接吻(キスの日ver.)
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その日は、メンバーみんなとアジトで飲んでいた。お酒はそんなに強くない私は、いつの間にか眠ってしまっていたようで──耳元の吐息とリップ音に薄っすら気付き、目を開けた。ぼんやりと見上げる先にいたのはリゾットだ。
「なんだ、もう起きてしまったのか……」
「えっ……今……?」
閑散としていることに気付き、ゆっくり起き上がる。辺りを見渡すも、そこには空の酒瓶が転がっているだけ。
「みんなは……?」
「もういないな……お開きにして帰したところだ。まぁ、プロシュートだけは最後まで粘って中々帰らなかったがなァ。だから、そのここにいるのは俺とお前だけだ」
そう言って、再びソファーに組み敷かれてしまう。お楽しみはこれからだと言わんばかりに首元に顔を埋められ、思わず声を漏らしてしまう。でも、ここはアジト。しかも私とリゾットは恋人同士でもなんでもない、ただの仲間だ……少なくとも今はまだ──
我に返った私は、流されまいと両手で押し退ける。
「ち、ちょっと待って……!」
「どうした……? 何を待つというんだ?」
「だって、私達そんな関係じゃあないでしょう? それに──リゾットと体だけの関係だなんて……そんなの嫌……」
私の言葉に、リゾットが一旦動きを止める。
「そうだな……この状況なら、“体から始まる関係”になりそうだなァ」
ニヤリと口角を吊り上げ、再び距離を近づけようとする彼に、私は言い放つ。
「せめてこう言ってよ。“キスから始まる関係”だって──」
そう言い放ち、私は彼にまたがり唇を奪う──それは酔いに任せた行為。誘われるように舌が絡み合い、結局は彼のペースに持っていかれる。
しばらくして、糸を引きながら唇が離された。
「それも悪くはないな……今から深く交わる始まりとしてはなァ」
すぐさまマウントを取り返され、真紅の瞳に見下される。そして再びキスから始まる行為に、私はきっと、身も心も溶けてしまいそうになることだろう。
「なんだ、もう起きてしまったのか……」
「えっ……今……?」
閑散としていることに気付き、ゆっくり起き上がる。辺りを見渡すも、そこには空の酒瓶が転がっているだけ。
「みんなは……?」
「もういないな……お開きにして帰したところだ。まぁ、プロシュートだけは最後まで粘って中々帰らなかったがなァ。だから、そのここにいるのは俺とお前だけだ」
そう言って、再びソファーに組み敷かれてしまう。お楽しみはこれからだと言わんばかりに首元に顔を埋められ、思わず声を漏らしてしまう。でも、ここはアジト。しかも私とリゾットは恋人同士でもなんでもない、ただの仲間だ……少なくとも今はまだ──
我に返った私は、流されまいと両手で押し退ける。
「ち、ちょっと待って……!」
「どうした……? 何を待つというんだ?」
「だって、私達そんな関係じゃあないでしょう? それに──リゾットと体だけの関係だなんて……そんなの嫌……」
私の言葉に、リゾットが一旦動きを止める。
「そうだな……この状況なら、“体から始まる関係”になりそうだなァ」
ニヤリと口角を吊り上げ、再び距離を近づけようとする彼に、私は言い放つ。
「せめてこう言ってよ。“キスから始まる関係”だって──」
そう言い放ち、私は彼にまたがり唇を奪う──それは酔いに任せた行為。誘われるように舌が絡み合い、結局は彼のペースに持っていかれる。
しばらくして、糸を引きながら唇が離された。
「それも悪くはないな……今から深く交わる始まりとしてはなァ」
すぐさまマウントを取り返され、真紅の瞳に見下される。そして再びキスから始まる行為に、私はきっと、身も心も溶けてしまいそうになることだろう。
the END