#jo夢版ワンドロワンライ
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時刻は午後3時過ぎ──メレンダの時間。
とあるアジトでの出来事──
男が2人、リビングテーブルを囲みながら、何やら言い合いをしているようだ。卓上にあるのは2種類のドルチェ。
「ハンっ、俺のドルチェだろ?」
「あぁ!? 俺のドルチェに決まってんだろォがよォ〜?」
「アイツはチョコが好きだからなァ、絶対俺が買ってきた“トルタ・カプレーゼ”を選ぶ」
「あ? 何言ってんだ、オメーはよォ〜? アイツが選ぶのは、俺が買ってきたカンノーロだせ! この前もこの店のが旨いって言ってたしよォ」
言い争いが徐々にヒートアップしていく。それと共に双方の視線がぶつかり、火花を散らし始める。
まさに一触即発──と思ったその時、アジトにとある人物が戻ってきた。
「ただいま〜……ん? ちょっと、何? 2人とも見つめ合って……何やってんの?」
「プロシュートにギアッチョ……何だお前ら、また喧嘩か?」
そう言われた2人が、一斉に出入り口のドアに目を向ける。そこにいたのはリゾットと1人の女──
どうやら今日はリゾットと共に任務を行っていたようだ。そして2人はおもむろに、女が手に携えているものに注目した。それは紙袋一杯のレモン。
「オメー、それ──」
「あー……これ? 私さ、ちょっとダイエットしようと思っててさ、とりあえず甘い飲み物から控えようかなって話してて──そしたらリゾットが、レモン水ならビタミンもミネラルも摂れるからって。それで、丁度レモンが安かったから買ってきたんだけど……?」
「ハンっ、そういう事なら俺も知ってるぜ? つーかよォ、オメーの為にドルチェ買ってきてやった……」
「ありがとう!……あ、でも私──」
女は不意に視線を下へと落とす。それを横目に、プロシュートはすぐさま話を続ける。
「俺が買ってきたやつは、チョコでもカカオ成分の高いやつだからなァ、確か……抗酸化作用があるポリフェノールっつーもんが多くて、美容にもいいらしいぜ」
「へぇ〜、そうなんだ〜! プロシュートって案外詳しいのね」
女が目を輝かせながら、話に食いついている。その傍らで、黙って聞いていたギアッチョが、今度は負けじと話をし始める。
「アレだな……ダイエットは、単に食いもん変えりゃあいいってもんじゃあねーぜ! 食った分は運動すりゃあいいだけの話だ。今度俺がお前でも続けられそうないい筋トレ、レクチャーしてやるぜ!」
「本当!? 確かにダイエットの基本は、食事と運動だよね〜!」
ギアッチョの話に、女がうんうんと頷いている。
「じゃあ……今日一緒やるか?」
「ちょと待て! 運動なら、俺が夜な夜な手伝ってやってもいいぜ? だから、今夜家に来いよ?」
「おい……とりあえずレモン水は俺も飲みたい……それにその量のレモンをさばくのは大変だろう? 簡単な料理としてなら振舞ってやろうか?」
更にはリゾットも話に割り込んできた。
思わぬ相手の乱入に、プロシュートとギアッチョは一瞬目を丸くするも、すぐさま女へのアピールを開始し始める。
「今夜は俺とだろ?」
「いいや、俺とだよな!?」
「俺……だろ?」
この構図を見るに……どうやらこの3人──
しかしその反面、迫りくる波の様に詰め寄られた女は、苦笑いを浮かべながら、ゆっくり後退る。しかし、彼らはそのことに気付くこともなく……更に三者三様の意見が入り乱れ、対立し始める。
誰一人譲ることはない男3人の姿がそこにはあるようで──
さて、今夜は誰がこの女をものするのだろうか…….そして、今後その軍配がどこに上がるのか──今の所、まだ誰にも分からない。
とあるアジトでの出来事──
男が2人、リビングテーブルを囲みながら、何やら言い合いをしているようだ。卓上にあるのは2種類のドルチェ。
「ハンっ、俺のドルチェだろ?」
「あぁ!? 俺のドルチェに決まってんだろォがよォ〜?」
「アイツはチョコが好きだからなァ、絶対俺が買ってきた“トルタ・カプレーゼ”を選ぶ」
「あ? 何言ってんだ、オメーはよォ〜? アイツが選ぶのは、俺が買ってきたカンノーロだせ! この前もこの店のが旨いって言ってたしよォ」
言い争いが徐々にヒートアップしていく。それと共に双方の視線がぶつかり、火花を散らし始める。
まさに一触即発──と思ったその時、アジトにとある人物が戻ってきた。
「ただいま〜……ん? ちょっと、何? 2人とも見つめ合って……何やってんの?」
「プロシュートにギアッチョ……何だお前ら、また喧嘩か?」
そう言われた2人が、一斉に出入り口のドアに目を向ける。そこにいたのはリゾットと1人の女──
どうやら今日はリゾットと共に任務を行っていたようだ。そして2人はおもむろに、女が手に携えているものに注目した。それは紙袋一杯のレモン。
「オメー、それ──」
「あー……これ? 私さ、ちょっとダイエットしようと思っててさ、とりあえず甘い飲み物から控えようかなって話してて──そしたらリゾットが、レモン水ならビタミンもミネラルも摂れるからって。それで、丁度レモンが安かったから買ってきたんだけど……?」
「ハンっ、そういう事なら俺も知ってるぜ? つーかよォ、オメーの為にドルチェ買ってきてやった……」
「ありがとう!……あ、でも私──」
女は不意に視線を下へと落とす。それを横目に、プロシュートはすぐさま話を続ける。
「俺が買ってきたやつは、チョコでもカカオ成分の高いやつだからなァ、確か……抗酸化作用があるポリフェノールっつーもんが多くて、美容にもいいらしいぜ」
「へぇ〜、そうなんだ〜! プロシュートって案外詳しいのね」
女が目を輝かせながら、話に食いついている。その傍らで、黙って聞いていたギアッチョが、今度は負けじと話をし始める。
「アレだな……ダイエットは、単に食いもん変えりゃあいいってもんじゃあねーぜ! 食った分は運動すりゃあいいだけの話だ。今度俺がお前でも続けられそうないい筋トレ、レクチャーしてやるぜ!」
「本当!? 確かにダイエットの基本は、食事と運動だよね〜!」
ギアッチョの話に、女がうんうんと頷いている。
「じゃあ……今日一緒やるか?」
「ちょと待て! 運動なら、俺が夜な夜な手伝ってやってもいいぜ? だから、今夜家に来いよ?」
「おい……とりあえずレモン水は俺も飲みたい……それにその量のレモンをさばくのは大変だろう? 簡単な料理としてなら振舞ってやろうか?」
更にはリゾットも話に割り込んできた。
思わぬ相手の乱入に、プロシュートとギアッチョは一瞬目を丸くするも、すぐさま女へのアピールを開始し始める。
「今夜は俺とだろ?」
「いいや、俺とだよな!?」
「俺……だろ?」
この構図を見るに……どうやらこの3人──
しかしその反面、迫りくる波の様に詰め寄られた女は、苦笑いを浮かべながら、ゆっくり後退る。しかし、彼らはそのことに気付くこともなく……更に三者三様の意見が入り乱れ、対立し始める。
誰一人譲ることはない男3人の姿がそこにはあるようで──
さて、今夜は誰がこの女をものするのだろうか…….そして、今後その軍配がどこに上がるのか──今の所、まだ誰にも分からない。
the END