#jo夢版ワンドロワンライ
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ぼくの名前は岸辺露伴……マンガ家だ。
ぼくは今、杜王町のとあるカフェで待ち合わせをしている。編集担当とかって? そうじゃあない……今回アシスタントをお願いする女性とだ。
彼女とは些細な事をきっかけに知り合ったのだが……今回アシスタントを頼むことになったきっかけも些細な事──彼女が将来デザインに関する職に就きたいとこぼしたのを聞いて、その経験の足しくらいにはなるだろうとぼくから提案したのだ。まぁ、丁度原稿の締め切りが近づいていたこともあったから、普段雇わないアシスタントをお願いしたのだ。
随分と前置きが長くなってしまったな……そう思っていると、丁度彼女が現れる。
「先生! ……お待たせしちゃいましたか?」
「いや……ぼくもついさっき来たところだ。じゃあ、早速ぼくの自宅兼アトリエへ行こうか」
そう言いながら、一路ぼくの家へと向かう。
途中、仗助らに出会さないかだけが気がかりだったが……運良く誰にも会わず自宅へと帰り着く事が出来た。
「さぁ、入ってくれ」
「お邪魔します……あっ、先生これ──」
ドアを開けて誘うぼくに、玄関まで足を踏み入れた彼女が、何やら手渡してきた。
「差し入れです。よかったら後で食べてください」
「……そんな気遣いは無用だったのだが……ありがとう。後でいただくよ」
中に入った彼女は、少し落ち着かない様子であたりを見回していた。
「あ、あの〜、私は何をお手伝いしたらいいですか?」
「とりあえず……荷物はそこにでも置いといてくれ」
「はい……」
「それと……喉が乾いたら、そこの棚と冷蔵庫に飲み物があるから適当に飲んでくれ。お茶、ジュース、コーヒー、紅茶……一通りは用意してある。あぁ、お菓子もある……ケーキ、ドーナツ、チョコにクッキーや煎餅……後はフルーツやプリンなんかもあるから、どれでも好きな物を食べてくれ。疲れたら2階のゲストルームで休んでくれても構わない。食事は後でデリバリーを頼むつもりだし、なんならそのまま泊まってくれても──」
話の途中、チラリと彼女を垣間見ると、すごく困惑した表情を浮かべている。
「どうかしたか……?」
「い、いや……私が先生を手助けしにきたのに……なんだか私の方が色々気を使ってもらっちゃったみたいで……」
「構わない……ぼくが勝手にしたことだ。それと、前から言いたかったのだが──」
「何ですか?」
「2人の時くらい……先生はやめてくれ」
「じゃあなんて呼んだらいいですか……?」
「名前でいいんじゃあないか……」
「じゃあ、露伴さん」
そう言って彼女が微笑む。若干引かれたかとも思ったのだが、この反応は──?
そんな思惑を悟られないように、ポーカーフェイスで答える。
「じゃあ、とりあえずアトリエは2階だから案内する──」
「あっ、はい」
2階へと向かうぼくの背後で、彼女がニコリと微笑んだのをぼくは知らない──
だがしかし、ただ一つ言える事。それは──
この岸辺露伴でも、恋する相手には至れり尽くせりしたくなるもの……と言う事だ。
ぼくは今、杜王町のとあるカフェで待ち合わせをしている。編集担当とかって? そうじゃあない……今回アシスタントをお願いする女性とだ。
彼女とは些細な事をきっかけに知り合ったのだが……今回アシスタントを頼むことになったきっかけも些細な事──彼女が将来デザインに関する職に就きたいとこぼしたのを聞いて、その経験の足しくらいにはなるだろうとぼくから提案したのだ。まぁ、丁度原稿の締め切りが近づいていたこともあったから、普段雇わないアシスタントをお願いしたのだ。
随分と前置きが長くなってしまったな……そう思っていると、丁度彼女が現れる。
「先生! ……お待たせしちゃいましたか?」
「いや……ぼくもついさっき来たところだ。じゃあ、早速ぼくの自宅兼アトリエへ行こうか」
そう言いながら、一路ぼくの家へと向かう。
途中、仗助らに出会さないかだけが気がかりだったが……運良く誰にも会わず自宅へと帰り着く事が出来た。
「さぁ、入ってくれ」
「お邪魔します……あっ、先生これ──」
ドアを開けて誘うぼくに、玄関まで足を踏み入れた彼女が、何やら手渡してきた。
「差し入れです。よかったら後で食べてください」
「……そんな気遣いは無用だったのだが……ありがとう。後でいただくよ」
中に入った彼女は、少し落ち着かない様子であたりを見回していた。
「あ、あの〜、私は何をお手伝いしたらいいですか?」
「とりあえず……荷物はそこにでも置いといてくれ」
「はい……」
「それと……喉が乾いたら、そこの棚と冷蔵庫に飲み物があるから適当に飲んでくれ。お茶、ジュース、コーヒー、紅茶……一通りは用意してある。あぁ、お菓子もある……ケーキ、ドーナツ、チョコにクッキーや煎餅……後はフルーツやプリンなんかもあるから、どれでも好きな物を食べてくれ。疲れたら2階のゲストルームで休んでくれても構わない。食事は後でデリバリーを頼むつもりだし、なんならそのまま泊まってくれても──」
話の途中、チラリと彼女を垣間見ると、すごく困惑した表情を浮かべている。
「どうかしたか……?」
「い、いや……私が先生を手助けしにきたのに……なんだか私の方が色々気を使ってもらっちゃったみたいで……」
「構わない……ぼくが勝手にしたことだ。それと、前から言いたかったのだが──」
「何ですか?」
「2人の時くらい……先生はやめてくれ」
「じゃあなんて呼んだらいいですか……?」
「名前でいいんじゃあないか……」
「じゃあ、露伴さん」
そう言って彼女が微笑む。若干引かれたかとも思ったのだが、この反応は──?
そんな思惑を悟られないように、ポーカーフェイスで答える。
「じゃあ、とりあえずアトリエは2階だから案内する──」
「あっ、はい」
2階へと向かうぼくの背後で、彼女がニコリと微笑んだのをぼくは知らない──
だがしかし、ただ一つ言える事。それは──
この岸辺露伴でも、恋する相手には至れり尽くせりしたくなるもの……と言う事だ。
the END