1年目
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
今日はやっと金曜日、長かった。
真選組に入って、これまでに経験したことない事ばかりで、毎日が刺激的だ。
刺激が強すぎて、少し疲れも出てきている。
まぁ、私オバさんだからなぁー。なんて自分で認めるとより疲れを感じてしまった。
今日も朝8時半に屯所へ出勤、まず土方さんに仕事の予定を伝える。勘定方の上司は土方副長直属となったためだ。土方さんは夜の見廻りもこなしているはずだが、私の出勤時間は仕事部屋で事務仕事をしている。いつ休んでいるのか不思議である。
真選組には元々内勤はいなかったので、これまでの幕府内での勤務形態を踏襲することになった。平日の朝8時半から夕方17時半の勤務で、土日は基本的な休みだ。真っ黒な真選組だが、条件はホワイトで非常に助かった。
コンコン
「副長、失礼します。」
「あぁ、入れ。」
土方は今日も朝からヘビースモーカーだ。
「おはよう御座います。今日は引き続き勘定のPCによる電子化を構築したいと思います。他にお仕事はありますか?」
「仕事は別にはない。午後は近藤さんからまた見廻りの見学にいくように言われてる。今日は山崎に頼んであるからよろしく頼む。あと今日は18時からお前の歓迎会だ、場所は大広間でやる。」
「ありがとうございます、楽しみにしています。」
今日は近藤が主催で私の歓迎会をしてもらえる。ありがたいことだ。
自室で仕事の準備をしていると、ハラっと新しい領収書が落ちた。
‘領収書…真選組殿、マヨネーズ100本(4月分)、12600円也’
何これ。真選組の隊士、女中全員合わせても120名弱、どんな消費してんのよ。
今までよく見てなかったが、他の小口消費項目では障子サッシ60枚とか、修理見積書は50枚以上あり、主に店窓破壊による取り替え。どうやらとんでもない破壊魔がいるらしい。
これじゃどんなに予算あっても足りないわ。
後々しっかり中身の確認が必要そうなことがわかった。
午後は更衣室で隊服に着替えて、指定された警察車両を探す。車には運転席に山崎、何故か後部座席に寝転がる沖田がいた。
沖田もいるのか…何も起きなければいいけど。
「今日はよろしくお願いします。」
山崎、沖田に挨拶する。
「よろしくお願いします、助手席に乗ってくださいね。」
山崎は運転を始め、沖田は熟睡しているのか身動き1つしない。
「今日は歌舞伎町の下町方面に行きますね。住宅街や小さい個人商店なんかがある街です。」
山崎はやはりテキパキと紹介してくれる。山崎とは話しやすく、ついでに局長が何でゴリラと言われているか、お妙との関係など色々詳しく話してくれた。近藤がストーカーとは知りたくなかった。
駐車場に車を止めて、沖田を起こそうとしたが、どんなに揺すっても起きようとしなかった。山崎は慣れた様子で、沖田は置いていく判断を下した。
「同じ歌舞伎町でも大分雰囲気が違うんですね。公園も寺子屋もありますね!ここが歌舞伎町の住民の街なんですね。」
「ここらへんは、以前知里さんが見廻りしたところよりも治安はいいんですよ。だから、沖田隊長が居なくても2人でも大丈夫だと思います。」
確かにここでは普通に住民が普通に暮らしている空間だ。私たちがいる方が不自然みたい。川があったりして、太鼓橋を渡りながらのんびり散策している気分になっていた。
「へぇ、ここは治安がいいんですかぃ?じゃあ突然橋から落ちても助けてくだせぇ!ザキー!」
沖田の声が聞こえるやいなや、
グワンッ
「えっっ!」
突然左腕を強く引っ張られ、橋の上から川に投げられた。
落ちる瞬間見えたのは、ふざけたアイマスクを額にずらしてニヤリと笑う沖田総悟。
バッシャーン!!
体勢の整わないまま、水中に潜ってしまい、どちらが水面かわからない。早く浮上しないと…落ち着け自分…だが隊服が水を吸って更に重く身体の自由を妨げる。しかも4月の川の水温は低い。
「沖田隊長、何してんすか!!!知里さーん!!」
山崎は焦った、その時
ジャパーン!
