ジョジョプラス
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俺はきっとアイツに昔を重ね見ているのかもしれない……
かつて俺は1人の女性に恋をした……多分彼女以上の女性はもう現れないだろう……しかし、そんな俺の愛した彼女はもういない……そう……俺はこの手で彼女の事を──
***
ハッとして目覚める。それはすごく幸せだった日々と隣り合わせにあった胸くそ悪い程に最悪で……すごく悲しい夢──
「どうしたの? すごい汗……うなされてたけど……」
どうやら俺は、アジトのソファーでうたた寝をしていたらしい。心配そうな眼差しを向けるアイツに、どこかホッとしている自分がいる。そして、重ねてしまう……彼女の面影を──
「…………」
聞こえるかどうかの小さなうわ言が口を突いて出る。その名前に、一瞬眉を潜めるもアイツは聞こえないフリをした。
「水……飲むでしょう? 持ってくるね」
そう言って立ち上がるアイツの腕を掴む。
「行くな……今だけ、ここに居ろよ……いや、居てくれ……」
なんでそんな言葉を言ったのかは、自分でもよく分かっている。俺は最低だ。
『分かった』と言って俺の手を握るアイツを、徐に引き寄せ口付ける。しかし、それ以上はしない──胸の奥で、いつも感情にブレーキをかけてしまう。
アイツもいつの日か彼女の様に俺を裏切るのだろうと、そう思ってしまう前に──
あの時のような思いはもう懲り懲りだ。でも、もしそうなった時、今度はいっそのこと、こいつになら殺されてもいいだろう──ただ今だけは、あの時の様にただ──
夢見心地のまま、俺はまた過ちを犯そうとしている。
その事はきっと、アイツだけが知っている──
かつて俺は1人の女性に恋をした……多分彼女以上の女性はもう現れないだろう……しかし、そんな俺の愛した彼女はもういない……そう……俺はこの手で彼女の事を──
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ハッとして目覚める。それはすごく幸せだった日々と隣り合わせにあった胸くそ悪い程に最悪で……すごく悲しい夢──
「どうしたの? すごい汗……うなされてたけど……」
どうやら俺は、アジトのソファーでうたた寝をしていたらしい。心配そうな眼差しを向けるアイツに、どこかホッとしている自分がいる。そして、重ねてしまう……彼女の面影を──
「…………」
聞こえるかどうかの小さなうわ言が口を突いて出る。その名前に、一瞬眉を潜めるもアイツは聞こえないフリをした。
「水……飲むでしょう? 持ってくるね」
そう言って立ち上がるアイツの腕を掴む。
「行くな……今だけ、ここに居ろよ……いや、居てくれ……」
なんでそんな言葉を言ったのかは、自分でもよく分かっている。俺は最低だ。
『分かった』と言って俺の手を握るアイツを、徐に引き寄せ口付ける。しかし、それ以上はしない──胸の奥で、いつも感情にブレーキをかけてしまう。
アイツもいつの日か彼女の様に俺を裏切るのだろうと、そう思ってしまう前に──
あの時のような思いはもう懲り懲りだ。でも、もしそうなった時、今度はいっそのこと、こいつになら殺されてもいいだろう──ただ今だけは、あの時の様にただ──
夢見心地のまま、俺はまた過ちを犯そうとしている。
その事はきっと、アイツだけが知っている──
the END