最近よく目で追ってしまうのは、チームリーダーのあの人──
今も無意識に視線を送ってしまうから、相手もそれに気付いたようで……不意に真紅の瞳とぶつかってしまう。
それが徐々に、艶っぽさを増したかと思うと、おもむろに手を伸ばすのは自らのズボン。ベルトに手をかけ、いかにも下におろさんばかりの仕草に、思わず目を見張る。
すると、口元が吊り上がり、ニヒルな笑みを向けられるから、思わず顔を背けてしまった。
心臓がドキドキしている──
しばらくして、気配に気付き顔を上げると、目の前には愛しい人が──
「お前、さっきのアレ……見てたろ? 続きが見たいなら……今夜、空けておけ」
そんなことを言われたから、もうまともにリーダーを見れなくなってしまった──
私の好きな男はそんな罪な人だ。
the END