夏は雨晒し
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「…本当に、もういないのね……」
私はある墓石に花を手向ける。
それは、あなたの髪色みたいに淡い水色のネモフィラ──
そこには私の愛する人が眠っている──
今日は雨──
雨に色等ついてはいないけど、私には見える……
そこに降り注ぐは淡い水色。
私は言った──
「行かないで……ねぇ、側にいてよ……」
でも、あなたは行ってしまった。
『俺達は栄光を掴む為、もう後戻りは出来ない』
ねぇ…、それって一体、何の意味があるの……?
「ねぇ、行かないでよ──」
君の声に触れて泣いて噛み付いて……
ねぇ、泣いてるの? それともそれは雨のせい……?
この雨が止んだら……今度は笑顔を見せてよ?
怒っているような、それでも優しいような、いつもの口調で私の名を呼んで──
そしてまた、あなたの隣で一緒に時を刻んでいたいだなんて、今更もう遅いけど……
「会いたい……」
私は墓石の前でひざまずき、空を仰ぐ──
これは雨……
頬を伝うのは、ただの生温い雨──
私はある墓石に花を手向ける。
それは、あなたの髪色みたいに淡い水色のネモフィラ──
そこには私の愛する人が眠っている──
今日は雨──
雨に色等ついてはいないけど、私には見える……
そこに降り注ぐは淡い水色。
私は言った──
「行かないで……ねぇ、側にいてよ……」
でも、あなたは行ってしまった。
『俺達は栄光を掴む為、もう後戻りは出来ない』
ねぇ…、それって一体、何の意味があるの……?
「ねぇ、行かないでよ──」
君の声に触れて泣いて噛み付いて……
ねぇ、泣いてるの? それともそれは雨のせい……?
この雨が止んだら……今度は笑顔を見せてよ?
怒っているような、それでも優しいような、いつもの口調で私の名を呼んで──
そしてまた、あなたの隣で一緒に時を刻んでいたいだなんて、今更もう遅いけど……
「会いたい……」
私は墓石の前でひざまずき、空を仰ぐ──
これは雨……
頬を伝うのは、ただの生温い雨──
the END