【リゾット】
珍しくゆっくり休日デートを楽しんだ後、ネアポリスを一望できる様な場所にやって来る。そこは2人でよく立ち寄るお気に入りの場所。
夕日に照らし出されるキレイな風景に目を奪われていると不意にリゾットが話始める──

「俺は“お前の事を幸せにしてやる”とか……そんな大それた事は言えないが、お前の事は大切に思っている。何より俺にはお前が必要だ……だから、一生俺のそばにいて欲しい……構わないか？」

そう言って、少しはにかむ様な表情を浮かべたリゾットに手を差し伸べられる。その手を取ると、もう離さないと言わんばかりに抱きすくめられる。


【プロシュート】
本命相手だとどうも空回りしがち。珍しくあれこれ考えてはみたものの…直感派なので、結局何気ない平日の夕飯後、後片付けをしている途中に急に話しかけられる。

「おい──」

キアラが呼びかけに振り向いたのを確認すると、机の上に小箱を置いて、どストレートに一言告げる。

「俺と結婚して欲しい──」

同棲はしていたものの、プロシュートには結婚願望なんてないと思っていたので、あまりに突然の出来事に言葉を失っていると──

「おい、何で黙ってんだよ！？　返事はどうした？　んん！？」

なんて、若干テンパっているのか……返事を急かしちゃう。


【ホルマジオ】
いつもデートは、馴染みのバールなのに、今日に限って高級リストランテに誘われる。
珍しいあなぁと思っていたら、いきなりサプライズに108本の薔薇の花束が用意されていて──

「随分待たせちまったかもしれねぇが…俺にはお前しかいない……こんな俺だがよォ、これからも一緒にいて欲しい──結婚してくれないか？」

そう言って花束を手渡される。喜んで受け取ると──

「こんなやり方…俺らしくないのは分かってんだがよォ、こんな時くらいはカッコつけてもいいだろ？」

鼻の下を指で擦りながらちょっと照れた表情を浮かべる。