「綺麗だ……」
そういって、あなたが手にかけるのは、ワンピースのジッパー──
するりと下へおろせば、そこには
艶めく白肌が
露わになる。
次にあなたは顎を持ち上げ、ニヒルに微笑み、キスの雨を降らせる──
私の身体はすでに、あなたの触れた手──囁くような甘い吐息──そしてその全てを奪うような唇によって、徐々に熱を帯び始める。
そうなってしまえば、もう後戻りはできない──
私を組み敷きながら、真紅の瞳が問いかける。
「お前は俺を好きになる……これからも、この先もずっとだ……いいな……?」
そう言われてしまえば、私はもう頷くしかない。
そして、再び
艶めく夜に
誘われる──
***
そして今宵もまた──
私の身体は残された痕をなぞりながら、指折り数えてあなたの帰りを待ち侘びていることでしょう。
the END