あの日──
あなたを失った私は、今もどこかにあなたの面影を追い求めてしまう──
あなたを忘れることなんて、私には到底出来ないけれど……あなたはそれを決して望みはしない。
それはいつの日か、あなたが私に言った言葉──
『もし俺が、命を落としたその時は──
俺の事は、それっきり忘れろ……』
結局……私は今でもあなたの事が──
でも……
あなたが触れる手の温もりを──
優しく口付けるその感覚も──いつしか忘れてしまうのだろう……
そして、あなたのいないこの日常に……
私の心さえも、慣れてしまうのだろうか──
the END