#jo夢版ワンドロワンライ
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昼過ぎ──
ミスタと一緒にとある任務で外に出ていた私は、いつものリストランテ『Libeccio』リベッチオへと戻る。
疲れたと言わんばかりに椅子に腰を下ろしたミスタに、私は問いかける。
「ミスタってさ……あの子のこと、好きでしょう?」
「えッ!?」
一瞬にして目が泳ぐ──ストレートな性格な故に反応も分かりやすい。
「お、お前、何でその事……!?」
「別に隠す必要ないじゃん、私とミスタの仲でしょう? なんなら相談にのるよ?」
***
あの場では、明るく振る舞ってはいたものの──ミスタが他用でLibeccioを去った後、頬杖をつきながら、深くため息づく。
──やっぱり“あの子”だった。“あの子”とは、よく通る道沿いにある花屋の店員さん。明るく気さくに振る舞うその子は、看板娘。
ミスタの気持ちには薄々気付いていたけど、あんなあからさまな態度を取られると──再び大きくため息づいた時、そこに現れたのはブチャラティだ。
「どうした? 大きなため息が漏れてるぞ?」
「──別になんでもない」
「そうか? 俺には話を聞いて欲しいと言っているように見えるが……? ミスタのことで──」
「──!」
言葉が出なかった。ブチャラティにはいつも見透かされる。しばらく黙っていたが、ポツリと溢してしまう。
「やっぱり、あの子ことが好きだって……」
「そうか……でも、お前はわざと聞いた。その事を否定して欲しかったから……そうだろ?」
「…………」
「俺が聞いてやるよ、お前の気が済むまでな──」
「……ありがとう」
その言葉に、ブチャラティがやるせなく微笑む。そして、胸の内に思う事は──
『全く、こっちの気も知らないでよォ……』
その事は彼女はまだ知らない──
ミスタと一緒にとある任務で外に出ていた私は、いつものリストランテ『Libeccio』リベッチオへと戻る。
疲れたと言わんばかりに椅子に腰を下ろしたミスタに、私は問いかける。
「ミスタってさ……あの子のこと、好きでしょう?」
「えッ!?」
一瞬にして目が泳ぐ──ストレートな性格な故に反応も分かりやすい。
「お、お前、何でその事……!?」
「別に隠す必要ないじゃん、私とミスタの仲でしょう? なんなら相談にのるよ?」
***
あの場では、明るく振る舞ってはいたものの──ミスタが他用でLibeccioを去った後、頬杖をつきながら、深くため息づく。
──やっぱり“あの子”だった。“あの子”とは、よく通る道沿いにある花屋の店員さん。明るく気さくに振る舞うその子は、看板娘。
ミスタの気持ちには薄々気付いていたけど、あんなあからさまな態度を取られると──再び大きくため息づいた時、そこに現れたのはブチャラティだ。
「どうした? 大きなため息が漏れてるぞ?」
「──別になんでもない」
「そうか? 俺には話を聞いて欲しいと言っているように見えるが……? ミスタのことで──」
「──!」
言葉が出なかった。ブチャラティにはいつも見透かされる。しばらく黙っていたが、ポツリと溢してしまう。
「やっぱり、あの子ことが好きだって……」
「そうか……でも、お前はわざと聞いた。その事を否定して欲しかったから……そうだろ?」
「…………」
「俺が聞いてやるよ、お前の気が済むまでな──」
「……ありがとう」
その言葉に、ブチャラティがやるせなく微笑む。そして、胸の内に思う事は──
『全く、こっちの気も知らないでよォ……』
その事は彼女はまだ知らない──
the END
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