シュガーハイウェイ
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
夜更け頃──
任務の報告をする為に、私は足早にチームのアジトへと向かう。
その途中、道路脇に止まる一台のスポーツカーが目に留まる。真っ赤に染まったそのボディーには見覚えがあった──車の持ち主はギアッチョだ。
私は真っ直ぐ彼の車の方へと向かう。
「ねぇ……こんな所で何してるの?」
「お前を待ってた……乗れよ」
そう誘われた私は、助手席のドアを開けて彼の隣に座る。
そして私を乗せた車は、すぐさま走り出す。一体どこへ向かうというのか──
見えてきた緑の標識に沿って車を走らせれば、アウトストラーダへの入り口へと繋がる。ナポリとミラノとを結ぶ高速道路A1、通称“太陽の高速道路アウトストラーダ・デル・ソーレ”を直走る。
ギアッチョが私をドライブに誘う時は、彼の心に何かがあった時。
どこに行くわけでもなく、ただアウトストラーダを走り続ける。
「ねぇ、今日はどこに連れてってくれるの?」
「そうだなァ──」
しばらくの沈黙の後、ギアッチョが口を開く。
「誰もいない所。もしくは、俺達の事を誰も知らない所まで──」
「そうね……じゃあ、このまま連れてって──」
そう言って、ギアッチョの左手に自らの右手を重ねる。運転中の彼は、ただ前を見据えたまま、私の手を握り返す。
「誰も知らない所──ジャポーネとか?」
「あぁ? まさかだろ? 大体よォ、道繋がってねーよ」
「あ〜、そういえば、そうだね!」
そんな会話で戯れ合いながら、私達は夜のドライブを楽しむ。
不意に窓外に目を向ければ、車のスピードに合わせて、街灯のオレンジが流れて見える。
本当にこのまま2人で……できれば、人生の最期まで私を一緒に連れて行って欲しい──
そんな夜のドライブはまだまだ続きそうだ。
任務の報告をする為に、私は足早にチームのアジトへと向かう。
その途中、道路脇に止まる一台のスポーツカーが目に留まる。真っ赤に染まったそのボディーには見覚えがあった──車の持ち主はギアッチョだ。
私は真っ直ぐ彼の車の方へと向かう。
「ねぇ……こんな所で何してるの?」
「お前を待ってた……乗れよ」
そう誘われた私は、助手席のドアを開けて彼の隣に座る。
そして私を乗せた車は、すぐさま走り出す。一体どこへ向かうというのか──
見えてきた緑の標識に沿って車を走らせれば、アウトストラーダへの入り口へと繋がる。ナポリとミラノとを結ぶ高速道路A1、通称“太陽の高速道路アウトストラーダ・デル・ソーレ”を直走る。
ギアッチョが私をドライブに誘う時は、彼の心に何かがあった時。
どこに行くわけでもなく、ただアウトストラーダを走り続ける。
「ねぇ、今日はどこに連れてってくれるの?」
「そうだなァ──」
しばらくの沈黙の後、ギアッチョが口を開く。
「誰もいない所。もしくは、俺達の事を誰も知らない所まで──」
「そうね……じゃあ、このまま連れてって──」
そう言って、ギアッチョの左手に自らの右手を重ねる。運転中の彼は、ただ前を見据えたまま、私の手を握り返す。
「誰も知らない所──ジャポーネとか?」
「あぁ? まさかだろ? 大体よォ、道繋がってねーよ」
「あ〜、そういえば、そうだね!」
そんな会話で戯れ合いながら、私達は夜のドライブを楽しむ。
不意に窓外に目を向ければ、車のスピードに合わせて、街灯のオレンジが流れて見える。
本当にこのまま2人で……できれば、人生の最期まで私を一緒に連れて行って欲しい──
そんな夜のドライブはまだまだ続きそうだ。
the END