#jo夢版ワンドロワンライ
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“中途半端な仕事はしねぇ…”
一応これが俺の任務に対するスタンスだ。
ボスからの待遇は気にいらねぇが、それすらまともに出来ねーってのは、俺の沽券に関わるからだ。そんな任務と同じくらい、アイツに対しても中途半端にするつもりは更々ない──
「ちょっと出かけてくる──」
車のキーを指でくるくると踊らせながら、俺はアジトを後にする。向かった先はアイツの職場。しばらくすると、『お待たせ』と言いながら、アイツが車の元へと駆け寄る。
「……別に待ってねーよ! いいから早く乗れよ」
そして助手席にアイツが乗り込むと、すぐさま車を走らせる。
「つーかよォ、ギャングを足に使うカタギは、オメーくらいだろォなァ」
「何よ、その言い方……彼氏に迎えを頼んだだけじゃない」
口を尖らせながら、ふんっと顔を背ける。
「悪かったっての……で、どこに行きてーんだ?」
「海!」
「またかよ、好きだな」
「いいじゃん! ハイウェイかっ飛ばしちゃって!」
「じゃあよォ、しっかり捕まってろよ」
そんな事を話しながら、嬉しそうに窓外に目を向けるアイツを横目に、俺はふと思う。
アイツは俺がギャングなのは知っている。だが、”何をしているか“は知らない……いや、言えるわけがない……
暗殺者なんざいつ返り討ちに合うとも分からねぇ稼業だ……だからこそ、出来る限りアイツの幸せそうな顔を見ていたい……
アイツを笑顔にできない事こそ、ある意味俺の沽券に関わる事なのかもしれない。
一応これが俺の任務に対するスタンスだ。
ボスからの待遇は気にいらねぇが、それすらまともに出来ねーってのは、俺の沽券に関わるからだ。そんな任務と同じくらい、アイツに対しても中途半端にするつもりは更々ない──
「ちょっと出かけてくる──」
車のキーを指でくるくると踊らせながら、俺はアジトを後にする。向かった先はアイツの職場。しばらくすると、『お待たせ』と言いながら、アイツが車の元へと駆け寄る。
「……別に待ってねーよ! いいから早く乗れよ」
そして助手席にアイツが乗り込むと、すぐさま車を走らせる。
「つーかよォ、ギャングを足に使うカタギは、オメーくらいだろォなァ」
「何よ、その言い方……彼氏に迎えを頼んだだけじゃない」
口を尖らせながら、ふんっと顔を背ける。
「悪かったっての……で、どこに行きてーんだ?」
「海!」
「またかよ、好きだな」
「いいじゃん! ハイウェイかっ飛ばしちゃって!」
「じゃあよォ、しっかり捕まってろよ」
そんな事を話しながら、嬉しそうに窓外に目を向けるアイツを横目に、俺はふと思う。
アイツは俺がギャングなのは知っている。だが、”何をしているか“は知らない……いや、言えるわけがない……
暗殺者なんざいつ返り討ちに合うとも分からねぇ稼業だ……だからこそ、出来る限りアイツの幸せそうな顔を見ていたい……
アイツを笑顔にできない事こそ、ある意味俺の沽券に関わる事なのかもしれない。
the END