誰かが飛び込んだ音がした。
「銀ちゃん!!」「銀さん!!」
誰かが私の隊服を引っ張ってくれている。明るい水面が見え、顔を出して息をする。
助けてくれた誰かは、バシャバシャバシャバシャ必要以上に手足をバタつかせてまるで溺れている。この状態では自分が溺れないようにすることで手一杯だ。
「旦那ぁ、横に泳がないと岸に辿りつきませんぜ〜」
「バカやろう!銀ちゃんは泳げないアル!お前が助けに行けー!」
と赤毛の少女は軽々と沖田を橋からこちらへ投げ飛ばした。
「うぉぉぉぉぉ!」
バッシャーン
沖田はちょうど私の前方に落ちたようだった。
水面から顔を出しスルッとこちらへ泳いで、溺れている男性を右手でヘッドロックして、左手で私の隊服の首根っこを掴んで岸まで運んだ。
「「ゴフッゲホゲホッゲホッ」」
今度は本気で死ぬかと思った。
「知里さん!万屋の旦那!大丈夫ですか?」
「銀ちゃん」「銀さん、しっかりして下さい!」
山崎や昨日会った新八、あと少女の声が遠くで聞こえた。
真選組に入って、これまでに経験したことない事ばかりで、毎日が刺激的だ。
刺激が強すぎて、少し疲れも出てきている。
まぁ、私オバさんだからなぁー。なんて自分で認めるとより疲れを感じてしまった。
今日も朝8時半に屯所へ出勤、まず土方さんに仕事の予定を伝える。勘定方の上司は土方副長直属となったためだ。土方さんは夜の見廻りもこなしているはずだが、私の出勤時間は仕事部屋で事務仕事をしている。いつ休んでいるのか不思議である。
真選組には元々内勤はいなかったので、これまでの幕府内での勤務形態を踏襲することになった。平日の朝8時半から夕方17時半の勤務で、土日は基本的な休みだ。真っ黒な真選組だが、条件はホワイトで非常に助かった。
コンコン
「副長、失礼します。」
「あぁ、入れ。」
土方は今日も朝からヘビースモーカーだ。
「おはよう御座います。今日は引き続き勘定のPCによる電子化を構築したいと思います。他にお仕事はありますか?」
「仕事は別にはない。午後は近藤さんからまた見廻りの見学にいくように言われてる。今日は山崎に頼んであるからよろしく頼む。あと今日は18時からお前の歓迎会だ、場所は大広間でやる。」
「ありがとうございます、楽しみにしています。」
今日は近藤が主催で私の歓迎会をしてもらえる。ありがたいことだ。
自室で仕事の準備をしていると、ハラっと新しい領収書が落ちた。
‘領収書…真選組殿、マヨネーズ100本(4月分)、12600円也’
何これ。真選組の隊士、女中全員合わせても120名弱、どんな消費してんのよ。
今までよく見てなかったが、他の小口消費項目では障子サッシ60枚とか、修理見積書は50枚以上あり、主に店窓破壊による取り替え。どうやらとんでもない破壊魔がいるらしい。
これじゃどんなに予算あっても足りないわ。
後々しっかり中身の確認が必要そうなことがわかった。
午後は更衣室で隊服に着替えて、指定された警察車両を探す。車には運転席に山崎、何故か後部座席に寝転がる沖田がいた。
沖田もいるのか…何も起きなければいいけど。
「今日はよろしくお願いします。」
山崎、沖田に挨拶する。
「よろしくお願いします、助手席に乗ってくださいね。」
山崎は運転を始め、沖田は熟睡しているのか身動き1つしない。
「今日は歌舞伎町の下町方面に行きますね。住宅街や小さい個人商店なんかがある街です。」
山崎はやはりテキパキと紹介してくれる。山崎とは話しやすく、ついでに局長が何でゴリラと言われているか、お妙との関係など色々詳しく話してくれた。近藤がストーカーとは知りたくなかった。
駐車場に車を止めて、沖田を起こそうとしたが、どんなに揺すっても起きようとしなかった。山崎は慣れた様子で、沖田は置いていく判断を下した。
「同じ歌舞伎町でも大分雰囲気が違うんですね。公園も寺子屋もありますね!ここが歌舞伎町の住民の街なんですね。」
「ここらへんは、以前知里さんが見廻りしたところよりも治安はいいんですよ。だから、沖田隊長が居なくても2人でも大丈夫だと思います。」
確かにここでは普通に住民が普通に暮らしている空間だ。私たちがいる方が不自然みたい。川があったりして、太鼓橋を渡りながらのんびり散策している気分になっていた。
「へぇ、ここは治安がいいんですかぃ?じゃあ突然橋から落ちても助けてくだせぇ!ザキー!」
沖田の声が聞こえるやいなや、
グワンッ
「えっっ!」
突然左腕を強く引っ張られ、橋の上から川に投げられた。
落ちる瞬間見えたのは、ふざけたアイマスクを額にずらしてニヤリと笑う沖田総悟。
バッシャーン!!
体勢の整わないまま、水中に潜ってしまい、どちらが水面かわからない。早く浮上しないと…落ち着け自分…だが隊服が水を吸って更に重く身体の自由を妨げる。しかも4月の川の水温は低い。
「沖田隊長、何してんすか!!!知里さーん!!」
山崎は焦った、その時
ジャパーン!
誰かが飛び込んだ音がした。
「銀ちゃん!!」「銀さん!!」
誰かが私の隊服を引っ張ってくれている。明るい水面が見え、顔を出して息をする。
助けてくれた誰かは、バシャバシャバシャバシャ必要以上に手足をバタつかせてまるで溺れている。この状態では自分が溺れないようにすることで手一杯だ。
「旦那ぁ、横に泳がないと岸に辿りつきませんぜ〜」
「バカやろう!銀ちゃんは泳げないアル!お前が助けに行けー!」
と赤毛の少女は軽々と沖田を橋からこちらへ投げ飛ばした。
「うぉぉぉぉぉ!」
バッシャーン
沖田はちょうど私の前方に落ちたようだった。
水面から顔を出しスルッとこちらへ泳いで、溺れている男性を右手でヘッドロックして、左手で私の隊服の首根っこを掴んで岸まで運んだ。
「「ゴフッゲホゲホッゲホッ」」
今度は本気で死ぬかと思った。
「知里さん!万屋の旦那!大丈夫ですか?」
「銀ちゃん」「銀さん、しっかりして下さい!」
山崎や昨日会った新八、あと少女の声が遠くで聞こえた。