#jo夢版ワンドロワンライ
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「あっ……!」
そう言って、アイツが俺の一歩先を歩む。その視線の先に“ヤツ”を見つけたからだ。一方で、声をかけられた“ヤツ”もやおら振り返り、アイツの方に向き直る。
「ねぇ、お願いしてた例の件……どうなった?」
「あぁ、すでに調べはついてる……後でまとめて情報を送ってやるよ」
「本当!? やっぱり仕事早いわ〜! さっすがみんなの頼れる兄貴だよ!」
「ハンッ、オメーは本当、そういう時だけ調子いいよなァ……」
へへっと、無邪気なアイツの笑顔に、“ヤツ”も柄にもなく見たことのないような微笑みを向けていやがるから、余計に腹ただしい。
「これからも頼りにしてるからね、兄貴ィ!」
「まぁ、この借りは高ェからな?」
「ハイハイ、わかってますよ〜! じゃあまた後で!」
そう言いつつ、“ヤツ”を見送ったアイツが俺の隣に戻ってきた。俺は、眉間にシワを寄せつつ問いかける。
「おまえよォ〜、たまにアイツのこと“兄貴”って呼ぶよなァ……なんだ? おまえもアイツのことを兄貴分だと慕ってんのかよっ!?」
「ん? 何で急にそんなこと聞くの?」
「……別に」
これは明らかな嫉妬だ。本当……自分で自分が情けなくなってしまう。
そう思いながら、顔を背けた俺を見て、アイツが鼻で笑うのがわかったから、思わず声を荒げてしまう。
「おい! 何がおかしいんだ!? バカにしてんのか、クソが!?」
「え? バカになんてしてないよ。たださそれってさ……嫉妬かなって思って」
さらには、ニヒルな笑みまで向けられてしまう。完全にコケにされたと思う反面、惚れた弱み──図星を突かれてしまっているから、もはや何も言い返せない。
「──だったらなんだよ? 俺だって、おまえの彼氏なんだからよォ、頼ってもらいたいって思って、何が悪ィんだよ……」
少し愚痴っぽくなってしまうのは、情けない証拠。俺はこいつの彼氏としては、まだまだ頼りない存在なんだと思い知らされる。そう思った矢先、不意に手を握られた。
「何言ってんの? 私は頼りにしてるよ? だって、誰よりも私のことを好きでいてくれてるし、もちろん私も好きだしさ……何よりこうして互いに支え合えるのは、ギアッチョだけだよ?」
柔らかな笑みを向けられてしまうから、赤らむ顔を見られないようにと、再び顔を背けた。
「そうかよ……」
「そうだよ! それにさっきプロシュートに頼んでたのは──」
「あ、なんだよ?」
「ううん……別に対した案件じゃないから──気にしないで!」
「あぁ、そうかよ。それより……アイツとコソコソすんのもやめろよな……」
「えっと〜……それは妬きもち?」
「あぁ!? んなわけねーだろォがよ!? 調子に乗ってんじゃあねーよ! ボケがっ!」
「もう……言い方が酷いよ……でも、まぁ──」
「……なんだよ?」
「なんでもない!」
そう言って、再び俺の一歩先ゆくアイツの背中に、どうにも頭が上がらない俺は、遠分弟ポジションなのかもしれない。でもその内、頼れる兄貴分を超えてみせると、密かな闘志を燃やすのだった。
(プロシュートにお願いしてたのは、ギアッチョに贈るためのプレゼントの情報…だったとか)
そう言って、アイツが俺の一歩先を歩む。その視線の先に“ヤツ”を見つけたからだ。一方で、声をかけられた“ヤツ”もやおら振り返り、アイツの方に向き直る。
「ねぇ、お願いしてた例の件……どうなった?」
「あぁ、すでに調べはついてる……後でまとめて情報を送ってやるよ」
「本当!? やっぱり仕事早いわ〜! さっすがみんなの頼れる兄貴だよ!」
「ハンッ、オメーは本当、そういう時だけ調子いいよなァ……」
へへっと、無邪気なアイツの笑顔に、“ヤツ”も柄にもなく見たことのないような微笑みを向けていやがるから、余計に腹ただしい。
「これからも頼りにしてるからね、兄貴ィ!」
「まぁ、この借りは高ェからな?」
「ハイハイ、わかってますよ〜! じゃあまた後で!」
そう言いつつ、“ヤツ”を見送ったアイツが俺の隣に戻ってきた。俺は、眉間にシワを寄せつつ問いかける。
「おまえよォ〜、たまにアイツのこと“兄貴”って呼ぶよなァ……なんだ? おまえもアイツのことを兄貴分だと慕ってんのかよっ!?」
「ん? 何で急にそんなこと聞くの?」
「……別に」
これは明らかな嫉妬だ。本当……自分で自分が情けなくなってしまう。
そう思いながら、顔を背けた俺を見て、アイツが鼻で笑うのがわかったから、思わず声を荒げてしまう。
「おい! 何がおかしいんだ!? バカにしてんのか、クソが!?」
「え? バカになんてしてないよ。たださそれってさ……嫉妬かなって思って」
さらには、ニヒルな笑みまで向けられてしまう。完全にコケにされたと思う反面、惚れた弱み──図星を突かれてしまっているから、もはや何も言い返せない。
「──だったらなんだよ? 俺だって、おまえの彼氏なんだからよォ、頼ってもらいたいって思って、何が悪ィんだよ……」
少し愚痴っぽくなってしまうのは、情けない証拠。俺はこいつの彼氏としては、まだまだ頼りない存在なんだと思い知らされる。そう思った矢先、不意に手を握られた。
「何言ってんの? 私は頼りにしてるよ? だって、誰よりも私のことを好きでいてくれてるし、もちろん私も好きだしさ……何よりこうして互いに支え合えるのは、ギアッチョだけだよ?」
柔らかな笑みを向けられてしまうから、赤らむ顔を見られないようにと、再び顔を背けた。
「そうかよ……」
「そうだよ! それにさっきプロシュートに頼んでたのは──」
「あ、なんだよ?」
「ううん……別に対した案件じゃないから──気にしないで!」
「あぁ、そうかよ。それより……アイツとコソコソすんのもやめろよな……」
「えっと〜……それは妬きもち?」
「あぁ!? んなわけねーだろォがよ!? 調子に乗ってんじゃあねーよ! ボケがっ!」
「もう……言い方が酷いよ……でも、まぁ──」
「……なんだよ?」
「なんでもない!」
そう言って、再び俺の一歩先ゆくアイツの背中に、どうにも頭が上がらない俺は、遠分弟ポジションなのかもしれない。でもその内、頼れる兄貴分を超えてみせると、密かな闘志を燃やすのだった。
(プロシュートにお願いしてたのは、ギアッチョに贈るためのプレゼントの情報…だったとか)
the END