#jo夢版ワンドロワンライ
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「おいおい、アイツ……どうしたんだァ?」
「──さぁ? 最近ずっとあーだよなァ……まぁ、任務はちゃんと滞りなくやってくれてるからいいけどよォ……あ〜、あれか? 恋煩いってやつか? ったく、しょうがねーなァ」
互いにそう話すイルーゾォとホルマジオの視線の先にいるのは、メローネだ。モスグリーンのソファーに腰掛け、頬杖をつきながらため息付く。その視線は、窓外に向けられてはいるものの……どこか空を見つめているようだ。
普段なら、ベイビィ・フェイスの画面とにらめっこ状態。熱心に母体について調べ上げている様子を目にする事が多いのだが──こんな風に上の空なのは珍しい。
というのも先日、メローネがポロリとギアッチョにこぼした話。
それは単身街に繰り出し、次なるベイビィの母体を探していた時の事──
いきなりとある女性に声をかけられたと言うのだ。
***
「あの〜……」
「ん、俺に何の用だ?」
「その……貴方のその髪……触れてもいいですか?」
その言葉に、思わず目が点になる。何を言い出すのかと思えばこの女……なんだか怪しいな──
自らの普段の行動を棚に上げて、そう思ったメローネは、少し眉間にシワを寄せながら答えた。
「俺の髪に触れたい……? その目的は何だ?」
問いかけられた女は、一瞬目を泳がせるも、すぐさま真っ直ぐメローネを見据えて答えた。
「一目惚れ……しちゃいました」
そう答えると、女はふわりと微笑む。それを見た途端心臓がドクンっと脈打ち、そのまま止まるんじゃあないかとさえ思った。
普段、軽蔑の眼差しなら幾度も向けられるが多いが、こんな風に優しく見つめられたのは、これが初めてだった。
女はメローネの髪をひとすくいして、『綺麗』とだけ告げて去って行った──と言うのだ。
***
メローネに一目惚れしたと言うその女……どんな相手なのか、皆が興味を持った。
あのプロシュートならまだしも、メローネに一目惚れとか……いや、黙っていればそれなりに容姿はいい方だとは思うが。
もとより、その日からメローネのため息は増えるばかり。それは、ホルマジオの言う通り間違いなく恋煩いに違いない。
今度いつ会えるとも分からない相手に、母体候補をおざなりにしているその様は、ある意味その女に夢中になっていることに他ならない。
「──さぁ? 最近ずっとあーだよなァ……まぁ、任務はちゃんと滞りなくやってくれてるからいいけどよォ……あ〜、あれか? 恋煩いってやつか? ったく、しょうがねーなァ」
互いにそう話すイルーゾォとホルマジオの視線の先にいるのは、メローネだ。モスグリーンのソファーに腰掛け、頬杖をつきながらため息付く。その視線は、窓外に向けられてはいるものの……どこか空を見つめているようだ。
普段なら、ベイビィ・フェイスの画面とにらめっこ状態。熱心に母体について調べ上げている様子を目にする事が多いのだが──こんな風に上の空なのは珍しい。
というのも先日、メローネがポロリとギアッチョにこぼした話。
それは単身街に繰り出し、次なるベイビィの母体を探していた時の事──
いきなりとある女性に声をかけられたと言うのだ。
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「あの〜……」
「ん、俺に何の用だ?」
「その……貴方のその髪……触れてもいいですか?」
その言葉に、思わず目が点になる。何を言い出すのかと思えばこの女……なんだか怪しいな──
自らの普段の行動を棚に上げて、そう思ったメローネは、少し眉間にシワを寄せながら答えた。
「俺の髪に触れたい……? その目的は何だ?」
問いかけられた女は、一瞬目を泳がせるも、すぐさま真っ直ぐメローネを見据えて答えた。
「一目惚れ……しちゃいました」
そう答えると、女はふわりと微笑む。それを見た途端心臓がドクンっと脈打ち、そのまま止まるんじゃあないかとさえ思った。
普段、軽蔑の眼差しなら幾度も向けられるが多いが、こんな風に優しく見つめられたのは、これが初めてだった。
女はメローネの髪をひとすくいして、『綺麗』とだけ告げて去って行った──と言うのだ。
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メローネに一目惚れしたと言うその女……どんな相手なのか、皆が興味を持った。
あのプロシュートならまだしも、メローネに一目惚れとか……いや、黙っていればそれなりに容姿はいい方だとは思うが。
もとより、その日からメローネのため息は増えるばかり。それは、ホルマジオの言う通り間違いなく恋煩いに違いない。
今度いつ会えるとも分からない相手に、母体候補をおざなりにしているその様は、ある意味その女に夢中になっていることに他ならない。
the END