に、俺はちっとも穏やかじゃあなかった。
そして思った──してやられたと。それはまさに、隙をつかれた先制攻撃。
俺は、胸の内を悟られないように平然を装って問いかける。
「それで……アイツはなんて?」
「その場で返事はしちゃあいなかったが……まぁ、悪い話じゃあないからなァ。で、こっちの色男さんはよォ? どうすんだァ?」
***
あの場は、適当にあしらったが──内心ヤバイと思った。
相手が幹部となりゃあ、金はもちろん地位もある。容姿もそこそことなりゃあ、アイツにとっちゃあ申し分のない相手だろう。だが──
幹部に楯突くことになろうが、そんなことは構わしねェ──
そう思い、俺は今、アイツの前に座っている。
「オメー……男に言い寄られてるんだってな。しかも相手は、あの幹部だろ?」
「!? ……ホルマジオね……全くあの男、余計なことを──」
「返事……どうすんだ?」
「──そうね、最適の相手だわ……少なくともあなたよりはね」
釘を刺すような、案の定な答えが返ってきた。
「あぁ、そうだろうな……でもよォ、ここで俺も候補として名乗り出たら──実際オメー、どうする……?」
逃がさないと言わんばかりの視線を差し向ける。
「……ハァ? 急に、何言い出すの?」
そういうアイツに歩み寄り、差し出したのは花束だ。しかしそれは、王道のバラの花束じゃあない。俺が差し出したのは赤いアネモネ。その花言葉はあなたを愛する──小細工はなしだ。ただストレートに思いを告げる。
「俺が愛してんのは、オメーただ一人──だから、俺と付き合え──」
上から目線は、俺の意地──アイツの顎を持って唇を寄せる。
告白なんざお手の物。甘い言葉でもってすれば、落ちない女はいなかった。だが、今回ばかりはそう簡単にはいかないようで──
果たして軍配はどちらに上がるのか……それは女のみぞ知る結末だ。
the END