接吻
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夕暮れ時……
ここは、暗殺チームのアジト──
「ねぇ、リゾット……」
ソファーに座っている俺の背後から腕を回し、わざと胸を押し当てるかの様に抱きつく──
そして、甘い声で俺の名を呼ぶのはキアラ。
「ん、なんだ……?」
「ねぇ、ちょっと休憩にしない……?」
あぁ、今日はプロシュートの奴がいないのか……
こいつの一番は“プロシュート”
あいつがいない時は、決まって俺のところにやってくる……こいつにとって俺は、さしずめ2番手……と、言ったところだ。
プロシュートは、特定の女を作らない。
あいつもそれを承知の上で付き合っている。
例え身体だけの関係だとしても、あいつが愛をくれなくても、自分はプロシュートを愛しているからそれでいい──と、以前口走ってはいたが……果たしてそれは本心だろうか……?
そのぽっかりと空いた隙間を埋める為に、こいつは俺を利用する。こんな甘い誘惑で──
「ねぇ、リゾット……聞いてるの?」
「聞こえている……まだ、仕事中だ。ちょっと、待ってろ」
「嫌……、待てない──」
そう言いながら、首筋にキスを落としていく。
こいつは知っている──その次に俺がどうするのかを──
「仕方のない奴だな……」
「……分かってるくせに」
薄ら笑いを浮かべながら、キアラが正面に周り、俺の上にまたがる。
「ふふっ、もう硬くなってる……」
そう言うキアラの髪をかきあげながら、深く唇付ける。
「んっ……んんッ──」
絡み付くように何度も何度も角度を変えていく──
そして、空いている手で胸を荒く弄っていく。我慢しきれなくなったのか……キアラが再び俺の名を呼んだ。
「リゾット……ねぇ、早くシて? お願い──」
キアラをソファーに組み敷いた──その時だ。
バンッ──と入口のドアが開く。
今日は、アジトに誰も来る予定はないはず……だったが──
「……おい」
「何だ……?」
「リゾット……これはどういう事だ……?」
「あぁ、見ての通り──今いいところだ。分かったら、出て行ってくれるな、プロシュート……?」
「えっ……!?」
突如現れたのはプロシュートだ。
2人を目の前に、少し動揺しているようにも見える。
キアラはプロシュートに目を見張り──リゾットはそのまま続ける。
「何て顔してんだ? お前にとっては普通の事……だろ?」
「リゾット、お前──ッ……」
「ん、何だ……?」
「…あぁ、邪魔したな……」
プロシュートがチラリとキアラに目を向ける──
そしてやるせなくため息を一つ残し、その場を後にした。
バタンッ──とドアの閉まる音と共に、キアラがリゾットを跳ね除ける。
「ちょっと、どうして!? なんであんな事──」
「お前こそ、いい加減目を覚ましたらどうだ? プロシュートは、あーゆー奴だ」
「……」
「お前の心の隙間は、こんな事を繰り返していても、一生埋まらない……」
リゾットの言葉を聞きながら、しばし押し黙っていたキアラがようやく口を開く。
「だったら……あなたが私の本命になってくれるの……?」
「俺は、初めからそのつもりだが……?」
そう言って、リゾットが優しく口付ける──
***
後日、プロシュートは全ての女と手を切り、キアラに告白するも──振られたとか……
まぁ、後の祭りだな──
「ねぇ、リゾット〜、少し休憩にしたら?」
「あぁ、そうする」
キアラがエスプレッソを2つ、テーブルに置いてソファーに座る。
その隣にリゾットも腰を下ろした。
「……良かったのか?」
「えっ、何? 急に、どうしたの……?」
「いや……」
口ごもるリゾットに、気持ちを悟ったかの如く、キアラが口付ける。
「Ti amo……リゾット──」
「あぁ、俺もだ……」
今度はリゾットから口付ける。
それは深く優しい口付け──
そして穏やかに時は過ぎていく──
ここは、暗殺チームのアジト──
「ねぇ、リゾット……」
ソファーに座っている俺の背後から腕を回し、わざと胸を押し当てるかの様に抱きつく──
そして、甘い声で俺の名を呼ぶのはキアラ。
「ん、なんだ……?」
「ねぇ、ちょっと休憩にしない……?」
あぁ、今日はプロシュートの奴がいないのか……
こいつの一番は“プロシュート”
あいつがいない時は、決まって俺のところにやってくる……こいつにとって俺は、さしずめ2番手……と、言ったところだ。
プロシュートは、特定の女を作らない。
あいつもそれを承知の上で付き合っている。
例え身体だけの関係だとしても、あいつが愛をくれなくても、自分はプロシュートを愛しているからそれでいい──と、以前口走ってはいたが……果たしてそれは本心だろうか……?
