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明日は休日──
久しぶりにゆっくり過ごそうと、あなたの部屋を訪れた。
夕食を食べ終えると、あなたは再び書類に目を通す。いつも忙しくしているのは、百も承知。邪魔しちゃあならないのはわかっているけれど、今日はどうしても甘えたい気分だった。
私は、ソファーに座っているあなたの隣に腰を下ろし、わざと太ももに手を添えて、猫なで声で呼びかける。
「ねぇ……リゾット──」
「なんだ? 悪いがまだ仕事が残っている……もうちょっと待っていろ」
やっぱり返ってきたのは、そっけない返事。視線も書類に向けられたままで、私の事なんて、まったく眼中にないようだ。そこで私は、次の作戦に打って出る。
少しばかり唇を尖らせ、無言のまま腕を絡める。そして、無理やり視線に入るように距離を縮めていく──もはや強行手段だ。すると、ようやく書類を読む手を止めて、メガネを外し、視線を合わせてくる。
「どうした……? 今日はやけに積極的だな」
「だって……最近いつもそうでしょう? 夜遅くまで起きてるし……あなたは、なんでも一人で抱え込むところあるから……心配で──」
思わず胸の内を溢してしまう。そんな私の言葉に、彼はフッと穏やかに頬を緩ませる。
「そう心配するな……俺は、お前が思うほど、柔じゃあない。でも、そんなふうに思われているのも──悪くはないな」
「またそんなこと言って──」
「じゃあ、休むとするか……寝室 でゆっくりと、な──」
「うん、そうして──」
言いかけたときには、ふわりと体が宙に浮く──どうやら担ぎ上げられているようだ。思いがけない事態に、慌てて彼に問いかける。
「えっ、ちょっ、何するの!? あっちで寝るんでしょう!?」
「あぁ、そうだが……?」
「じゃあ、なんで私まで──」
「何を言っている……? 誘ってきたのは、お前の方だ。まぁ、お前が側にいること自体が、俺にとってはいい休息……いや、栄養か……心のなァ」
「うまくまとめようとしてるけど……要するに、今はただヤりたくなった……そうでしょう?」
私の冗談混じりの辛口に、珍しく笑みをこぼす。
「まぁ、それは間違ってないな……」
寝室にたどり着くやいなや、ベッドに私を下ろして、あなたが覆い被さってくる。私は、来てと言わんばかりに両手を差し伸べる。
そのまま身をゆだねる私は、きっと朝まであなたに愛され続けてしまうことだろう。
あなたの事が心配だなんて──そんな思いは、単なる口実。
こうなることをはなから望んでいた私の欲望は、いとも簡単にあなたに見透かされてしまっていたようだ。
久しぶりにゆっくり過ごそうと、あなたの部屋を訪れた。
夕食を食べ終えると、あなたは再び書類に目を通す。いつも忙しくしているのは、百も承知。邪魔しちゃあならないのはわかっているけれど、今日はどうしても甘えたい気分だった。
私は、ソファーに座っているあなたの隣に腰を下ろし、わざと太ももに手を添えて、猫なで声で呼びかける。
「ねぇ……リゾット──」
「なんだ? 悪いがまだ仕事が残っている……もうちょっと待っていろ」
やっぱり返ってきたのは、そっけない返事。視線も書類に向けられたままで、私の事なんて、まったく眼中にないようだ。そこで私は、次の作戦に打って出る。
少しばかり唇を尖らせ、無言のまま腕を絡める。そして、無理やり視線に入るように距離を縮めていく──もはや強行手段だ。すると、ようやく書類を読む手を止めて、メガネを外し、視線を合わせてくる。
「どうした……? 今日はやけに積極的だな」
「だって……最近いつもそうでしょう? 夜遅くまで起きてるし……あなたは、なんでも一人で抱え込むところあるから……心配で──」
思わず胸の内を溢してしまう。そんな私の言葉に、彼はフッと穏やかに頬を緩ませる。
「そう心配するな……俺は、お前が思うほど、柔じゃあない。でも、そんなふうに思われているのも──悪くはないな」
「またそんなこと言って──」
「じゃあ、休むとするか……
「うん、そうして──」
言いかけたときには、ふわりと体が宙に浮く──どうやら担ぎ上げられているようだ。思いがけない事態に、慌てて彼に問いかける。
「えっ、ちょっ、何するの!? あっちで寝るんでしょう!?」
「あぁ、そうだが……?」
「じゃあ、なんで私まで──」
「何を言っている……? 誘ってきたのは、お前の方だ。まぁ、お前が側にいること自体が、俺にとってはいい休息……いや、栄養か……心のなァ」
「うまくまとめようとしてるけど……要するに、今はただヤりたくなった……そうでしょう?」
私の冗談混じりの辛口に、珍しく笑みをこぼす。
「まぁ、それは間違ってないな……」
寝室にたどり着くやいなや、ベッドに私を下ろして、あなたが覆い被さってくる。私は、来てと言わんばかりに両手を差し伸べる。
そのまま身をゆだねる私は、きっと朝まであなたに愛され続けてしまうことだろう。
あなたの事が心配だなんて──そんな思いは、単なる口実。
こうなることをはなから望んでいた私の欲望は、いとも簡単にあなたに見透かされてしまっていたようだ。
the END