そのぽっかりと空いた隙間を埋める為に、こいつは俺を利用する。こんな甘い誘惑で──
「ねぇ、リゾット……聞いてるの?」
「聞こえている……まだ、仕事中だ。ちょっと、待ってろ」
「嫌……、待てない──」
そう言いながら、首筋にキスを落としていく。
こいつは知っている──その次に俺がどうするのかを──
「仕方のない奴だな……」
「……分かってるくせに」
薄ら笑いを浮かべながら、キアラが正面に周り、俺の上にまたがる。
「ふふっ、もう硬くなってる……」
そう言うキアラの髪をかきあげながら、深く唇付ける。
「んっ……んんッ──」
絡み付くように何度も何度も角度を変えていく──
そして、空いている手で胸を荒く弄っていく。我慢しきれなくなったのか……キアラが再び俺の名を呼んだ。
「リゾット……ねぇ、早くシて? お願い──」
キアラをソファーに組み敷いた──その時だ。
バンッ──と入口のドアが開く。
今日は、アジトに誰も来る予定はないはず……だったが──
「……おい」
「何だ……?」
「リゾット……これはどういう事だ……?」
「あぁ、見ての通り──今いいところだ。分かったら、出て行ってくれるな、プロシュート……?」
「えっ……!?」
突如現れたのはプロシュートだ。
2人を目の前に、少し動揺しているようにも見える。
キアラはプロシュートに目を見張り──リゾットはそのまま続ける。
「何て顔してんだ? お前にとっては普通の事……だろ?」
「リゾット、お前──ッ……」
「ん、何だ……?」
「…あぁ、邪魔したな……」
プロシュートがチラリとキアラに目を向ける──
そしてやるせなくため息を一つ残し、その場を後にした。
バタンッ──とドアの閉まる音と共に、キアラがリゾットを跳ね除ける。
「ちょっと、どうして!? なんであんな事──」
「お前こそ、いい加減目を覚ましたらどうだ? プロシュートは、あーゆー奴だ」
「……」
「お前の心の隙間は、こんな事を繰り返していても、一生埋まらない……」
リゾットの言葉を聞きながら、しばし押し黙っていたキアラがようやく口を開く。
「だったら……あなたが私の本命になってくれるの……?」
「俺は、初めからそのつもりだが……?」
そう言って、リゾットが優しく口付ける──
***
後日、プロシュートは全ての女と手を切り、キアラに告白するも──振られたとか……
まぁ、後の祭りだな──
「ねぇ、リゾット〜、少し休憩にしたら?」
「あぁ、そうする」
キアラがエスプレッソを2つ、テーブルに置いてソファーに座る。
その隣にリゾットも腰を下ろした。
「……良かったのか?」
「えっ、何? 急に、どうしたの……?」
「いや……」
口ごもるリゾットに、気持ちを悟ったかの如く、キアラが口付ける。
「Ti amo……リゾット──」
「あぁ、俺もだ……」
今度はリゾットから口付ける。
それは深く優しい口付け──
そして穏やかに時は過ぎていく──
the END